公認心理師に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

公認心理師に向いている性格・適性

公認心理師に向いている人

人間の心理に興味がある人

公認心理師は、人間の心の問題を解決に導くことを使命とします。

喜び、悲しみ、憎しみ、嫉妬など、人間が抱えるさまざまな感情を深く理解して解き明かしていかなければいけません。

人間に興味がある人、そして人間の心理というものに関心がある人でなければ務まらない仕事です。

他者に寄り添える人

公認心理師は、さまざまな心の問題を抱えるクライエントに対して、心理の専門知識や技法を用いながらアプローチしていきます。

問題の原因やそれを取り巻く状況を判断し、クライエントがよりよい状態になれるように手助けを行います。

しかし、人間の心の問題というのはとても複雑であり、簡単に解決できないケースも多々あります。

簡単に口にすることを躊躇してしまうほど重い悩みを抱えるクライエントも存在します。

こうした相手に向き合っていくためには、他者に寄り添い誠実に向き合えることが大切です。

勉強熱心な人

公認心理師になるには大学や大学院に進学し、心理学の専門的な勉強を続ける必要があります。

さらに公認心理師として働き始めてからも、学びを深め、専門性を高めていく努力が欠かせません。

学会や研究会などに参加することも多く、論文を書いたり発表をしたりする機会も多くあります。

この仕事に就いている限り、いつでも自分自身の知識をどんどん深め続けていくことが求められるため、勉強熱心で向学心がある人が適任です。

公認心理師になるには・試験の受験資格は?

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公認心理師に必要なスキル・能力

想像力

公認心理師にとって大事なことは、クライエントの心の内面を深く理解しようとすること。

そして相手が何に困っているのか、どうすればより健康的で幸せな状態になれるのか想像していくことです。

カウンセリングには正解はなく、アプローチの仕方がわからずに悩むこともたくさんあります。

だからこそ、公認心理師には自分の頭で考えて行動するための想像力が欠かせません。

冷静な判断力

公認心理師を頼るクライエントの多くが、心の問題を抱えて冷静さを失った状態でいます。

カウンセリング中に、ときには怒りや悲しみなどの激しい感情をぶつけられることもあります。

そうしたときに、公認心理師は冷静さを失うことなく穏やかに受け止めることが大切です。

人間のさまざまな面を見ることになるので、ちょっとしたことで感情的になりやすい人よりも、自分の感情を常にコントロールできる人のほうが向いています。

客観性

公認心理師として働くうえでは、一歩引いて客観的に物事を捉えるような力も求められてきます。

自分が考えるアプローチが本当に最適なものであるのかどうか、たくさんの文献や資料を読んで勉強をしつつ、答えを見つけ出していくことが必要です。

主観だけで結論を出さず、ときには先輩や上司に相談しながら冷静に考えていくスキルが求められます。

公認心理師に向いていないのはどんな人?

公認心理師に向いていないのは、まず口が軽くて他人の秘密を守ることができない人です。

公認心理師は、公認心理師法の中で「秘密保持義務」が定められています。

これは、業務中に知り得た秘密事項を漏らしてはいけないというルールのことです。

公認心理師の仕事では、カウンセリングを通して依頼者のプライベートなことにも踏み込んでいくことが多々出てきます。

家庭の事情、学校での人間関係、病気の悩みのほか、ときには個人の性癖や嗜好を打ち明けられてもらうこともあります。

そうした内容を他人に勝手に話してしまったり、文章などで公表するようなことは一切認められていません。

インターネットが社会に広く普及した現代社会では、SNSを通して簡単に個人が情報発信をすることが可能です。

こんな時代だからこそ、他人の秘密を徹底的に守れる人でなければ、公認心理師として活躍することはできないのです。