人との関わりが少ない仕事の種類(24選)一人で作業する仕事は?
そんな理由から、人との関わりが少ない仕事を選びたいと考える人は少なくありません。
そこで今回は、一人で集中して作業する時間が長い仕事をご紹介します。
芸術家や文筆家の仕事はもちろん、研究職や医療職もあります。
自分のペースで働ける、あなたにピッタリの仕事を探してみましょう。
芸術に携わる仕事
まずは、一人で作業に没頭する時間が長い仕事の代表格ともいえる、芸術に携わる仕事から見ていきましょう。
いわゆる「芸術家」と呼ばれることが多いこの仕事には、音楽から美術までさまざまなジャンルのプロがいます。
たとえば、クラシックやポップスなどの音楽を作曲するのは「作曲家」です。
美術の分野で、油絵や水彩画など、さまざまな絵を描き出すのは「画家」です。
絵具や鉛筆ではなく版画という手法で表現するのは「版画家」、木や石に彫刻をしてオブジェを作るのは「彫刻家」。
土から焼き物を作り出す「陶芸家」、寺院や仏壇に置かれる仏像を作る「仏師」もいます。
このほかに、美しい字を書くプロフェッショナルである「書道家」という仕事もあります。
どの仕事も、芸術家として自分だけにできる表現を突き詰めることが肝となります。
自分の世界観を大事にすることや、作業に集中できる環境を整えるために、一人の時間を長く過ごすことになります。
そのため、都会の喧噪から離れた静かな場所にアトリエや工房を持つ人も珍しくありません。
作品展を開催するときや作品を販売するときには他者との関わりが必要ですが、自分の世界を大事にして働きたい人にはうってつけの仕事です。
作曲家
作曲家は、音楽を作曲し、曲をアーティストやクライアントに提供するのが仕事です。
クラシックやジャズ、ポップスなどさまざまなジャンルの音楽を作曲します。
CMの作曲やゲーム・携帯電話などのBGMを作曲する作曲家もいます。
最近では、ネット上で自作の楽曲を発表して注目を集める人も増えてきています。
画家
画家とは、絵を描き作品を販売することを職業とする人のことです。
画家になるためには特別な資格や学歴はいらず、絵を描く技術と独創性あるセンスがあれば誰にでもなることができます。
日本にも多くの画家はいますが、安定した収入や知名度を得ている画家は非常に少なく、有名な画家になるまでには大変な労力と根気が必要となります。
画家の中にはアルバイトをしながら画家を続けている人も多くいます。
版画家
版画家は、木や銅、石、アルミ板などの版材に彫刻などの細工をして製版し、絵具やインクの転写や透写によって複数の絵画を制作する「版画」を制作する人のことをいいます。
専門的な技法を身につける必要があるため、美術系の大学や短大、専門学校で学び、卒業後に版画家として活動を始める人が大半です。
若手であればまずは画廊で作品を展示できるようにし、展覧会が行われるデパートへ自ら企画書を持ち込むなどの営業をすることで活躍の場は広がるでしょう。
彫刻家
彫刻家は、彫刻家は、粘土類、石材、木材、金属などあらゆる素材を彫り刻み、立体的な造形芸術を表現する仕事です。
「空間造形作家」や「立体アーティスト」と呼ばれることもあります。
多くの彫刻家は、芸術系、美術系の大学で彫刻を学んだうえで、作家として活動をスタートしています。
実力とセンスが認められ、自治体や企業からのモニュメントやシンボルなど大口の仕事を依頼されるようになれば、安定した収入を得ることができるでしょう。
陶芸家
陶芸家の仕事は、食器や花瓶、壺やオブジェなどの焼き物を作り出すことです。
焼きものにはさまざまな種類があり、土の種類や焼き方、焼く温度、釉薬を塗るか塗らないかなどを考えます。
また造形にも手びねり、型を使う方法、電動や手動のろくろを使う方法などがあり、陶芸家は自分の作風を見出し、作品を作り上げていきます。
最近はネットショップなどで販売する陶芸家も増えてきており、アイデア次第で活躍のチャンスが広がっています。
仏師
仏師は、寺院や仏壇に置かれる仏像を制作する人のことをいいます。
仏像には彫刻による木彫仏や石仏、鋳造(ちゅうぞう)による金銅仏(こんどうぶつ)、和紙や粘土の塑造(そぞう)、乾漆造(かんしつぞう)などの技法があります。
この仕事に就くためには仏師のもとに弟子入りし、10年ほどかけて修業をするのが一般的とされています。
仏師養成の専門学校や美術系大学の彫刻専攻課程で学んでから修業することもできます。
書道家
書道家は、書道の道を極め、書道の作品を提供する、あるいは書道を教える人 のことをいいます。
