セールスエンジニアへの転職・未経験採用はある?
セールスエンジニアへの転職状況は?
エンジニアから転職する人が多め
セールスエンジニアは営業とエンジニアの両面からの幅広いスキルが求められる職業であるため、前職で関連する経験を持つ人が転職するケースが多めです。
<セールスエンジニアに転職する人の傾向>
・元システムエンジニアや元インフラエンジニアなど、エンジニア出身で技術知識のある人
・元営業職で、営業やセールスの職務経験がある人(特にBtoBの法人営業)
・カスタマーサポートやアドバイザー業務、コンサルタント業務の経験がある人
・その他、扱う製品・サービスに通じる知識や経験がある人
など
ケースとして特に多いのは、元エンジニア→セールスエンジニアに転身するパターンです。
システムエンジニアやインフラエンジニアとして、現場での開発業務に一定年数携わり、専門的な技術知識を身に付けた中堅もしくはベテランのエンジニアが、セールスエンジニアに転身するケースが目立ちます。
同様に、営業職やカスタマーサポートなどの経験を武器に転職を図る人もいます。
企業側のニーズとしても、幅広いスキルを用いるセールスエンジニアの育成には時間もコストも掛かるため、できれば関連する経験がある人が欲しいというのが実情のようです。
とくに「技術知識」というのは身に付けるのに長い期間がかかるため、どちらかといえば営業の経験よりもエンジニアの経験の方が重視される傾向もあるようです。
未経験者でもなれる?
一部上場の大手企業のような応募者の多い企業ですと、前述したように営業経験やエンジニア経験などの関連する職務経験がないと、採用を勝ち取るのは難しくなることが多いようです。
同時にセールスエンジニアは人手不足が進んでいる職業でもあるため、もともと応募の母数の少ない中小企業やベンチャー企業であれば、人手を確保するべく未経験者であっても積極的に採用していることもあります。
そのため、会社をより好みしなければ、未経験者でもセールスエンジニアに転職できるチャンスは用意されています。
20代で正社員への就職・転職
セールスエンジニアへの転職の志望動機で多いものは?
経験者の志望動機
おなじセールスエンジニア経験者、もしくは営業やエンジニアなど関連する経験のある人の志望動機としては、一般的に次のようなものが目立ちます。
<経験者の志望動機として多いもの>
・技術的観点も交えた、より専門的な目線でお客さまと関わりたい(営業経験者の場合)
・提案型や問題解決型のセールスがしたい、お客さまと長期的な関係を築けるセールスがしたい(営業経験者の場合)
・開発現場よりも、お客さまやエンドユーザーと近い位置で活躍したい(エンジニア経験者の場合)
・これまで培った技術知識を生かし、BtoBのビジネスに繋げる仕事がしたい(エンジニア経験者の場合)
・その会社の扱う製品・サービスに惹かれた(セールスエンジニア経験者の場合)
・その会社の社風や理念、給料・待遇などに惹かれた(セールスエンジニア経験者の場合)
など
経験者の場合は、「これまでの職務経験を前提としたその上で、プラスαのやりたいことや目標があり、それを実現できるのがセールスエンジニアである」といった切り口の志望動機が目立ちます。
未経験者の志望動機
まったくの未経験からセールスエンジニアへ転職する人の志望動機として、一般的に多いものとしては次のようなものが挙げられます。
<未経験者の志望動機として多いもの>
・人と関わるのが好きであり、尚且つ技術やテクノロジーにも関心があるため
・技術を作るのではなく、世の中に広める立場として、社会貢献したいと考えた
・前職でセールスエンジニアと関わる機会があり、その仕事内容に憧れを抱いた
・家族や知人友人などにセールスエンジニアがおり、影響を受けた
など
未経験者の場合ですと、志望動機は多種多様になってきますが、「営業」と「エンジニア」、その片方ではなく両方に対して興味関心を抱いた人がセールスエンジニアを目指すに至るパターンが多めです。
セールスエンジニアの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
未経験・社会人からセールスエンジニアになるには
エンジニア→セールスエンジニアが一般的
既卒の社会人を対象とした未経験求人というのはやはり数としては少なく、その多くは経験者向けの求人が占めています。
そのため、社会人が未経験からセールスエンジニアを目指す場合、まずは一度エンジニア職に就き技術知識を身に付けてからセールスエンジニアに転身するというのがポピュラーな方法となってきます。
IT業界であれば、システムエンジニアやインフラエンジニアといったエンジニア職は未経験であっても比較的採用されやすいため、エンジニア→セールスエンジニアのルートは歩みやすい傾向です。
未経験者求人に応募する
手っ取り早く最短ルートを歩みたい場合は、「未経験歓迎」、「異業種歓迎」などを掲げている求人に、そのまま応募するとう方法もあります。
セールスエンジニア職として採用されれば、その時点でセールスエンジニアになることが達成されます。
ただし、前述もしたように未経験者向けの求人というのは割合としては少なく、また同じ未経験者であっても、少しでも関連する知識やスキルを持つ人の方が有利になりやすい部分もあります。
