マンション管理人に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

マンション管理人に向いている性格・適性

世話好きな人

マンション管理人は、日々の業務のなかで、住民から多種多様な要望を持ちかけられます。

「自宅の鍵を忘れた」「キッチンの排水口が詰まった」「荷物を代わりに受け取ってほしい」「隣人がうるさい」など、頼みごと、困りごとの内容はさまざまです。

そうした依頼がたとえ業務範囲外であったとしても、「私の仕事ではないのでできません」と突っぱねるタイプの人は、あまりマンション管理人向きの性格とはいえません。

相手に対して親身になって、懇切丁寧に対応できる人、つまり他人のお世話をするのが好きな人こそ、マンション管理人に向いている人です。

日常生活において、友人や家族から相談ごとを持ちかけられやすい人や、困っている人を見るとつい助けたくなるという人は、マンション管理人の適性があるでしょう。

おせっかいなくらいが、マンション管理人にはちょうどよいかもしれません。

マイペースな人

マンション管理人の仕事の大きな特徴のひとつに、基本的にすべての仕事を一人でこなすという点があります。

職場には同僚も先輩も部下も上司もおらず、自分しかいません。

仕事内容は決まっていますが、どの業務をどのタイミングで、どのくらいの時間行うのかは、ほとんどの部分は管理人それぞれの判断にゆだねられています。

日によって、エントランスの窓掃除を徹底的にやることもできますし、マンション中の管球類をチェックしてまわることもできます。

ほかの人に合わせるのではなく、自分の好きに自由に働きたいという人は、マンション管理人に向いています。

誰かに指示されるよりも、マイペースに働くほうがやる気がでるという人は、マンション管理人として活躍できるでしょう。

きれい好きな人

マンション管理人にはさまざまな業務がありますが、時間配分として最も大きいのは清掃作業です。

マンションには数多くの人が暮らしており、出入りが激しいぶん、共用部分はあっという間に汚れていきますので、こまめな掃除が欠かせません。

掃き掃除だけでなく、拭き掃除も必要ですし、クモの巣を撤去したりといった作業も頻繁に発生します。

とくにゴミステーションは非常に汚れやすく、運搬業者がゴミを回収していった後は、まず100パーセント後片付けをしなければならないでしょう。

このため、きれい好きな性格で、掃除をするのが得意な人は、マンション管理人に向いています。

小さな汚れにもすぐに目が留まる注意力の高い人であれば、エレベータの動作がおかしい、配水管が錆びているなど、点検や修繕が必要な個所にも気づきやすいでしょう。

マンション管理人になるには

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マンション管理人に必要なスキル・能力

接客能力

マンション管理人にとって、マンションの入居者はいわば「お客さま」です。

日々の業務のなかでは、入居者としょっちゅう顔を合わせることになりますが、そのたびにきちんとした挨拶や言葉遣いなど、礼儀正しい振る舞いを心がけなければなりません。

仕事をスムーズに進めるためにも、日頃から「接客」という意識をもって、笑顔で挨拶を交わし合える良好な人間関係を築いておくことが大切です。

誰からも自然と好かれやすいタイプの人は、生まれつき接客能力が高いといえるかもしれません。

口の固さ

マンション管理人の仕事をしていると、ふいに入居者のプライバシーや人間関係に触れることもよくあります。

仲良くなった住人から相談ごとを打ち明けられることもありますし、住人どうしの立ち話を耳にしてしまうこともあります。

しかし知り得た個人情報は、たとえどんなに他人に話したいとしても、信義則の関係上、決して漏らしてはいけません。

マンション管理人には、秘密を秘密として自分の胸だけに閉まっておける「口の固さ」も非常に大切です。

マンション管理人に向いていないのはどんな人?

目立ちたい人

マンション管理人は、決して華やかな仕事ではありません。

住人が気持ちよく生活できるように、見えないところでコツコツと掃除に励むなど、いうなれば「裏方」の仕事です。

このため、脚光を浴びたい、称賛されたいなど、目立ちたいという思いが強い人には不向きの仕事です。

たとえ誰に褒められなくても、誰も見ていなくても、決して手を抜かず、地道な作業を続けられる真面目な人こそ、マンション管理人向きの性格といえます。

高収入を得たい人

マンション管理人は、働くにあたって学歴も職歴もとくに必要なく、誰でも始めやすい仕事です。

しかし、そのぶん給料水準は低めであり、長年働いても、資格などを取得しても、あまり昇給することもないため、大きく儲けることは非常に困難です。

一般人を超える高収入を得て優雅な暮らしがしたい、あるいはこどもの学費や生活費をたくさん稼がなければならないという人は、別の仕事を探したほうがよいでしょう。

マンション管理人の大半が、年金生活者などの中高年以上の年齢であることも、こうした収入事情が大きく影響しています。