福祉専門学校とは(読了時間:5分19秒)

将来、福祉や介護の業界で働くための知識・技術を身につけたいと考える人が通っている福祉専門学校。

そこでは、いったいどのような勉強ができるのでしょうか。

このページでは、福祉専門学校の特徴や、学費、卒業後の進路などについて紹介していきます。

福祉専門学校とは

福祉専門学校では、おもに福祉や介護業界で活躍するさまざまな専門職を目指すための勉強をすることができます。

ここでいう専門職としては、国家資格である「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」の3種類が挙げられます。

定められた福祉専門学校で所定のカリキュラムを修了することにより、これらの国家試験の受験資格が得られます。

福祉専門学校は全国にいくつもあり、特定の一つの職業・資格のみに特化した勉強ができる学校もあれば、各資格・職業ごとに学科・コースを設け、広く福祉系の専門職を目指せる学校もあります。

また、一部の福祉専門学校では医療現場でも活躍できる「言語聴覚士」「作業療法士」「柔道整復師」「鍼灸師」、また保育の現場で活躍できる「保育士」などの職業・仕事を目指すための勉強をすることもできます。

「福祉」という領域を軸に、それに関連するさまざまな職業・仕事に就くための勉強ができる福祉専門学校が多くなっています。

福祉専門学校で勉強すること、授業科目

社会福祉士や精神保健福祉士などの職業は、福祉専門学校への進学以外のルート(福祉系大学や、一般大学を卒業し、さらに一般養成施設へ進学する)から目指すことも可能です。

しかし、福祉専門学校では「就職」に強く重きを置いたカリキュラムが用意されており、入学後からすぐに国家試験に向けた取り組みが行われる学校が多く、確実に合格を目指していくことができます。

また、実習やフィールドワークにも注力した授業がたくさんあり、卒業後に即戦力として活躍できるだけの実践力を磨きやすい環境があるといえます。

福祉・介護の現場で活躍する専門職はさまざまなものがあるため、授業科目は何を目指すのかによっても変わってきますが、社会福祉士や精神保健福祉士であれば、業務の基本である「相談援助」がきちんとできるようになるために必要な知識と技術の両方を身につけていきます。

加えて、現代の福祉の理論や介護保険制度、人体の構造や機能・疾病、心理学、社会保障といった、福祉に関連する専門的な勉強を行っていきます。

介護福祉士であれば、介護技術や医療的ケア、心理学、機能訓練などの授業もあります。

福祉専門学校から目指せる職業・仕事

福祉専門学校からは、おもに「社会福祉士」「介護福祉士」「精神保健福祉士」といった職業を目指すことができます。

これらはいずれも国家資格が必要な職業であり、福祉専門学校で決められた養成課程を修了することで国家試験の受験資格が得られます。

国家試験に合格すると、それぞれの職業を名乗って働くことができるようになります。

このほか、言語聴覚士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師、保育士、公認心理師など、医療・保育・心理関連の職業を目指せる福祉専門学校もあります。

福祉専門学校の学費、費用

福祉専門学校の学費は、学校ごとに異なるのはもちろん、学科やコース、修業年数、さらに課程(昼間部・夜間部など)によっても違いがあります。

社会福祉士や精神保健福祉士を目指すのであれば、高校卒業後に進学する場合、4年制の福祉専門学校を検討することになるでしょう。

そこで必要な学費は年間で100万円程度、卒業までの4年間では400万円程度はかかってくることが一般的です。

介護福祉士については、高校卒業後に2年制以上の専門学校で指定科目を履修すれば国家試験の受験が可能となり、2年間で150万円~200万円程度が必要になることが多いようです。

また、福祉系大学以外を卒業した人などが一般養成施設として福祉専門学校に通う場合には、1年間にかかる学費は100万円~150万円程度が相場となっているようです。

一部、夜間で学べる学科・コースもあり、その場合はまた学費が変わってきます。

福祉専門学校の就職先、就職率、卒業後

福祉専門学校のおもな就職先としては、目指す職業によっても違いがあります。

代表的な場を挙げてみると、老人福祉・障害者福祉・児童福祉といったさまざまな福祉施設をはじめ、病院などの医療機関、公的機関、その他民間企業などまで多岐にわたっています。

福祉専門学校の就職率は、おおむね高い数字を誇っており、学校によっては100%近いところもあります。

福祉系の専門職に就くためのルートはいくつかありますが、福祉専門学校では就職後に即戦力として活躍できる人材の養成に力を入れています。

そのため、国家資格取得を目指して勉強していくことはもちろん、実践的なカリキュラムが多く組まれており、その結果、就職率も高めとなっている専門学校が多いようです。

具体的な就職先や卒業生の進路については各学校のホームページなどで公開されていますので、気になる人は調べてみるとよいでしょう。

福祉専門学校の入試、志望動機、面接

福祉専門学校を志望する人は、進学する時点で、将来的に福祉や介護の専門職に就きたいという強い意思を持っていることが多いようです。

福祉専門学校から目指していくのは、将来的に国家資格が必要な職業が中心となるため、早い段階から目的意識を持っておくことは大事だといえるでしょう。

入試は一般入試や推薦入試などがありますが、どのような入試方法でも面接が行われることが多く、卒業まできちんと学び続ける意欲があるかどうかや、他の学生と協力して学んでいけるかどうかといった人柄が重視される傾向にあるようです。

福祉の仕事では自分よりも年齢がずっと上の対象者と接することも多くなるため、きちんとした言葉遣いや挨拶ができるかどうかといった面にも気を付けておくとよいでしょう。

福祉専門学校のオープンキャンパス

全国の福祉専門学校の多くで、夏休み期間中などにオープンキャンパスが開催されています。

学校によってプログラム内容は異なりますが、学校見学ができるのはもちろん、専門学校入学後の生活や入試について気になっていること、不安なことを質問できたり、将来目指す仕事のことについての情報も得られるでしょう。

とくに人気がある体験授業では、入学後にどのような授業を受けるのかを体感することができ、モチベーションアップにもつながります。

自分がいざその専門学校に通うことを想像しながら参加してみると、得られることもより多くなるでしょう。

夜間の福祉専門学校

現状、高校を卒業してすぐに福祉専門学校へ進学する場合、社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験受験資格を得るための学校としては、「昼間部・4年制」の学校のみとなっているようです。

ただし、4年制大学を卒業している人や、指定施設で一定期間以上の相談援助実務経験を持つ人などが、その後、社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験受験資格を得ようとする場合には、「一般養成課程」といわれる夜間課程の福祉専門学校に進学することも可能です。

また、介護福祉士や作業療法士などになるための勉強は、夜間課程の福祉専門学校で学ぶことも可能です。

福祉専門学校の学科・コースはたくさんあるため、自分に最適な学び方を選択するために、各学校の募集要項や入試情報をよくチェックすることをおすすめします。

福祉専門学校は全国に複数あり、学校ごとに学べる内容や目指せる職業・仕事が異なります。

学校ごとにカリキュラムや修業年限、実習内容などにも違いがありますので、福祉専門学校への進学を検討している人は、各学校の情報を見比べながら、自分に適した学校を選んでください。