【2023年版】全国通訳案内士の資格

全国通訳案内士の資格とは

全国通訳案内士は、語学の分野では唯一の国家資格となっています。

以前まで、海外からの観光客を案内する人は、おもに「通訳ガイド」と呼ばれていましたが、2005年に法律が改正され、それまでの免許制度から資格者の登録制度に変わり、名称も「通訳案内士」に統一されました。

さらに、2018年1月に施行された改正通訳案内士法によって、通訳案内士は「全国通訳案内士」へと変化を遂げています。

この変更によって、通訳案内士は業務独占資格から名称独占資格へと変わり、無資格者であっても有償のガイド業務ができるようになりました。

一方、全国通訳案内士と名乗れるのは、この国家試験に合格した人のみとなり、より正確で、詳しい知識を持つプロのガイドとして認められることになります。

全国通訳案内士試験の合格のためには語学力はもちろんのこと、日本の地理や歴史、産業、文化など幅広い知識が必要とされます。

なお、改正法により、これまでの「通訳案内士」は自動的に「全国通訳案内士」とみなされます。

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全国通訳案内士試験の基本情報

全国通訳案内士試験は、年に一度実施されています。

受験するにあたり、学歴や年齢、性別は問われません。国籍も不問であり、外国籍の人でも受験が可能です。

外国語は、「英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語・タイ語」のいずれか一つを選択します。

二つ以上の言語で資格をとりたい場合は、それぞれ違う年に試験を受ける必要があります(ただし、一度ほかの言語で合格した場合、試験の一部が免除になります)。

また、英検1級などの保有資格によっても、試験の一部が免除されるシステムがあるため、語学の資格を持っている場合には確認してみましょう。

1次試験は筆記テスト、2次試験は面接による口述試験です。面接は、ガイドとしての人格や適性も考査される場となっています。

全国通訳案内士試験の難易度・合格率

資格を仕事としてどう生かしていくか

全国通訳案内士は、語学の分野における唯一の国家資格であり、取得するにはかなりの知識量を必要とします。

合格率は10%を切ることもあるなど難関資格ですが、この資格を持っていれば、外国語を使うほかの仕事にも役立つことがあるでしょう。

また、一度取得すれば、5年ごとに登録研修期間が実施する研修を受けることで、ずっと全国通訳案内士として働くことができます。

もともと語学が得意だったという人が、社会人になってから新たに通訳ガイドになりたいと考えたり、定年後の新たなチャレンジとしても受験するケースがあるようです。