Webエンジニアの1日のスケジュール・勤務時間や忙しさについても解説
Webエンジニアの業務スケジュール
デスクワークが中心だがミーティング等もあり
Webエンジニアの場合、デスクワーク・オフィスワークが中心となり、勤務時間の大半は社内の自分のデスクで過ごすこととなります。
ただし、チームで協力しながら仕事をするため、常に一人でパソコンに向かっているというわけではなく、ミーティングや会議に参加することもしばしばあります。
また、ベテランのエンジニアになると、社外のクライアントのもとに出向き、要件やスケジュールなどの打ち合せに参加することもあります。
長期のスケジュールを立てて進める
Webエンジニアの仕事となるWebアプリケーションやWebサービスの開発は、1日や2日で完成するわけではないため、長期のスケジュールを組み、計画に合わせて日々の業務を進めていくことになります。
また、1人のエンジニアが複数の開発案件を兼任し、同時進行で進めていくこともあります。
スケジュールに余裕がある時期は時短勤務や有休休暇がとれることもありますが、逆にスケジュールが遅れていると残業をしてまで働かなければならないこともあります。
自由な文化の会社が多い
Web業界はまだまだ若い業界であることもあり、自由な社風の会社が多く見られます。
日々の仕事の進め方や出社時間・退社時間などは、ある程度個人の裁量に任せている会社も多く、比較的自分の要望に合わせて業務を組み立てやすい環境です。
髪型や服装などの見た目についても、あまり厳しく制限しない会社が多い傾向です。
また、中には「リモートワーク」や「在宅勤務」ができる会社さえあります。
対して、Web業界と比較されやすいSI業界は、昔ながらの硬い社風で、会社の規則や決め事の多い会社が目立ちます。
20代で正社員への就職・転職
一般的なWebエンジニアの1日
フレックスタイム制の会社で働くWebエンジニアの1日
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Webエンジニアの勤務時間・休日
Webエンジニアの一般的な勤務時間
Webエンジニアの勤務するWeb系企業では、勤務時間は朝10:00~夜19:00頃を定時と設定している会社が多いです。
中には公務員などのように9:00~18:00頃を定時としている会社もありますが、Web業界の場合、どちらかといえば、朝は少し遅めの10時始業、11時始業の会社が多い傾向です。
勤務時間を柔軟に考える会社も多い
Web業界は若い業界であるため、勤務時間についても考え方が柔軟です。
「毎日この時間で働かなければならない」と頑固たるルールを設定する会社ばかりではありません。
たとえば、「フレックスタイム制度」を利用することで、昼下がりの午後13:00頃に出社、退社は夜の23:00頃という生活を送れる会社もあります。
また、「裁量労働制」を採用している会社であれば、勤務時間はより自由になり、仕事の進捗さえ遅れなければ、1日数時間しか働かなくてもよいという日さえ出てきます。
Web業界は、店舗型の商売のように「毎日この時間にお店を開け営業する」というような縛りもないため、大事なミーティングなどが入っていなければ、出社時間や退社時間はその日の状況にあわせて前後にずらしやすいのです。
夜勤について
Webエンジニアは、基本的には昼間に勤務する仕事となります。
ただし、定期メンテナンス作業などを担当することになった場合は、利用者に影響のない夜間にサービスをダウンさせメンテナンスを行いますので、夜間勤務が発生することもあります。
また、運営するWebサービスに緊急のシステムトラブルなどが発生した場合においては、早急に復旧するために夜勤をしてでも働かならなければならないケースもあります。
Webエンジニアの休日
Webエンジニアの場合、週休2日制、土日祝日休みで働ける職場が多いです。
年間休日数は120日前後が平均的であり、また、GW、夏季、年末年始などには世間一般と同じように1週間前後の連休がとれる会社が目立ちます。
また、Web系の会社はIT業界の中では女性比率が高めであることもあり、「産前・産後休暇」や「育児休暇」など、女性社員をサポートする休暇制度も充実している会社が多い傾向です。
ほかにも、Web系の会社は平均年齢が若めであるため、誕生日の前後に休みが取れる「バースデー休暇」など、若手社員が喜びそうなユニークな休暇制度を設けている企業もあります。
Webエンジニアの残業時間
SI業界に比べると残業は少なめ
「IT業界」というと残業が多い業界として有名ですが、IT業界は細かくいえば、システムインテグレーションを行う「SI業界」と、Webサービスの開発を行う「Web業界」の大きく2つに分けられます。
SI業界の方は、大規模システムをマンパワーで開発していくため、残業がどうしても多くなりがちであり、連日終電帰りが続くようなプロジェクトも存在します。
対してWebエンジニアが属するWeb業界の方は、案件自体の規模が小さいことや、納期に対しての制限の緩い「アジャイル型」の開発スタイルを採用していることもあり、前述したSI業界に比べると残業は少ない傾向にあります。
中には毎日定時上がりができたり、1~2時間の残業で済む会社もあるようです。
また、SI業界ではよくある、「上司が帰るまで退社しにくい」、「付き合い残業」といった昔ながらの文化も、若い風土のWeb業界の企業ではあまり見られないようですので、Web業界はやるべき仕事さえ終わっていれば、無理に残業せず、すんなりと退社しやすい環境といえるでしょう。
Web業界でも残業が多いこともある
とはいっても、Web業界であっても残業とは無縁という訳でもなく、勤める会社やプロジェクトの状況によっては夜遅くまでの長時間残業が発生することもあります。
特に、納期に対して開発の進捗があまりに遅れていたり、予期せぬトラブルやバグが発生した際などには、残業をしてでも対応しなければならないこともあります。
また、他社のWebサイトやWebサービスの開発を受託している「制作会社」の場合は、クライアントの意向に左右されやすいため、残業の頻度も多くなりがちです。
クライアント側から急な仕様変更などを要求された場合などには、真夜中まで残業し、早急に対応しなければならないこともあります。
Webエンジニアは忙しい?激務?
Webエンジニアの場合、次のような時期が繁盛期になりやすく、一人ひとりの仕事も忙しくなりやすいです。
<Webエンジニアの繁盛期>
・システムリリース前
・マイルストーン毎の納期前
・バグやシステム障害の発生時
・急な仕様変更があった場合
など
また、Web系の会社には、少数精鋭で現場を回しているベンチャー気質の会社も多いです。
そのようなベンチャー系の会社では、一人のWebエンジニアが同時に複数の案件を並行で担当したり、WebデザイナーやWebマーケッターなど他の職種の仕事まで手伝わされるようなこともあるため、日々激務が続く場合もあるようです。
その反面、システムリリースが完了した後や、新規案件がなかなか受注できない時期は、仕事量が一気に減ることもあります。
そのような閑散期には、会社にきてもやることがないため、有給休暇などを取得して長期休暇に入る人もいます。
Webエンジニアの休日の過ごし方
Webエンジニアの休日の過ごし方は、「家族、恋人、友人などと余暇を楽しむ」、「趣味に没頭する」、「普段デスクワーク中心のためスポーツなどをしてアクティブに過ごす」、「家でゆっくりくつろぐ」など、ひとによってさまざまです。
ただし、そのように自由にプライベートを楽しみつつも、エンジニアとして第一線で活躍し続けるためには、空いた時間を見つけて技術スキルを高める必要もあります。
スキルアップを図るため、土日の休みの日の片方は、技術本を読んで新たなWeb技術を学んだり、資格取得に向けた勉強をするエンジニアも少なくはないようです。