書道教室で書道を教える場合は、流派に所属して師範と認められる必要があり、学校など教育現場で書道を教える場合は、学校の教員免許を取得しなくてはなりません。
一方、芸術家としての書道家を目指す場合は、師事したい流派に所属し、先生の教えを受け継いで技術を高めていきます。
近年は、ネットで注文を受けて筆を使ってロゴや看板をデザインしたり、音楽家や画家などとコラボレーションしたりして、書道の可能性を切り開く書道家も増えてきています。
文筆活動をする仕事
芸術家と同じように、自分自身の世界観を大切にする仕事として、文筆活動をする仕事も人気があります。
文筆活動というのは、その名の通り、筆をとって詩や文章を書く活動をすることです。
多くの人がイメージしやすいのは、「小説家」ではないでしょうか。
純文学や歴史小説だけではなく、推理小説やライトノベルなど、さまざまなジャンルの小説を生み出して読者の心を掴みます。
小説という形式ではなく、筆者自身の考えや体験を綴る場合は、「エッセイスト(随筆家)」になります。
近年ではミュージシャンや俳優、芸人が雑誌のエッセイを連載する機会も増えています。
独自の感性で言葉を紡ぎ、美しい詩を書くのは、「詩人」です。
詩人とよく似ている仕事であり、音楽の歌詞を考えるのは「作詞家」になります。
こうした仕事に共通しているのは、独自の感性と優れた言語センスが必須だということです。
日頃からたくさんの本を読み、思考を積み重ねなければ、読む人の心を掴む文章を生み出すことはできません。
一人でコツコツと机に向かい、忍耐強く原稿に向き合える人でなければ、続けていけない仕事です。
小説家
小説家とは、物語を創作し、小説として発表をしている人のことです。
純文学、推理小説、SF小説、歴史小説、ライトノベルなどのジャンルがあります。
小説家になるための方法はさまざまですが、出版社が主催するコンクールに応募をし、入賞できれば、小説家としてデビューできます。
近年は、携帯小説やWeb上の小説などで人気のものが出版されることもあります。
エッセイスト(随筆家)
エッセイスト(随筆家)は、筆者が体験したことや得た知識をもとに、想いや考えを文章にした「エッセイ」を書く人のことをいいます。
エッセイは、文学の中では「散文」の手法にあたり、形式にとらわれず、読みやすく理解しやすい普通の文章で書かれているのが特徴です。
仕事における収入の中心は出版による「印税」となるため、書籍の出版や雑誌の連載が続けば安定した収入を得ることも可能になってくるでしょう。
詩人
詩人は、詩を作って世の中に発表する人のことをいいます。
さまざまな手法で言葉に趣きを与え、詩的に表現することで読む人に感動を与えたり、考えさせたりします。
詩人になるために資格や学歴は一切必要なく、自分自身の中から湧き出たものを言葉にしていくことになります。
活動内容は、詩集の出版、インターネットでの発表、雑誌への投稿、コンテストへの応募などさまざまです。
作詞家
作詞家とは、歌手が歌う曲に歌詞をつけていく仕事です。
作曲家からデモテープをもらい、クライアントの要望を踏まえながら、歌詞を考えます。
一つの作品を作る上では、作曲家と互いを意識し協力しあいながら仕事をすることが求められます。
デモテープは、アレンジされる前の曲であり、曲の最終的なテンポや楽曲の雰囲気などはわからないまま作業を進めることも珍しくありません。
ときには「コンペ」が作家事務所やレコード会社を通して行われ、依頼内容に応じて歌詞を作り、優秀な作詞家だけが選ばれるという形式の場合もあります。
20代で正社員への就職・転職
一人でネットで情報発信する仕事
近年は、インターネットの発展のおかげで、パソコンさえあれば誰もが世界中に情報を発信することができるようになりました。
こうした時代の変化とともに、企業や組織に属すことなく、一人でネットで情報発信する仕事も注目を浴びています。
代表的なのは、若者にとっての憧れの職業となりつつある「ユーチューバー」です。
YouTubeに動画を投稿する人のことで、音楽の弾き語りやメイク方法の伝授などそれぞれの特技を発信することで視聴者からの注目を集めます。
ユーチューバーは生身の人間が演じていますが、これに対してアバターを使って動画の作成や配信を行うのは「Vtuber」です。
また、国内外のゲームの大会で好成績をおさめたりゲーム実況をしたりすることで生計を立てる「プロゲーマー」も、若者から人気の職業です。
写真を投稿するサイトであるインスタグラムで活動する「インスタグラマー」や、ブログやニュースサイトに記事を書く「ライター」も増えています。
