航海士の階級

航海士の階級の違い

航海士は階級によって割り当てられる業務内容が厳密に区別されています。航海士の位が高くなるにつれ、求められる海技士免状の階級も高くなります。

大きく分けると、「船長」「一等航海士」「二等航海士」「三等航海士」となりますが実際には日本語名称で呼ぶことはほとんどありません。

それぞれ「キャプテン」「チーフオフィサー」「セカンドオフィサー」「サードオフィサー」というように英語名称で呼ぶのが慣わしです。

求められる海技士免状の高さは、船長では「1級海技士」、一等航海士では「2級海技士」、二等航海士では「3級海技士」、三等航海士では「4級海技士」となっています。

こうした階級分けは仕事内容にはもちろんのこと、食事する場所や休憩室として使用する部屋にも影響してきます。

階級の低い船員ほど船底に近い部屋を利用することとなり、こうした区別は大変厳密に行われます。

船長の責務の重さ

船長はその名の示す通り、船の最高責任者であり航海計画を策定する重要な役目を果たします。

船長はもっとも安全な航路を、さまざまな情報をもとに計画し考案する必要があります。

乗客を含めた乗組員全員の命を預かるもっとも重要なポストであるため、航海士を経験した人しか船長になることはできません。

一等航海士

航海士の中でももっとも高い位を与えられているのが一等航海士です。必要とされる責務は船長に次いで重く、裁量も大きくなります。

船長が決定した航海計画にもとづき、航路を安全に運行する責任が課せられます。

二等航海士

二等航海士の仕事は、一等航海士が効率よく任務を遂行できるよう補佐をすることです。

しかし実際の業務上ではトップとなる一等航海士と、部下となる三等航海士との板ばさみになることも少なくありません。

一般企業で言うところの中間管理職の立場と似ているともいえます。

三等航海士

三等航海士は、一等航海士や二等航海士が設定した航路を効率よく運行するためのさまざまな業務を担当します。

責務は比較的小さく、航海の種類によっては三等航海士が乗船する必要がない場合もあります。