弁護士のやりがい・楽しさ・魅力
弁護士のやりがい・楽しさ
自身の理想を追い求められる
弁護士が胸につけるバッジは、外側に「ひまわり」、中央には「秤(はかり)」がデザインされており、ひまわりは自由と正義を、秤は公正と平等を表しています。
弁護士は、そのバッジが象徴するように、人々が公正で平等な扱いを受けられるよう手助けをし、世の中の自由を守り、正義を実現させるという理想を追求することができる職業です。
社会的弱者を守り、文字通り「人助け」をすることもできますし、巨大な権力に立ち向かい、ヒーロー・ヒロインのように活躍することもできるかもしれません。
自身の胸の中に、実現させたい理想に対する熱い思いがある人ほど、大きなやりがいをもって弁護士業務に取り組むことができるでしょう。
パズルやミステリを解くような楽しさ
法律の世界は、純粋に論理だけで構築されています。
世の中で起こったあらゆる問題に対して、どのような法律があてはまるのかを考え、法律を解釈し、ロジックを構築していくという一連の作業には、パズルを解くような楽しさがあるといえます。
また、数少ない証拠を集め、まるで謎を解き明かすように真相に迫っていく刑事事件には、ミステリと同じ種類の面白さがあるかもしれません。
一般社会であれば、たとえ正論であっても、自分の年齢や立場によっては、意見が否定されるケースもしばしばあります。
しかし、弁護士業務においては論理がすべてであり、どんなに若手であっても、答えが合っていれば正当な評価を受けることができるでしょう。
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弁護士の魅力
自由な働き方ができる
弁護士は、弁護士法によって最低限の規制がなされているだけで、監督する官庁もなく、日弁連や各地方の弁護士会が自分たちで自治を行っています。
弁護士は、会社員や公務員、ほかの士業系資格などと比較すると、規律やルールなどは各人の裁量に委ねられている部分が大きく、その働き方はきわめて自由度が高いといえます。
法律事務所に勤める人もいれば、企業内弁護士として活躍する人もいますし、役所に勤めたり、独立開業して経営者となったり、大学教授になる人もおり、またそれらを兼務する人もいます。
自身の希望や関心、生活事情などに合わせて、さまざまな働き方が選択できる点は、弁護士という職業の大きな魅力です。
さまざまな人に出会える
法治国家である日本は、社会の隅々にまで法律が行き届いており、法という切り口を使えば、世間のどんな人とでも関わることができます。
政治家や著名人、スポーツ選手、資産家といった富裕層向けのビジネスを展開することもできますし、反対に、破産者や犯罪者、あるいは反社会的勢力を相手にすることもできるでしょう。
かつて、元日弁連の会長は、自らの業界を「社会のドブさらい」だと自嘲気味に語ったことがあります。
たしかに、政治の世界や経済界を上水道とするなら、人間同士のトラブルや暗部、犯罪を取り扱う司法の世界は、下水道にたとえられるかもしれません。
表の世界の住人にも裏の世界の住人にも等しくかかわることができるのは、弁護士ならではの魅力といえるでしょう。