こうした仕事は、全てインターネットを使って自宅で一人で活動することができるのが大きな強みです。
ほとんどの人が個人事業主として活動しており、企業や組織に所属する必要もありません。
まさにインターネットが発展した現代社会ならではの、他人と関わらずに自分のペースで働ける仕事といえるでしょう。
ユーチューバー
ユーチューバーとは一般的に、「YouTube(ユーチューブ)」にさまざまな動画をアップロードし、その広告収入によって生活している人のことをいいます。
YouTubeの「パートナープログラム」に参加して動画を投稿すると、視聴数に応じた「広告費」が手元に入ります。
ユーチューバーはオリジナルの動画を次々に撮影・編集し、多くの視聴者を集めることによって収益を上げているのです。
視聴者の心を掴み続けるのは難しく、企画力や発想力が何よりも問われる仕事といえるでしょう。
Vtuber
Vtuberというのは、バーチャルキャラクターを使って動画の投稿や生放送などの配信を行うユーチューバーのことです。
アニメのように架空の人格を持つキャラクターを演じるというよりは、配信者のアバター(分身)としてキャラクターを使うのが特徴です。
配信する内容は、Vtuberによってさまざまですが、ゲームの実況やダンス、歌の動画、トークなどが人気のコンテンツになっています。
プロゲーマー
プロゲーマーとは、国内外で開かれるコンピューター型対戦ゲーム「eスポーツ」の大会に出場し、優勝や、上位入賞による賞金を中心に生計を立てる人です。
明確な定義はないものの、野球やサッカーなどのスポーツ選手と同じように、eスポーツの競技を専業として、お金を稼いでいる人がプロゲーマーと認識されます。
プロゲーマーは、毎日何時間もゲームの練習をして、大会で勝ち抜くための実力を身につけ、戦略や戦術を考えます。
このほか、自分でゲームに関する動画配信をしたり、メディアやイベント出演をしたりすることで収益を上げている人もいます。
インスタグラマー
インスタグラマーとは、写真共有SNS「インスタグラム」を使い、情報を発信をすることで収入を得ている人のことをいいます。
料理やファッション、美容といった特定のジャンルに関するさまざまな情報を発信しています。
企業から依頼を受けて商品やサービス、イベントなどについてPRすることで、収益を上げています。
トップインスタグラマーになると、流行の発信役となったり、人々の購買行動に影響を与えたりすることができます。
ライター
ライターとは、雑誌・Web・フリーペーパーなどのメディアのコンセプトや目的に合わせ、さまざまな記事を書く人のことです。
ライターによって、ビジネスや芸能、スポーツなど特定の分野を専門とする人もいれば、まんべんなく幅広いジャンルを扱う人もいます。
正しい日本語でわかりやすい文章を書く力や、企画に基づいて、読者を惹きつける文章を構成する力は不可欠です。
最近ではネットを活用し、完全在宅で働くライターも増えています。
一人で研究をする仕事
子どもの頃から黙々と勉強するのが大好き、という人に向いている仕事もあります。
特定の学問を追究することを使命としている、研究をする仕事です。
大学や国立研究所などの研究機関でさまざまな研究をするのは「研究者」です。
さらに細かく見ていくと、哲学を専門にする「哲学者」や数学を専門にする「数学者」、考古学を専門にする「考古学者」がいます。
データの収集や論文の執筆、書籍の出版などを行う仕事も多く、一人で黙々と研究に没頭する時間が長い仕事です。
このほかにも、「アーキビスト」という文書管理の専門家もいます。
国や地方自治体が作成した公文書や歴史的資料を保存・保管することを生業としており、地道な作業をコツコツとできる人に向いています。
こうした仕事は、一人で研究室や資料室にこもる時間が長いので、自分のペースで仕事がしたい人に向いている仕事といえるでしょう。
研究者
研究者とは、科学技術分野において、人類や社会の新たな発見のための研究活動を続ける人のことを意味します。
具体的な研究の分野やテーマは、病気を治す医療技術、食事を作る食品加工技術、あるいは災害を予知するシステムなど、多種多様です。
活躍の場は、大学や国立研究所などの研究機関や、民間企業が中心です。
各分野で研究者たちがそれぞれの研究活動を続け、新たな知見を発表し、世の中の発展や人々の豊かな暮らしに貢献しています。
哲学者
