絵を描き続けたい。作品を評価されることがやりがい!

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アニメーター丸藤 広貴さん

昭和48年9月13日生まれ。代々木アニメーション学院アニメーター科卒業。現在は株式会社サテライトに所属。
代表作は、『アクエリオンEVOL』 (キャラクターデザイン・総作画監督)、『劇場マクロスF「サヨナラノツバサ」』(総作画監督)など。

アニメーターと言ってもいろいろな仕事があると思いますが、丸藤さんが現在やっている仕事はどのようなものですか?

アニメーションを作ると言った部分では全ての仕事に変わりはないのですが、テレビアニメ、ゲームだけでなく、最近では、パチンコ業界などのアニメーションも多いです。

その他、雑誌などでイラストも描いています。あとは、アニメーショングッズのイラストなどの版権物のイラストも描いていますね。

一日の仕事の流れはどのようなものですか?

私の場合は朝9時~10時に職場に入って終電まで描いています。休みは週に1日ですね。イラストを描くという実作業で一日終わる日もありますし、打ち合わせが入ればそれに対応します。

基本的には実作業と打ち合わせで一日が終わってしまいます。

朝から終電までが会社での拘束時間ということになるのですか?

それは、自分が思っている会社での拘束時間ですね。自分で決めている時間なので、いつからいつまでと言う時間は特にないんですよ。

会社から言われるとしたら、いつまでに、仕事を終わらせて下さいということだけなので。それを、自分で割振って計算し時間を調節しながら、最終的に仕事をこなして納品まで持っていくという形です。

会社の仕事以外にフリーでも働いているのですが、空いた時間はフリーとしていただいた仕事に使ったりしています。

丸藤さんがアニメーターを目指そうと思ったきっかけはどういったことですか?

実ははじめは漫画家を目指してたんです。動きを描けば絵が上手になると思い、代々木アニメーション学院のアニメーター科に入りました。

ですが、卒業する頃にはアニメーションの面白さにはまり、アニメ業界に入ることにしました。

アニメーターになるまでに苦労はありましたか?

アニメーターになること自体には苦労はありませんでした。アニメ業界に入ることは難しくありませんので。

ただ、アニメーターといってもいろいろな立ち位置があります。キャラクターデザインをしたり、作画監督になるまでには、動画マンや原画マン、などを経験しなければなりません。

アニメーターになってから技術を上げていくのに苦労がありましたね。

今はアニメーターとして活躍していらっしゃいますが、その立ち位置までになるまでの流れはどういったものでしたか?

動画やアニメの仕事をずっと続けていたわけではありません。アニメから離れてゲームの仕事をしていた時期などもありました。ただ、ゲームの仕事と言っても、描くことに変わりはありませんでしたが。

3年ほどで知り合いを通して、また、アニメの仕事を少しずつ手伝うようになり、結果的にアニメの仕事をまた多くするようになりました。

ゲームの仕事をしている時は周りにアニメを描いている先輩がいなくて、相談できずに大変だった時期もありましたね。

アニメーターとしての苦労や悩みはありますか?

絵のレベルですかね。作品を作り続けていると、どんなに自分のレベルが上がっても、自分の描けないものが見つかってしまいます。

スポーツなどと一緒で、どんなに練習を重ねてレベルが上がっても、課題は必ず出てきてしまいます。課題が見つかったらいかに早い段階でそれに対処するかが大切です。

また、フリーでの仕事においては、仕事をもらうのも簡単ではありません。使っていただくという立場なので、やる気があるか、常識などを持っているか、アニメに対する姿勢はどうかといった人としての部分が問われます。そうした部分を伝えることは大事だと思います。

逆にアニメーターとしてのやりがいや、楽しいと感じる瞬間はありますか?

作品やイラストなどが人から評価された時です。お客さま、プロデューサーなどから良かったという評判を聞いたり、連絡があったりしたときは嬉しいですね。

今はネット社会なので、ネットでの評判が良かった時も嬉しくなります。良くも悪くも作品を見てもらった人からそういった意見をもらえることがやりがいです。

あとは子どもがいるのですが、フリ―の仕事で『アンパンマン』など子ども向けのものを作成した時に子どもが喜んでくれるのが嬉しいです。

何か仕事以外の楽しみはありますか?

仕事以外の時間は映画を観たりしていますね。あとは、子どもと遊ぶことが趣味みたいになっています。

一時期家で仕事をしていた時もあったのですが、どうしても、家で仕事をしていると、自室にいても子どもが来たりしてしまって。

集中しているときなどは、子供に注意したこともあり、それが原因で子供が絵を嫌いになってしまうと困るので、結局また外で仕事をするようになりました。

今は朝ご飯の時ぐらいしか子どもと一緒にいれないのですが、それが一番の楽しみになっています。

もし、学生に戻れるとしたら何をしたいですか?

自分が学生に戻るというよりも今の学生へのアドバイス的なことになってしまうのですが、時間があれば若いうちにいろいろと情報を仕入れておくといいと思います。

学生のうちにアニメだけじゃなく、いろいろ世の中を見て、たくさん遊ぶことをオススメします。もちろん、遊ぶといっても勉強しないでいいという意味ではないですが。

学生のうちにいろいろなものを見て、自分がときめくようなものを吸収することで、自分だけのオリジナルなものが描けるようになるのではないのでしょうか。

アニメーターに向いている人はどういう人だと思いますか?

絵を描くのが好きな人。好きって気持ちが続く人。やり続ける心を持っている人ですね。

くじける時もありますが、それでもやり続けることが大事だと思います。

丸藤さんの将来の夢や展望はありますか?

こういうジャンルがやりたいとかではなく、絵描きとして食べて行きたいです。絵本作家などもやりたいですね。漫画やイラスト、画家としても活躍したいと思っています。

需要があれば、WEBで絵本を作ることにも挑戦したいです。今も時間がある時は、毎日絵の練習はしていますので、絵を描いて、絵での評価をもらいたいですね。

最後にアニメーターをめざしている人へのメッセージをお願いします?

仲間が増えるのは大歓迎です!アニメーターになって、さらには良いアニメ、映像を見せて欲しいです。

徐々にでよいので、感動を届けるような作品をつくれるようになってもらえればと思います。

(取材・文:舟崎 泉美)