車掌の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
熱意はとても大事ですが、車掌の仕事では、正確かつ安全に電車を運行させるために、強い責任感や使命感が求められます。
面接では「鉄道が好き」という気持ちだけでなく、世の中の人の役に立ちたいという気持ちをアピールすることが大切です。
この記事では、車掌の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことについて解説します。
車掌を目指すきっかけで多いものは?
車掌を目指すきっかけとして多いのは、「幼い頃から鉄道や駅が大好きで、鉄道に関係する仕事がしたかった」「車掌さんの姿がかっこいいと思った」というものです。
そのような憧れの気持ちや情熱は、仕事を長く続けるためにも大事なことです。
しかし、車掌は安全かつ正確に電車を運行させるために、強い責任感や使命感を持たなくてはなりません。
ただ単に「鉄道が好き」「かっこいい車掌になりたい」という気持ちだけでなく、鉄道会社の一員として、世の中の人の役に立ちたいという気持ちを持ち、しっかりとアピールすることが大切です。
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車掌の志望動機の考え方
安全や正確さは、電車の運行で最も大事な要素といえますが、加えてお客さまに心地よく過ごしていただくことも重要です。
電車の利用客が減れば鉄道会社の収益も減り、ひいては車掌など鉄道会社の社員の給料にも影響してしまいます。
お客さまにいつも満足して電車を利用していただくためには、「電車に乗ってくれてありがとうございます」という気持ちが欠かせません。
一人の鉄道に関わる人間としてどのような車掌になりたいのか、お客さまにどのような対応をしていきたいのかを考えて、志望動機に含められるとよいでしょう。
また、車掌になる前には駅の業務を経験し、将来的には車掌から運転士を目指せるチャンスも出るため、自分が鉄道業界でどんな風に働いていきたいのかをイメージすることが大切です。
車掌の志望動機の例文
利用した経験を盛り込んだ志望動機
初めて一人で電車に乗ったとき、車掌さんが優しく声を掛けてくれ、安心したことを今でも覚えています。
○○鉄道は地域の足として非常に重要な交通インフラだと考えています。
この鉄道会社の一員として、子どもやお年寄り、そして外国人観光客などさまざまな人に安心安全を与えられるように、そして笑顔を与えられるような車掌を目指したいです。」
車掌の対応に触れた経験を盛り込んだ志望動機
普段利用していない路線でしたので非常に不安に感じていましたが、すぐにアナウンスがあり、事故や近隣路線の運行状況をアナウンスしてくれ、無事に目的地につけました。
その際の車掌さんの対応のすばらしさに惹かれ、自分も車掌の道を志すようになりました。」
他の鉄道会社との差を盛り込んだ志望動機
しかし、引っ越して以来△△線を利用するようになって、車掌をの方、駅員の方が非常に優しく、自分が声を掛ける前に声を掛けてくださるなど、利用者へのサービスが行き届いていることに感動しました。
私もこの会社の一員となり、地域の利用者一人ひとりを大切にしたいと考えています。」
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車掌の面接で聞かれること・注意点
鉄道会社の採用試験の内容は?
鉄道会社の社員採用試験は、学力などを確認する筆記試験や論文試験のほか、適性試験、面接試験などが実施されます。
鉄道運行の仕事は多大な集中力や判断力を必要とするため、「クレペリン検査」等の適性試験も合否の重要な判断要素といわれています。
加えて、人柄を見るための面接試験も重要視されます。
鉄道会社の面接のポイント
駅員も車掌も、さまざまなお客さまと直に接する仕事であるため、コミュニケーション能力、誠実さ、まじめさなどが問われます。
また、多くの命を預かるという責任のある仕事をするだけに、仕事への理解がどれだけできているかや、仕事に対する覚悟と使命感も判断されると考えておきましょう。
ただ「鉄道が大好き」といった熱意や知識をアピールするだけでは、よい結果を得られないことが多いため、鉄道現業職の役割をきちんと理解して面接に望む必要があります。
また、同じ鉄道会社でも、各社によって理念や注力しているサービスなどは異なります。
「数ある鉄道会社の中で、なぜうちの会社を志望するのか? 」といった質問もされる場合があるため、しっかり企業研究をして自分なりの答えを考えておくことが大事です。
「車掌の志望動機・面接」のまとめ
車掌の志望動機には、ただ「鉄道が好きだから」というだけではなく、一人の鉄道に関わる人間としてどのような車掌になりたいのかや、お客さまにどのような対応をしていきたいのかを含められるとよいでしょう。
また、面接対策のために、数多くの鉄道会社の中から、その会社を選ぶ理由をきちんと答えられるよう企業研究をしておきましょう。