全国通訳案内士試験の難易度・合格率

全国通訳案内士の難易度

全国通訳案内士試験は、日本政府観光局(JNTO)が実施する国家試験です。

受験できる言語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10カ国です。

全国通訳案内士試験の合格率は、年度や言語によっても大きく変わりますが、数ある資格のなかでも難関の部類に入るといってよいでしょう。

なお、改正通訳案内士法の施行により、平成30年度実施試験より試験の名称が「通訳案内士試験」から「全国通訳案内士試験」へと変更になっています。

合格状況

平成30年度の試験結果を見ると、前年度から低下し、全体の合格率は9.8%となっています。

国が観光立国を目指し、東京オリンピックもあるなかで受験者数が増加しているため、合格率が低下している可能性があります。

言語別に見ると、受験者数のなかでもっとも人数が多いのは英語で、全体の半数以上を占めています。次いで中国語、韓国語とつづきます。

全国通訳案内士試験には、合格基準点が設けられています。

平成30年度試験の場合、外国語についての筆記試験は各語学ごとに原則として70点、日本地理と日本歴史は原則として各科目70点を合格基準点として行われます。

また、一般常識・通訳案内の実務は、原則として30点を合格基準点として行われます。(各科目50点満点)

※「通訳案内の実務」については、平成30年度の全国通訳案内士試験で新たに実施された試験科目です。

※合格判定のための基準は年度ごとに変わる可能性があるため、最新の情報をチェックしてください。

勝負は筆記試験

統計を見ると明らかなのですが、全国通訳案内士試験では、筆記試験で約8割もの人が脱落しています。

逆に、次の口述試験では3分の2以上の人が合格する場合が多く、勝負は筆記試験にあるといえます。

とくに多くの人が苦手意識を持つのが、日本語によるマークシート方式のテストです。

外国語の記述試験は、高い語学力が試される試験ですが、もともとその言語が得意な人が多いため、自信も持ちやすいようです。

しかし日本語のほうは、日本の地理・歴史の勉強から長く離れていたという人も多く、しっかりと対策をしておかないと不合格となる可能性があります。

また、新しくスタートした通訳案内の実務についての対策も必要となるでしょう。

口述試験について

筆記試験合格後は、面接での口述試験が行われます。この合格率は高く、ここ数年では約7割の人がパスしています。

もともと日常会話には困らないレベルの人の受験が多いため、問題は語学力より、その内容にあります。

あらゆる質問に対して、完璧な受け答えではなくても、自分なりの意見を表現できることが大切なようです。

全国通訳案内士の合格率

通訳案内士試験受験者数の推移

全国通訳案内士の受験者数は、平成25年から増加し続けていましたが、平成29年からまた下がっており、平成30年度には7,651人となっています。

全国通訳案内士試験合格率の推移(合計)

全国通訳案内士の合格率は年によってばらつきがあります。平成30年度試験の合格率は9.8%となりました。

平成30年 全国通訳案内士試験 言語別受験者数の推移

平成30年度の全国通訳案内士試験の受験者数は、英語が5,754人と最も多く、次いで中国語の776人、韓国語の300人となっています。最も少ないのは、タイ語の29人です。

平成30年 全国通訳案内士試験 言語別合格率

平成30年度の全国通訳案内士試験の言語別合格率は、スペイン語が11.9%と最も高くなっています。続いて、フランス語の11.6%、英語の10.1%となっています。また、最も低いのはタイ語の3.4%です。

平成30年 全国通訳案内士試験合格率(英語)

英語の試験の合格率は、実施年によって大きく異なります。平成30年度は前年度より大きく下がり10.1%となりました。