そのため、まったくの未経験の場合は、ITスクールに通い技術知識を学んだり、営業系の研修やセミナーに参加しセールス知識を学んだり、あるいは資格を取得してみるなど、自主的な学習の努力も大切になってくるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
セールスエンジニアへの転職に必要な資格・有利な資格
資格の必要性
セールスエンジニアになる上で必須となる資格や免許というものはなく、いってしまえば何の資格も持っていなくともなることは可能な職業です。
そのため、仮に資格を取得したからといっても、それが採用を大きく左右する決定打になることも少ないでしょう。
とはいえ資格というのは、関連する知識・スキルを有していること、またその職業に対する意欲や熱意があることを対外的に示す証となりますので、採用の決定打にはならなくとも、好感される材料の一つとはなってくれるでしょう。
また、資格の勉強を通じて学んだことは、現場に配属後、セールスエンジニアとしての実務にも生きることもあります。
おすすめの資格
セールスエンジニアになる上で、おすすめの資格としては次のようなものが挙げられます。
<セールスエンジニアが取得しておくとよい資格>
①基本情報技術者試験(国家資格)・・・難易度:★★★☆☆
②ITストラテジスト試験(国家資格)・・・難易度:★★★★☆
③セールススキル検定(民間資格)・・・難易度:★★☆☆☆
など
(※IT系のセールスエンジニアを目指す場合の資格例)
「基本情報技術者試験」は、IT業界の登竜門的な資格であり、ITやコンピュータに関する幅広い技術知識を身に付けられ、さらにIT×ビジネス・経営についても学べるため、セールスエンジニアの卵の人には、相性のよい資格といえるでしょう。
営業面の知識やスキルが不安な人の場合は、「セールススキル検定」のような営業系の資格を取得してみるのもおすすめです。
なお、これらは「IT系」のセールスエンジニアを目指す場合の資格例です。
「機械系」のセールスエンジニアを目指す場合はまた異なり、「機械設計技術者試験」など、その業種に応じた資格が役立ってくるでしょう。
セールスエンジニアへの転職に役立つ職務経験は?
次のような職務経験やスキルについては、たとえ異業種の仕事で身に付けたものであっても、セールスエンジニアとして働く上で役立たせられるでしょう。
<セールスエンジニアの転職で役立つ職務経験>
・何らかの営業経験やセールス経験
・専門家の立場として、提案活動や顧客折衝をした経験
・アフターサポートや相談窓口などでの応対経験
・リーダーとしてマネジメントをした経験
・社内、社外との調整役の経験
・プレゼン経験や提案資料の作成経験
・エンジニアとしての開発経験
など
セールスエンジニアは、営業と一緒に商談の場に同行し、お客さまと直接やり取りをすることになる職業です。
そのため、営業職や販売職のような対人的なスキルを用いる職業での職務経験はプラスに生かしやすいでしょう。
また、技術的観点から提案を行う立場でもあるため、カスタマーサポートやコンサルタントのように、お客さまに対して専門的な立場からアドバイスをする職務経験というのも生かしやすいでしょう。
セールスエンジニアへの転職面接で気をつけるべきことは?
セールスエンジニアは、エンジニアと名前は付いているものの、営業職と同じように会社の顔として客先に出向く職業です。
そのため面接では、話し方・コミュニケーション力・服装・ビジネスマナーなどのヒューマンスキルの部分も細かくチェックされていることがあります。
エンジニア出身でいくら技術知識は豊富にある人であっても、コミュニケーション面に難があると、不採用となることも多いようです。
客先に出向くエンジニアであることを十分に理解した上で、面接にのぞむ必要があるでしょう。
セールスエンジニアに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
年齢制限のある求人は少ない
セールスエンジニアの求人の場合、年齢制限を設けている求人というのは割合として少なめです。
というのもセールスエンジニアというのは、一般的にエンジニア職をある程度経験した人が就く職業という位置付けにもあるため、企業側もむしろ一定年数の社会人経験を求める傾向にあり、応募者も年齢的にベテランの人が多いようです。
また、営業職のように「人間性」も問われるため、年齢を重ねた人材の方がお客さまからの信頼感も高まり、活躍できることもあるようです。
未経験の場合、転職は早い方がよい
ただし、セールスエンジニアは営業とエンジニアの両方のスキルを身に付ける必要があるため、ゼロから一人前になるには長い年数が掛かります。
そのため未経験者の場合は、企業側としても長期育成を考慮し若い人材を重視することが多いようです。
明確な年齢的リミットはないものの、未経験からの転職は20代のできるだけ若いうちに行った方が成功率は上がってくるでしょう。
未経験かセールスエンジニアへ転職する際の志望動機
未経験者の場合は、「営業職でもエンジニア職でもなく、なぜ敢えてセールスエンジニアを目指すのか」の理由を採用担当者は知りたがっています。
具体的なエピソードなどを交えつつ、営業職やエンジニア職とも差別化もした上で、セールスエンジニアでなければならない理由を明確に伝えることがポイントとなってくるでしょう。
加えて「既卒」の未経験者の場合は、これまでの社会人経験を踏まえた上で、新卒ではなく、あくまで既卒者の立場での志望動機として纏め上げることがポイントとなってきます。