アニメーターの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
本記事では、アニメーターを目指すきっかけや志望動機の例文、自己PRのポイントなどを紹介します。
アニメーターを目指すきっかけで多いものは?
アニメーションが好き
アニメーターの一番の志望動機は、やはり「アニメーションが好き」という想いです。
特に、アニメのストーリーや声ではなくどうしても絵に目がいってしまう、とにかくアニメの絵が好きだという人が多いです。
画力アップのためには、さまざまなアニメ作品を見て勉強することも大事です。
好きであればたくさん見ることができますし、もっと上達したいという気持ちも自然に湧いてくるでしょう。
絵に命を吹き込みたい
アニメーションが好きで、「自分も作る側の立場になりたい」「こんな作品を作ってみたい」という気持ちでアニメーターを目指す人はたくさんいます。
絵に命を吹き込むことで作品制作の一端を担いたいという人には、まさに天職といえるでしょう。
憧れの存在がいる
大きな影響を受けた作品や、尊敬するアニメ監督がいる人も多いでしょう。
それらへの憧れの気持ちからアニメーターを目指す人もいます。
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アニメーターの志望動機の考え方
アニメーターとして素晴らしい絵を描きたい、自分の画力を生かしたいという意欲はとても大事ですが、自分の思う通りに絵を描けることは基本的にはありません。
指示通りに描かなければならないことのほうが多いのです。
もし、自分の思う世界を好きに表現したいのであれば、アニメーターとして仕事を続けていくのは難しいでしょう。
アニメーターの志望動機の例文×3
絵を描くことが好きという人の志望動機
「物心ついたときにはすでに絵を描くのが好きで、小学校のころから絵画教室に通い勉強してきました。
なかでも一番惹かれたのは人間の些細な動きをとらえて描くことでした。
さまざまな技法を勉強していくうち、滑らかに動くアニメーションに惹かれるようになり、アニメーターという職業に興味を持ちました。
アニメに興味を持つきっかけとなった「○○」という作品を作った御社でぜひ自分の画力を生かしたいです。」
夢や感動を与えたいという人の志望動機
「学生時代に「○○」というアニメを見て心から感動し、アニメを作る業界に興味を持ちました。
幼い頃からアニメから勇気や希望をもらってきたのですが、「○○」を通じて、大人も感動できるアニメが生み出されていること、世界中の人から日本のアニメが評価されていることを知りました。
今度は自分が作り手となって、見る人に多くの感動を与えられる作品を作りたいと思っています。」
アニメーションの魅力を伝えたいという人の志望動機
「CGに興味があり、専門学校でアニメーションの授業を受けるうちに興味を持ちました。
言葉がわからなくても、老若男女を楽しませることができ、絵の動きで何が起きているのか伝わってくる点に魅力を感じています。
日本ではまだアニメは子どもや一部の人のためだけのものというイメージが根強く残っています。
そうした偏見を取り払い、アニメーションの魅力を発信できる作品を作りたいです。」
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アニメーターの採用試験
制作会社でもプロダクションでも面接が行われます。
志望者の多い大手制作会社の場合は、まずは書類選考で人数を絞り、通過者のみ面接試験に呼ぶというやり方をとるのが一般的です。
一方、小さなプロダクションやスタジオでは定期的な採用を行わず、志望者から連絡を受けたときだけ面接などの機会を設けます。
その場合は、大手のように形式的な面接試験というよりも、持ち込んだ作品を見せて話すかたちになることが多いようです。
アニメーターの自己PRのポイント
アニメーターは決して楽な仕事ではなく、特に最初の数年間は体力的にも精神的にも厳しい日々が続きます。
「給料は安いが大丈夫か?」や「体力に自信はあるのか?」といったように、厳しさをにおわせるような質問をされることも多く、「なんとなくやってみたい」くらいの気持ちでいると答えに詰まってしまい、不採用になる可能性もあります。
また、その会社がこれまでに手掛けた作品は必ずチェックしておき、自分の好きな部分や感動した場面などをからめて自己PRができるとより効果的です。
さらに、自分が描いた作品に関して聞かれることもあります。
どんな意図で、どのような思いで作った作品なのかをしっかりと受け答えできるようにしておくことが大切です。
アニメーターの履歴書で気をつけるべきことは?
アニメーターを目指す上で重要なのは履歴書の内容よりもポートフォリオと呼ばれる作品集です。
これは自分がいままで作りためたり発表したりした作品をまとめ、画力やスキルをアピールする重要なものとなります。
日頃から作品作りをしておくほか、作品に対する思いやどのような技法で描いたのかなどを言葉でアピールすることも必要です。
求人に応募する際にはポートフォリオの提出を求められるのが一般的で、アニメーターの場合は、自分がこれまで積み重ねてきた経験とスキルをアピールする重要な材料となります。
アニメーターにとって必要なポートフォリオとは?
ポートフォリオの作り方
バリエーションある作品を
作品集といっても、自分が好きな作品をただ集めるだけではアピールにつながりません。
採用担当者はポートフォリオを見て実力を判断するため、バリエーション豊かな作品を用意しておくとよりアピールにつながるでしょう。
たとえば幅広いジャンルの人物を描いたり、表情やポーズを工夫したり、人だけでなく動物や植物、背景の絵を盛り込むのもよいでしょう。
クリアファイルを活用する
分量が多すぎても少なすぎてもいけないため、採用担当者が見て負担のないよう5分程度ですべてを眺められる量、数としては50枚から60枚程度を目安にするとよいでしょう。
クリアファイルを利用しクロッキー帳やデッサン帳、スケッチブックに描いたものを入れ、デジタルでつくったものは印刷していくのがおすすめです。
そうすることで自分も採用担当者も見やすく保管しやすいほか、制作会社の特色ごとにアピールする作品を入れ替えることも可能です。
ポートフォリオの内容
ポートフォリオに含む作品
ポートフォリオというとカラーで彩色した作品や大きなスケールの作品をイメージする方も多いと思いますが、それだけが作品ではありません。
自分の実力をアピールするには、デッサン、クロッキーなどの基礎的な作品も欠かすことができません。
特にアニメーターの場合は、基本的にはモノクロで線を描くため、カラーやデジタル加工などで凝った作品よりも、基礎的なスキルを重視する傾向があります。
デッサンやクロッキーなどの作品は非常に重要です。
また、好きなアニメーションや漫画など既存作品の模写や、パースなどの背景作品を盛り込むのも有効です。
個性のある作品を
ポートフォリオを提出する際、実力をアピールしようと思ってさまざまなポーズや表情を描いていると、どうしてもほかの人と似たものになりがちです。
もちろん採用する側としては実力やスキルが一目でわかるため優劣がつけやすいということはありますが、個性やオリジナリティーも採用の決め手になります。
常日頃から作品を作り溜め、自信を持ってアピールできる作品を用意しておくことが大切です。
アニメーターの採用試験のポイントのまとめ
大好きなアニメへのあこがれからこの道を志す人も多いでしょう。
そのほかに志望動機として挙げられるのは、「自分も作る側の立場になりたい」「こんな作品を作ってみたい」という気持ちです。
採用面接については、志望者の多い大手制作会社の場合は、まずは書類選考で人数を絞り、通過者のみ面接試験に呼ぶというやり方をとるのが一般的です。
小さなプロダクションやスタジオでは定期的な採用を行わず、志望者から連絡を受けたときだけ面接などの機会を設けます。
いずれにしてもその会社がこれまでに手掛けた作品は必ずチェックし、画力やスキルをアピールするポートフォリオを準備しておきましょう。