美容師の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
美容師を目指すきっかけで多いものは?
雑誌やSNSで人気を集めているカリスマ美容師に憧れて美容師を目指したという人は少なくありません。
一時期の美容師ブームは去ったものの、未だに美容師の人気は衰えず、自分も多くの人を美しくしたいと美容師を目指す人は絶えません。
それ以外に、美容師は一度スキルを身に付ければ一生働くことができ、性別や年齢関係なく働けることから「手に職」を求めて美容師を目指す人も多くいるため、社会人になってから美容師を目指す人もいます。
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美容師の志望動機の考え方
志望動機の重要性
美容師免許を取得しても、それだけで美容師として働けるわけではありません。
次に越えなくてはならないハードルが、美容師として働ける職場を探すこと、つまり就職活動です。
多くの人は、大手企業が手掛けるサロンあるいは個人経営の美容室を志望することでしょう。
どのような美容室を志望するとしても、「なぜ美容師として活躍したいと思ったのか」「なぜこの美容室で働きたいのか」といった志望動機は必ず聞かれます。
自分自身がこれから働いていく上でモチベーションを保つためにも、志望動機についてはしっかりと考えておくことが重要です。
志望動機の考え方
志望動機に正解はありません。
人によって内容が異なるのが当たり前であり、むしろ誰かの真似ではない、オリジナルの志望動機を考えることが大切です。
しかし、志望動機を考えるうえで忘れてはならないのは、企業(美容室)側は、志望動機を通して、志望者の人柄や熱意を判断するという点です。
どれだけ心の中にやる気が満ち溢れていても、志望動機でそれを伝えることができなければ、簡単に不合格になってしまう可能性があります。
そのため志望動機は、できるだけ具体的な内容にすることが大切です。
たとえば、ただ「仕事を頑張りたい」というだけでなく、「どのような美容師を目指していきたいのか」「とくにどんなスキルを磨いていきたいか」といった具体的な思いまで盛り込めるとよいでしょう。
また、たくさんの美容室があるなかで、「なぜその美容室がいいのか」ということも伝えなくてはなりません。そのためには、その美容室の特徴を調べておくことが必要になるでしょう。
美容師の志望動機の例文
自分自身の体験をもとにした志望動機
「私は自分のヘアアレンジはもちろん、友人のヘアアレンジをするのも好きで、自己流でいろいろなアレンジの仕方を覚えました。
その中で、人は髪型によってがらりとイメージが変わることや、ヘアアレンジによってたくさんの人を笑顔にできることなど、ヘアスタイルが人の印象や気持ちを大きく左右することを実感してきました。
美容師として採用されたら、ヘアアレンジにも力を入れ、たくさんの人を笑顔にできる美容師になりたいです。」
就職先に惹かれた理由を盛り込んだ志望動機
「私が貴社を志望する理由は、いつも系列店を利用させていただいているからです。
小さいころから○○美容室を利用し、行くたびにどんなヘアスタイルにしてくれるのかとても楽しみでした。
また、美容師さんがとても丁寧に話しかけてくれ、私の緊張をほぐしてくれたこと、アニメ映画が好きな私に、お姫様のようなヘアアレンジをしてくれたことが今でも心に残っています。
ぜひ美容師を志すきっかけとなったお店で、美容師になるという夢を実現したいと思っています。
幼い私にしてくれた美容師のように、私もたくさんの人に笑顔と夢を与えられる美容師になりたいです。」
就職先の特徴に沿った志望動機
「私が○○美容室を志望した理由は、訪問カットをしているところにあります。
私の祖母は高齢で、ヘアカットに出かけることができませんが、福祉美容師が年に数回訪問してくれています。
普段はほぼ家から出ることもない祖母が、その日だけはおしゃれな服を着、化粧をして美容師さんを待っていて、ヘアカットのあとは何度も鏡を眺めて嬉しそうにしています。
その様子を見てぜひ私も訪問美容師になって多くの人に笑顔を届けたいと思うようになりました。
早く一人前になり、訪問カットに出かけられるように一生懸命頑張ります。」
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美容師の面接で聞かれること・注意点
美容室の面接について
美容室の就職活動は、一般企業への就職活動ほどは厳しくありません。
たいていの美容室の就職面接は、大企業を含め、形式張ったスタイルをとっていないことが多いため、自然体で気持ちを素直に話すよう心がけたいものです。
美容師の面接スタイルには、何度も面接をすることもありますが、個人店では、面接は一度きりなど比較的簡易な形であることが多いようです。
また、新卒生の技術チェックはあまり行われることはありませんが、中途採用の場合、面接の合間にカットなどの技術チェックが行われる場合があります。
面接時の服装
面接にあたって多くの学生が困るのが服装です。
美容師の面接では、基本的にリクルートスーツを着用する必要はありません。
特別に指示がある場合は別として、普段着やサロンワークで着用する予定の服装で挑むとよいでしょう。
美容師は技術職ですが、トータル的な美的センスも問われますので、私服での面接のときは限りなく自分の個性を全面に出し、アピールするとよいでしょう。
しかし、Tシャツに短パンのようなラフすぎる格好は禁止していることもあるため、たとえトレンドファッションとしても、くだけすぎているような服装は避け、清潔感を重視しましょう。
面接を受けるときの注意点
美容師は接客業のため、第一印象が良い人が採用されやすい傾向にあります。
当日は緊張するとは思いますが、できるだけ笑顔ではっきりとした受け答えをし、目を見て話すことなどを心がけましょう。
上手に話す必要はありません。多少答えに詰まっても構わないので、気持ちが伝わるような姿勢が大切です。
美容師の自己PRのポイント
新卒として採用されようと思うのであれば、技術を売り込むことはできないため、健康的で元気であることと、一生懸命働こうという熱意をアピールする必要があります。
美容師業界は離職・退職が多く、どの美容室も「長く働いてくれるかどうか」をポイントに面接をしています。
美容師に対する熱意だけではなく、学生時代に努力した経験や、根気強く何かを続けた経験があれば、ぜひPRしましょう。
美容師の履歴書で気をつけるべきことは?
志望する企業のことを書く場合「貴社」という言葉を使いますが、個人経営の小さな美容室などの場合は使えないことがあります。
そうした場合は「貴美容室」「貴サロン」と書きましょう。
また、過去に美容室での職歴やアルバイト歴がある場合は『株式会社○○(または○○美容室) 入社(美容業 従業員○○名)』と業種や従業員数を書き、入退社だけでなく『アシスタントとして○○店に配属』など簡単な内容を書き添えるとよりわかりやすいでしょう。