全国通訳案内士に将来性はある? 現在の需要は?

資格取得後の現状は?

全国通訳案内士は、国家試験に合格し、登録することで全国通訳案内士として働くことができます。

すでに2万人を超える登録者がいると発表されていますが、資格を取得したすべての人が全国通訳案内士の仕事に就いているわけではありません。

兼業の通訳案内士が多く、実際に仕事をしている人は登録者の4分の1程度だといわれています。

また、全国通訳案内士の多くが都市部に集中しており、地方では通訳案内士が不足していることや、英語以外の言語でのガイドができる人が足りていないことなども、この仕事の現状としてよくいわれていることです。

かつての通訳案内士の資格が全国通訳案内士へと生まれ変わってから日が浅いため、この仕事の今後については慎重に見ていく必要がありそうです。

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就職の厳しさ

全国通訳案内士として最も収入が安定するのは、大手旅行会社の専属ガイドとなることでしょう。

しかし、現在のところ就職口は多くありません。

何らかの派遣登録をして、仕事の斡旋を待つフリーランスとして働く人が多いことが特徴です。

アルバイトとしては高収入であり、仕事自体のやりがいも大きい職業ですが、本職として一本でやっていくのは厳しい面もあるようです。

それぞれの通訳案内士が自分の足で積極的に行動し、仕事を得る努力が求められます。

外国人観光客の急増が追い風に

日本を訪れる観光客は決して少なくないうえ、近年では中国や台湾からの旅行者が急増しています。

そのため、以前よりも全国通訳案内士として活躍できる人材が各所で求められるようになっているようです。

しかしながら、全国通訳案内士の仕事がすぐに見つかるとは限りません。

その理由のひとつには、この仕事は必ずしも有資格者でなくてはできないというものではなく、外国語のスキルやコミュニケーション能力などがあれば、どのような人でも有償のガイドとして働くことが可能だからです。

とはいえ、2020年の東京五輪に向けてさらに外国人観光客が増えてくることは間違いなく、また旅行先としての日本の人気も継続していくと見込まれます。

自治体が地域独自の通訳案内士を育成する「地域通訳案内士」制度もスタートしており、これから都市部以外でも、全国通訳案内士が活躍できる場が広がっていくかもしれません。