トリマーの働き方の種類・雇用形態

トリマーの雇用形態

トリマーの雇用形態や働き方は、大きく以下の5つに分けられます。

・正社員
・派遣社員
・アルバイト・パート
・フリーランス
・副業・在宅

このようにライフスタイルに合わせてさまざまな働き方ができるのが、トリマーの特徴です。

トリマーは国家資格などはありませんが、現場で培った技術力や経験値が高ければ高いほど、どの職場でも重宝されます。

一般的には専門学校卒業後に正社員として現場で基礎を身につけ、その後は独立してフリーランスを目指す人が多いようです。

もしくは時間の都合がつけやすい派遣社員、アルバイト・パートとしてプライベートとの両立をはかる人もいます。

ここからは、それぞれの仕事内容や働き方の特徴について、詳しく紹介します。

正社員のトリマー

正社員のトリマーの仕事内容は、トリミングだけでなく、付随する飼い主への接客や事務作業なども行います。

ペットホテルを併設している場合は、預かっているペットたちのお世話や掃除なども、ペットショップでは子犬やペット用品の販売もトリマーの仕事です。

勤務時間はペットサロンやペットショップ、動物病院の営業時間に合わせて勤務するので、9:00~19:00くらいの間が一般的でしょう。

この働き方のメリットは、お店全体の業務に関わることができるため、トリミングだけでなく店舗を運営するための知識全般を身につけられることです。

とくにトリミングサロンは小さな店舗も多いため、経営者から直接指導をしてもらえる機会もあり、将来独立を目指す人にとってはチャンスといえるでしょう。

デメリットとしては拘束時間が長く、土日休みが取りにくいことが挙げられます。

繁忙期は飼い主がお休みになる土日祝日や夏休みやGWになるため、子育てしながら両立するのに難しいと感じる人もいるかもしれません。

給料は地域によっても変わりますが、正社員の場合は月14万円~20万円ほどが一般的で、賞与がない場合は年収180万円~250万円前後です。

人気店の場合は賞与や特別手当などがついて、年収300万円~500万円前後の場合もあります。

派遣のトリマー

派遣のトリマーの仕事内容は、派遣された店舗でトリミングを行うことです。

派遣先で行うことはトリミングだけでなく予約受付、犬のお世話、レジ業務など幅広いので、正社員とほとんど変わりません。

派遣先はペットショップ、動物病院、トリミングショップ、イベント会場、ブリーダー、専門学校など幅広いのが特徴です。

この働き方のメリットは、自分のライフスタイルに合わせて入りやすい時間や曜日を選べるため、子育てやプライベートと両立しやすいことや、空いている時間にたくさん稼げることが挙げられます。

正社員では1日中勤務することが基本ですが、派遣では半日だけの勤務も可能です。

デメリットとしては、違う店舗に行くたびにその店舗のサービス内容や、ルールを教えてもらわなければいけないことです。

給料は派遣会社によっても異なりますが、時給1,000円~1,400円が相場とされています。

会社によっては、土日手当や繁忙期の手当が加算される場合もあります。

実務経験やスキルによってもランク分けされることがあるため、技術力がある人のほうが好待遇で働ける場合が多いです。

アルバイト・パートのトリマー

アルバイト・パートのトリマーには、一般的にトリミングの経験や知識はまったく求められません。

「未経験者でもOK」という募集もあるため、まずは掃除や販売の業務を行いながら、本人の意欲と適正次第で少しずつトリミングの作業を教えてもらい覚えていきます。

ペットショップや動物病院が多い大都市を中心に、全国的にトリマーのアルバイトの求人は多く出ています。

トリミング店は平日よりも土日祝日にお客さまが集中するため、フルタイムの正社員よりもアルバイトやパートの採用を増やし、限られた時間だけ効率的に働いてもらうようにしているのです。

アルバイト・パートの場合、家庭と仕事が両立しやすいこともメリットです。

フルタイムとして働くことができない多くの既婚女性が、アルバイト・パートのトリマーとして活躍しています。

あるいは「養成学校に通うことはできないけれどトリマーを目指したい」という人も、アルバイトから入って現場で経験を積み、技術を身につけています。

一方、アルバイトのトリマーのデメリットは、技術職はありながらも一般的なアルバイトの時給とさほど変わらないことです。

給料は地域にもよりますが、アルバイトの時給は800円~1,200円ほどとなります。

ボーナスは支給されないことが多いです。

しかしペットの送迎サービスをしている店舗で自動車の運転免許を持っている人や、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期に出勤すると、特別手当がつくことがあります。

フリーランスのトリマー

経験とスキルが身につけば、独立・開業してフリーランスのトリマーとして活躍することもできます。

独立・開業するには、店舗を買う、店舗を賃貸する、自宅を改装してトリミングルームを作る、車でお客さまの家へ出張してトリミングを行うなどの方法があります。

フリーランスの仕事内容はトリミングサービスを行うだけでなく、集客や広告宣伝、市場調査などの経営面の業務も加わります。

この働き方のメリットは、「自分が理想とするサービスを提供したい」「しっかりと稼ぎ、一生公の仕事を続けたい」という願いが叶えられることでしょう。

腕を試せて、愛される店を自分自身の手で作り上げることができます。

デメリットは、一般的にトリマーとして独立するのはかなり厳しい道であることです。

せっかく開業しても2年以内に店を閉めてしまう人も多く、なかにはアルバイトをしながらなんとか経営を続けている人もいます。

確かな技術力を身につけ、綿密な市場調査を行って好立地案件を見つけるなど、十分な準備期間を取ることが必要でしょう。

収入はなかなか安定せず、季節の変わり目や年末などの繁忙期には月に20万円を超えることもありますが、それ以外は10万円前後とかなり差があるようです。

副業・在宅のトリマー

副業・在宅のトリマーは隙間時間を活用して、午前勤務のみ、週2日だけなどすきま時間を活用して働くことができます。

しかし在宅でトリミングを引き受ける場合は、営利目的のため「第一種動物取扱業者」の登録をしなければいけません。

管轄の都道府県、または政令市の動物愛護管理行政担当部局に届け出なく営業すると、罰金が科されることもあるため注意しましょう。

参考:環境省 第一種動物取扱業者の規制について

副業・在宅のトリマーのメリットは、ダブルワークをしやすい環境だということです。

求人を見ると、ほかに仕事を持っている人を受け入れている会社が多く、動物病院やペットホテルに併設されているサロンでは、営業時間のうち1時間から勤務可能といった求人も散見されます。

そのため昼間は他業種のサラリーマンとしてデスクワークをし、退勤後に2時間ほどトリマーとして働く人も多いようです。

さまざまな就業スタイルが提案されているため、結婚や出産でトリマーを退いた人が再び活躍できる場としても注目されています。

一方、この働き方のデメリットは、即戦力として働けるベテランが求められる傾向にあることです。

未経験者が本業として就職するのにもハードルが高い業界のため、さらに高いレベルに到達していないと採用は難しいかもしれません。

副業としてトリマーの仕事をする場合は、専門学校卒業、3年以上の実務経験、各種資格の取得は必須です。

給料はアルバイト扱いになるため時間給になります。

さほど高い給料にはなりにくいですが、能力次第で上がっていくこともあり、努力次第では時給1,500~2,000円ほどもらえる場合もあります。