脚本家の現状と将来性

単価が下がっていく傾向

現在世界の経済状況が大きく変化しているように、脚本家のあり方も今後は変わってくるかもしれません。

伝統ある大手の出版社が不況に陥って倒産したり、高給で花形企業の代名詞だったテレビ局も赤字の対策や経費削減といった話が絶えません。

これはIT技術の普及や新興国の台頭などで産業構成も激変していること、新たな生活と文化の有り様が生まれているのも一因です。

こういった状況の中、個人を軸とする脚本家も従来の枠組みにとらわれない仕事のやり方も出てくることでしょう。

脚本家の仕事先にはテレビ局、ラジオ番組などがありますが、企業の広告費の減少などもあって、さまざまな経費削減に追われています。

テレビ局は高額の給料のアナウンサーや職員を減らしたり、番組の制作費を削って安い外国番組の購入で視聴率を取ることを考えたりすることも増えてきます。

ここうした状況であるので、仮に大手のテレビ番組に採用されても、かつてのような収入は期待できなくなっていくかもしれません。

また質の良くない脚本であったらすぐに打ち切られたり、採用基準が厳格になっている面もあります。

テレビ局以外であっても、単価が下がっていくことは避けられないかもしれません。

個人で活躍できる場が広がる

インターネットが存在感を増しており、ネットに力を入れている企業も多いです。

これは一見脚本家にとってマイナスにも思えますが、悪いことばかりではありません。ネット上でのドラマや番組も増えてきているからです。

また、これまでの仕事の形は変わっていくかもしれませんが、新たなやり方も生まれてきています。

同人誌などで人気のある個人がネットの販売サイトを使って莫大な売上をあげたり、youtubeなどの動画サイトで個人的に作ったものが世界的な流行を呼んで、そこから仕事が生まれるようになったりするケースもありました。

クリエイターにとっては、工夫次第で自分をアピールしたり、企業を介さずに稼ぐことができるようになってきているのです。

脚本家も例外ではありまえせん。

これまで物理的な問題で、脚本の採用が一部の人脈のある人に限られていた面がありましたが、今ではクリエイター専門の仕事紹介サイトも複数有り、実際に脚本の売り買いも行われています。

ある場所で仕事を得られなくても、別の場所で仕事を得られる機会が増え、個人単位で活躍できる場が広がっているのです。

新しいチャンスを活かす

これまでの仕事の形態は変わっていくと考えられます。新しい機会を得て、仕事を増やす人がいる一方で、仕事を失ったり、追われる立場になる人も出てくるかもしれません。

しかし、ほかの一部の職業とは異なり、機械化やIT化によって職自体が失われるということはないでしょう。

脚本家は工夫次第で活躍できる状況です。変化をチャンスにできれば新しい時代の、新しい脚本家のあり方が生まれてくるはずです。