哲学者とは、人生や世界、事物の根源のあり方、原理などを、客観的、理性的に追求する学問の専門家のことです。
哲学の対象となるものは研究者によって実に多種多様で、ときには思想や宗教とも密接に結びつくこともあります。
研究者としての基礎は大学の哲学科で修得し、大学院に進んで研究を深めていく人がほとんどです。
数学者
数学者は、数学の未解決の問題を解き、論文にまとめ、学会で発表することが仕事です。
大学などで教員としての立場を担う人がほとんどで、研究のほかに書籍の執筆や講演なども行う人が多いです。
なかには、数学の専門知識を活かして、金融機関の商品開発分野で働いている人もいます。
考古学者
考古学者とは、遺跡や遺物など人類が残した過去の痕跡から、その生活様式や変化を研究する人のことを指します。
発掘チームを結成して発掘を行い、そこでの出土品や遺構を記録し、報告書にまとめます。
「学者」や「研究者」の一種ともいえますが、実際に外に出て調査を行う機会が多いことが特徴です。
博物館で働く人もいれば、教育委員会で文化財の専門家として働く人、また大学教員として働く人などがいます。
アーキビスト
アーキビストとは、保存する価値のあるものを収集、整理し、長期的に保存、管理、閲覧できるようにする仕事のことです。
日本では文書管理の専門家とされ、公文書館や古文書館などの専門職員や、官公庁において公文書の管理と保管に携わる人のことを指します。
国や地方自治体が作成した公文書や歴史的資料を保存・保管する仕事とされていますが、海外では写真や映像などさまざまな形式のものを扱います。
また、歴史的に見て価値のある資料の鑑定や評価したり、調査研究をしたり、来館者にプレゼンテーションしたりすることもあります。
一人で作業をする時間が多い医療職
意外に思われるかもしれませんが、実は医療業界にも人との関わりが少ない仕事があります。
ここからは一人で作業をする時間が多い医療職をご紹介します。
まずは歯科業界で働く「歯科技工士」です。
入れ歯や差し歯、矯正装置やマウスピースを作成する技術者のことで、職人としての確かな技術が求められる仕事です。
人工心肺装置や人工透析装置などの操作や保守点検を行う「臨床工学技士」も、医療機器の扱いが使命となる仕事です。
医師が採取した人体の細胞の一部を顕微鏡で観察し、がん細胞の早期発見をする「細胞検査士」もいます。
どの仕事も、患者への対応がメインではなく、それぞれの専門的な知識や技術を生かして医療の裏側を支えるのが使命です。
医療機器や顕微鏡と向き合いながら正確な作業ができる人に、最適な仕事といえるでしょう。
歯科技工士
歯科技工士は、歯科医師の指示に従って、入れ歯や差し歯、歯の矯正装置、マウスピースなどを作成する技術者です。
人間の「身体の一部」になるものを製作するため、職人的な緻密さや正確さを大切に作業をすることが求められます。
集中力が必要なので、一人で黙々と作業ができるタイプの人が向いています。
歯科技工士は国家資格が定められており、歯科技工士養成所で所定のカリキュラムを修め、国家試験に合格することが必要です。
臨床工学技士
臨床工学技士とは、医師の指示を受けて、生命維持管理装置の操作を行ったり、機器の保守点検を行ったりする技術者のことです。
臨床工学技士が扱う医療機器には「人工心肺装置」「人工透析装置」「人工透析装置」などがあり、いずれも医療現場では不可欠な装置ばかりです。
勤務先によっては手術中、また集中治療室などで機器を操作する業務もあります。
医療機器は年々進化を続けているため、それを扱うための正しい知識と技術を身につけ、責任感をもって業務にあたることが求められる職業です。
細胞検査士
細胞検査士とは、病院をはじめとする医療機関にて「細胞病理検査」を担当する医療専門職です。
細胞病理検査とは、医師が採取した人体の細胞の一部を顕微鏡で観察し、がん細胞を早期発見することです。
就職先は、がん専門病院や大学病院、一般病院のほか、民間の検査センター、大学や民間企業の研究機関などがあり、正社員のほか契約社員やパートとして働く人もいます。
この記事のまとめ
人との関わりが少なく一人で作業できる仕事は、探せばたくさんあるものです。
さらにインターネットの発展によって、個人でできる仕事や在宅の仕事も増え続けています。
企業や組織に属したくない、対面で人と接したくない、自分の家で一人で仕事をしたい。
そんな人にとって、ますます選択肢が広がっていく世の中になるでしょう。
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