脚本家になるには

脚本家になるまでの道のり

1.シナリオスクールに通う

脚本家を目指す人はシナリオスクールに通うのが一般的です。

シナリオスクールでは脚本の基礎技術を学ぶことができ、自分の脚本を評価してもらうこともできます。

脚本に関するスクールはカルチャーセンターや大学の講義などでも開講しているところもあります。

ただし現状ではどうしても東京など都心部に集中している所があり、地方在住者には探しづらい点があるかもしれません。

スクールの講師のなかには、現役の脚本家や出版社やテレビ関係者も多く、就職の手段としてツテが確立されている所もあります。

マスコミ関係者とのコネクションをつくるきっかけを得ることができるのもスクールのメリットです。

そこで脚本が書けると認められて推薦されたり、学校内コンペで入賞したり、実力で引き抜かれたり、自分から売り込みに成功したりすれば仕事ができる可能性も開けてきます。

2.公募・コンクール

シナリオコンクールや公募はさまざまな媒体で行われています。

地方局や企業が開催する小規模なものだけでなく、テレビ局が主催する大きなものは高額の賞金がついたコンクールも多いです。

こうしたコンクールで入賞したり、審査委員や関係者の目に留まると、声がかかったりそこから仕事を依頼されたりするケースもあります。

まずは深夜ドラマなどを担当し、実績がついた後に、長時間ドラマや連続ドラマを任されるようになることが多いようです。

また脚本だけに限定せず、創作関係のコンクールから脚本の仕事にもシフトできることもあります。

優れた脚本の書き手は雇う側も探していますから、公募はきちんと作品を評価してもらえる絶好の場です。

公募専用の雑誌やインターネットのサイトもあるので、情報を得ていくのが良いでしょう。

3.関係した仕事で働く・叩き上げ

プロの脚本家や監督は一人で撮影を仕上げるわけではありません。

カメラマンスタントマン、道具係、メイキャップ、プロデューサー、雑用の係などさまざまな人の協力で成り立っています。

テレビ制作会社などに就職して仕事をしていけばその業界に関わっていけますし、近いところで働いていればツテやコネもできていきます。

そこから徐々に自分の名前を覚えてもらったり、売り込みをしたりなどといったこともできるようになります。

脚本家になるまでのルート

脚本家になるための学校の種類

専門学校

映像やショービジネスに関する専門学校はたくさん存在しますが、「シナリオ学科」のようにピンポイントで脚本の書き方を学べる学校は非常に少ないのが現状です。

まずは「放送学科」「映画学科」「プロデュース学科」などで業界における知識を幅広く培い、放送作家やプロデューサー、ディレクター職など、まずは業界の仕事に就きたいと考える人にはとても役立ちます。

それぞれの職種でキャリアを積んだ後、脚本家に転身するのも決して遅くはありません。

シナリオ講座

日本脚本家連盟が主催する「日本脚本家連盟スクール」、日本シナリオ作家協会が主催する「シナリオ講座」、「シナリオの父」と呼ばれる脚本家の新井一が創設した「シナリオ・センター」が有名なシナリオ講座です。

中でも「日本脚本家連盟スクール」は専門学校に匹敵するほどの内容で、現役脚本家から本格的なノウハウが学べます。

脚本家になるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校・スクール)

脚本家に向いている人

人に対する興味がある人

脚本家は人の心に訴えかけるものをつくらなければなりません。

そのため文章力があるだけではなく、感受性が豊かで、人に対して好奇心が強いタイプが向いているといえます。

想像力がある人

さまざまな人生経験があると、リアリティのあるいい脚本が書けるようになるといわれています。

特殊な経験がなくても、日頃から映画やドラマを見たり本を読んだりして感性を磨き、日常生活から物語をつくるような想像力を養うことが必要です。

責任感のある人

締め切りに追われることが多い仕事であるため、責任感が強く、徹夜も厭わない熱心さが必要になります。

脚本家に向いている人・適性・必要なスキル

脚本家のキャリアプラン・キャリアパス

まずは副業・兼業から

脚本家の仕事は依頼が来ると、あらすじ作りやストーリー、キャラクターの設定、脚本の執筆と、一定の期間集中して考えたり書いたりする必要があります。

しかもプロデューサーや監督のチェックを受けて何度も修正を繰り返し、時にはほとんど書き直さなければならないケースも生じます。

このような進行に対応しきるには、副業兼業では難しいですが、デビュー直後や脚本家を目指している段階ではこの限りではありません。

またフリーランスのライターで、さまざまな執筆の仕事を請け負っている人の中には脚本も手がける人もいます。

コピーライティング、取材記事、そして脚本など類似した仕事の兼業は、比較的両立しやすいといえるでしょう。

マルチな活動をする脚本家も多い

実際に著名な脚本家は、脚本以外にもさまざまな仕事をしています。

朝ドラの「あまちゃん」や大河ドラマ「いだてん」で知られる脚本家の宮藤官九郎は脚本のほかにミュージシャン俳優映画監督演出家などとしても活躍しています。

また大河ドラマ「新選組!」や「真田丸」三谷幸喜は劇作家、演出家、映画監督、タレントとしても活躍しています。

執筆業の中でもっとも幅広いスキルを必要とすると言っても過言ではない脚本家だけに、脚本以外の執筆においても引く手あまたでしょうし、文字で映像の世界を表す才能は監督や演出でも生かされています。

脚本家を目指せる年齢は?

脚本家になるために年齢制限はありませんが、テレビやドラマをつくるためにはその世代に合わせた感性やセンスが必要なため、あまりに高齢だと難しいかもしれません。

また一日中机に向かい執筆したり、徹夜で作業をしたりすることもあるため、ある程度不規則な生活にも耐えられる体力は必須です。

シナリオコンクールでは若い世代を発掘するために年齢制限を設けていることもあるので、コンクールからデビューを目指す人には注意が必要です。

ただし脚本家のなかには60代、70代でも活躍している人は多く、努力次第では全くチャンスがないわけではありません。