アニメーターは激務?

激務の理由は雇用形態にあり

よく「アニメーターは激務」といわれますが、その一番の理由は、アニメーターの多くがフリーランス(個人事業主)として働いていることにあります。フリーランスは正社員や契約社員とは異なり、毎月最低限いくらもらえるといった給料の保証がありません。

このようなアニメーターたちは「1枚当たりいくら」といった歩合制で収入を得ているのですが、問題なのは、その単価があまりにも安いことです。

新人アニメーターは、普通「動画」を描くことから担当しますが、その動画の相場は1枚当たり150〜250円程度。安単価の仕事で多くの収入を得ようと思うと、どうしてもたくさん働かなければならず「激務」といわれる状態になります。

動画→原画へのステップアップを目指す

作業スピードには差があるものの、かなり頑張っても時給にしてわずか数百円程度しか稼げない人もいます。中には月に1日や2日しか休まずに、合計400時間ほど働く人もいるようです。

しかし、このような生活を続けていたら体が持たないので、単価の高い「原画」を任されるようになるまでは、実家で暮らしている人も少なくありません。

動画の仕事はアニメーターの基礎となる部分なので避けられませんが、頑張って早く原画を担当できるようになることが、生活を楽にするポイントといえそうです。

固定給がもらえる職場も

あまり数は多くありませんが、大手の制作会社の場合は歩合制ではなく、固定給がもらえる職場もあります。ただし、基本給が5万円程度で、それ以上は作業した分量に応じて加算されるといったこともあるようです。

アニメーターの仕事は、個々のスキルによって作業スピードにも質にも差が出てしまうため、成果によって収入が変動することは避けられない面もあります。

最近ではアニメーターの過酷な労働の現状が取りあげられ、もっと働きやすい環境をつくろうという動きもありますが、状況がすぐに大きく変わることは難しいと思われるため、それなりの覚悟は必要だといえます。