【2021年版】全国通訳案内士試験の難易度・合格率

全国通訳案内士の難易度

全国通訳案内士試験は、日本政府観光局(JNTO)が実施する国家試験です。

受験できる言語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10カ国です。

全国通訳案内士試験の合格率は、年度や言語によっても大きく変わりますが、数ある資格のなかでも難関の部類に入るといってよいでしょう。

なお、改正通訳案内士法の施行により、平成30年度実施試験より試験の名称が「通訳案内士試験」から「全国通訳案内士試験」へと変更になっています。

合格状況

令和2年度の試験結果を見ると、前年度から上昇し、全体の合格率は9.6%となっています。

国が観光立国を目指し、東京オリンピックもあるなかで受験者数が増加しているため、合格率が低下している可能性があります。

言語別に見ると、受験者数のなかでもっとも人数が多いのは英語で、全体の半数以上を占めています。次いで中国語、韓国語とつづきます。

全国通訳案内士試験には、合格基準点が設けられています。

令和2年度試験の場合、外国語についての筆記試験は各語学ごとに原則として70点、日本地理と日本歴史は原則として各科目70点を合格基準点として行われます。

また、一般常識・通訳案内の実務は、原則として30点を合格基準点として行われます。(各科目50点満点)

※「通訳案内の実務」については、平成30年度の全国通訳案内士試験で新たに実施された試験科目です。

※合格判定のための基準は年度ごとに変わる可能性があるため、最新の情報をチェックしてください。

勝負は筆記試験

統計を見ると明らかなのですが、全国通訳案内士試験では、筆記試験で約8割もの人が脱落しています。

逆に、次の口述試験では3分の2以上の人が合格する場合が多く、勝負は筆記試験にあるといえます。

とくに多くの人が苦手意識を持つのが、日本語によるマークシート方式のテストです。

外国語の記述試験は、高い語学力が試される試験ですが、もともとその言語が得意な人が多いため、自信も持ちやすいようです。

しかし日本語のほうは、日本の地理・歴史の勉強から長く離れていたという人も多く、しっかりと対策をしておかないと不合格となる可能性があります。

また、新しくスタートした通訳案内の実務についての対策も必要となるでしょう。

口述試験について

筆記試験合格後は、面接での口述試験が行われます。この合格率は高く、ここ数年では約7割の人がパスしています。

もともと日常会話には困らないレベルの人の受験が多いため、問題は語学力より、その内容にあります。

あらゆる質問に対して、完璧な受け答えではなくても、自分なりの意見を表現できることが大切なようです。

全国通訳案内士の合格率

通訳案内士試験受験者数の推移

通訳案内士の受験者数は、平成28年度をピークに減少しており、令和2年度は5,078人となっています。

通訳案内士試験受験者数_令2

全国通訳案内士試験合格率の推移(合計)

通訳案内士の合格率は下降傾向にあり、令和2年度試験の合格率は9.6%と過去10年で2番目に低い合格率となりました。

通訳案内士試験合格率(合計)_令2

令和2年度 全国通訳案内士試験 言語別受験者数の推移

令和2年度の通訳案内士試験の受験者数は、英語が3,951人と最も多く、次いで中国語の421人、フランス語の178人となっています。最も少ないのは、タイ語の18人です。

通訳案内士試験言語別受験者数_令2

令和2年度 全国通訳案内士試験 言語別合格率

通訳案内士試験の言語別合格率は、ドイツ語が15.5%と最も高くなっています。続いて、英語の10.4%、韓国語の10.0%となっています。また、最も低いのはタイ語の0%です。

通訳案内士試験言語別合格率_令2

令和2年度 全国通訳案内士試験合格率(英語)

英語の試験の合格率は下降傾向にあり、令和2年度は10.4%と低い合格率となりました。

通訳案内士試験合格率(英語)_令2

令和3年度 全国通訳案内士試験の概要

試験日 <筆記試験>
令和3年9月26日(日)(予定)
<口述試験>
令和3年12月12日(日)(予定)
願書受付 令和3年7月19日(月)~8月18日(水)(予定)
試験地

筆記試験

<日本国内>
札幌市、仙台市、東京近郊、名古屋市、大阪近郊、広島市、福岡市、沖縄県
<日本国外>
ソウル市 (選択外国語は韓国語のみ)
台北市 (選択外国語は中国語〔繁体字〕のみ)

口述試験

<英語、中国語、韓国語について>
東京近郊、大阪近郊、福岡市
(英語、中国語、韓国語受験者で筆記試験を東京近郊、大阪近郊、福岡市の何れかで受験した者は 当該受験場所と同一の地域で口述試験を受験しなければならない。)
<英語、中国語、韓国語以外の外国語>
東京近郊

受験資格 受験資格の制限はありません。
試験科目

筆記試験

<外国語(出願者の選択する一カ国語)>
英語 … マークシート方式
中国語、韓国語 … 記述式とマークシート方式の併用
フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語 … 記述式
(ただし、今年度一つの外国語科目が免除となり、併せて他の外国語科目の受験を希望する場合、又は二つの外国語科目が免除となる場合は二カ国語の申請を可能とする。)
<日本語による筆記試験 (マークシート方式)>
(ア)日本地理 (イ)日本歴史 (ウ)産業、経済、政治及び文化に関する一般常識 (エ)通訳案内の実務

口述試験

筆記試験で選択した外国語による通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーションを図るための実践的な能力について判定

合格基準 1.外国語についての筆記試験は、各語学ごとに、70点を合格基準点とする。
2.日本地理、日本歴史は、原則として各科目70点を合格基準点とする。
3.一般常識・通訳案内の実務は、原則として30点を合格基準点として行う。(各科目50点満点)
※平成18年度より各科目ごとに合格、不合格を決める方式になりました。全ての科目を合格した場合に筆記(第1次)試験合格となります。
合格率 9.6%(令和2年度)
合格発表 <筆記試験合格発表>
令和3年11月11日(木)(予定)
<合格発表>
令和4年2月4日(金)(予定)
受験料 1ヶ国語受験につき、11,700円
詳細情報  日本政府観光局
その他 平成25年度からの「通訳案内士試験ガイドライン」