森林インストラクター試験の合格率と対策

合格率は40%前後

平成24年度の森林インストラクター試験には532人が出願し、このうち合格者は127人でした。ここ数年の森林インストラクターの合格率は40%前後となっており、誰でも受かる試験ではないことがわかります。

森林インストラクターの資格試験が難しい理由は大きく二つあります。一つ目は、この試験で扱う「森林」という空間がとても複雑であること、二つ目は試験形式が記述式であることです。

森林を理解するために

森林という空間が複雑なのは、森林が多様な要素によって構成されているからです。

森林の主な構成要素である植物や土壌、昆虫、動物、菌類は、複雑に関わり合いながら気候や地形などに影響を受け日々変化しています。

一口に専門知識といっても取り扱う範囲は広く、それぞれの関わりが無限に存在することで複雑になっているのです。

試験勉強は、基本的なことから一つずつ押さえていき、自分の知っている森林と結びつけながら徐々にステップアップするように進めるとよいでしょう。

記述式の回答に慣れる

採点時の利便性などから、最近ではマークシートで回答する試験が増えていますが、森林インストラクター試験の回答は記述式です。

どんなに知識を詰め込んでも、時間内に考えをまとめながら文章を作成するのは難しいものです。過去に出題された問題や演習問題を解くことで、問題の出題傾向を分析し文章を作る能力を鍛えておくことをお勧めします。

森林へ出かけることが近道

森林インストラクターの試験は筆記試験が中心なので、どうしても座学の勉強に偏りがちです。しかし、教科書で学べる知識だけでは実際の森林インストラクターの活動を行うことはできません。

たとえば、森林の中のどこに危険が潜んでいるかを見極めて対処する能力は、森林の中でしか鍛えられないものだからです。知識として知っていることが実際には全く違っていたということも自然の中ではよくあることです。

そこで、効率よく森林について学び、資格取得後の活動をスムーズに行うために、積極的に森林へ出かけることをお勧めします。

身近な地域で行われている自然観察会や森林ボランティア活動へどんどん出かけ、実際の指導を受け自分の手で森林を整備してみてください。

二次試験で行われる実技への対策という意味合い以上に、森林を身体で感じることが森林を理解する近道になることでしょう。