通訳案内士試験の難易度、合格率

通訳案内士の難易度

報酬を受けて外国人にガイドをするときには、通訳案内士の資格が必要となります。

この資格がなく外国人に案内業務をした場合、たとえアルバイトであったとしても報酬が発生すると罰則の対象となります。

通訳案内士になるには

受験できる言語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10カ国です。

通訳案内士試験の合格率は、年度や言語によっても大きく変わりますが、数ある資格の中でも、難関の部類に入るといっていいでしょう。

合格状況

平成27年度の試験結果を見ると、全体の合格率は19.3%と、二年連続で低下しました。

国が観光立国を目指し、東京オリンピックもあるなかで受験者数が増加しているため、合格率が低下している可能性があります。

言語別に見ると、受験者数の中でもっとも人数が多いのは英語で、全体の半数以上を占めています。次いで中国語、韓国語とつづきます。

「どれくらいの点数をとればいいのか?」ですが、通訳案内士試験には、合格基準点が設けられています。一次試験の外国語テストで70%以上、日本語の3科目でそれぞれ60%以上の得点が要求されます。

勝負は一次試験

統計を見ると明らかなのですが、通訳案内士試験では、一次試験で約8割もの人が脱落しています。逆に、二次試験では3分の2以上の人が合格する場合が多く、勝負は一次試験にあるといえます。

とくに多くの人が苦手意識を持つのが、日本語によるマークシート方式のテストです。

外国語の記述試験は、高い語学力が試される試験ですが、もともとその言語が得意な人が多いため、自信も持ちやすいようです。しかし日本語のほうは、地理・歴史・一般常識で、一から勉強する科目もあることでしょう。

3つすべてにおいて、60点を越える点数をとる必要があります。

二次試験について

二次は面接による、口述試験になります。合格率は高く、ここ数年では約7割の人がパスしています。

もともと日常会話には困らないレベルの人の受験が多いため、問題は語学力より、その内容にあります。

あらゆる質問に対して、完璧な受け答えではなくても、自分なりの意見を表現できることが大切なようです。

通訳案内士の合格率

通訳案内士試験受験者数の推移

通訳案内士の受験者数は、平成19年をピークに減少を続けていましたが、前年度から大きく増加し、平成27年度は10,975人となっています。
通訳案内士試験受験者数_27

平成27年 通訳案内士試験 語学別受験者数の推移

平成27年の通訳案内士試験の受験者数は、英語が8,491人と最も多く、次いで中国語の1,200人、韓国語の323人となっています。最も少ないのは、タイ語の51人です。
通訳案内士試験言語別受験者数_27

通訳案内士試験合格率の推移(合計)

通訳案内士の合格率は年によってばらつきがあります。平成27年試験の合格率は19.3%となりました。
通訳案内士試験合格率(合計) _27

平成27年通訳案内士試験 言語別合格率

通訳案内士試験の言語別合格率は、ドイツ語が24.2%と最も高くなっています。続いて、フランス語22.1%、英語が21.5%となっています。また、最も低いのはイタリア語の5.0%です。
通訳案内士試験言語別合格率_27

平成27年通訳案内士試験合格率(英語)

英語の試験の合格率は、実施年によって大きく異なります。平成27年度は21.5%となり、3年連続で高い合格率が続いています。
通訳案内士試験合格率(英語)_27

平成28年度 通訳案内士試験の概要

試験日 <筆記試験>
平成28年8月21日(日)
<口述試験>
平成28年12月4日(日)
願書受付 平成28年5月16日(月)~7月1日(金)
試験地

筆記試験

<日本国内>
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、*京都府・大阪府、広島市、福岡市、那覇市
*京都府・大阪府については、京都府または大阪府の何れかで受験することとなります(選択することはできません。)
<日本国外>
ソウル市 (選択外国語は韓国語のみ)
北京市 (選択外国語は中国語〔簡体字〕のみ)
台北市 (選択外国語は中国語〔繁体字〕のみ)

口述試験

<英語、中国語、韓国語について>
*東京近郊(東京都・埼玉県)、**京都府・大阪府、及び福岡市
<英語、中国語、韓国語以外の外国語>
*東京近郊(東京都・埼玉県)
(英語、中国語、韓国語受験者で筆記試験を東京都、京都府・大阪市、福岡市の何れかで受験した者は
当該受験場所と同一の地域で口述試験を受験しなければならない。)
*東京近郊(東京都・埼玉県)については、東京都または埼玉県(東京近郊)の何れかで受験することとなります(選択することはできません。)
**京都府・大阪府については、京都府または大阪府の何れかで受験することとなります(選択することはできません。)

受験資格 受験資格の制限はありません。
試験科目

筆記試験

<外国語についての筆記試験 (記述式)>
英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語及びタイ語のうち、受験者の選択する1ヶ国語。(ただし、今年度外国語の英語科目が免除となり、併せて他の外国語科目の受験を希望する場合、または英語以外の外国語科目が免除となり併せて英語科目の受験を希望する場合は二ヶ国語の受験を可能とする。)
<日本語による筆記試験 (マークシート方式)>
(ア)日本地理 (イ)日本歴史 (ウ)産業、経済、政治及び文化に関する一般常識

口述試験

通訳案内の実務(筆記試験で選択した外国語による実践的コミュニケーション能力。人物考査を含む。)

合格基準 1.外国語についての筆記試験は、各語学ごとに、70点を合格基準点とする。
2.日本地理、日本歴史は、各科目70点を合格基準点とする。
3.一般常識は、60点を合格基準点とする。
※この基準は、受験される皆様の合格のための目安としていただくものです。実際の平均点によって合格基準点は調整されます。
※平成18年度より各科目ごとに合格、不合格を決める方式になりました。全ての科目を合格した場合に筆記(第1次)試験合格となります。
(上記は平成27年度の基準)
合格率 19.3%(平成27年度)
合格発表 <筆記試験合格発表>
平成28年11月10日(木)(予定)
<合格発表>
平成29年2月3日(金)(予定)
受験料 1ヶ国語受験につき、11,700円
詳細情報  日本政府観光局
その他 平成25年度からの「通訳案内士試験ガイドライン」