公認会計士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

公認会計士に向いている性格・適性

経営に興味がある

公認会計士の主要な仕事のひとつが「監査」です。

監査では、企業が提出した「財務諸表(決算を行う際に作る各書類の総称)」から財務状況を読み取り、その企業が赤字なのか黒字なのか、今年どんな経営をしてきたのか、その企業を取り巻く経済状況はどうだったのかを検証します。

また、担当企業を訪問して行うため、経営者の生の声を聞くことができたり、さまざまな企業のオフィスの雰囲気や事業内容を近くで見たりすることができます。

企業経営に興味がある人にとっては、日々の仕事を通じてたくさんの刺激を得ることができるでしょう。

正義感が強い

監査の仕事では、企業が作成した財務書類に誤りがないかどうかを見極めなくてはなりません。

公認会計士が監査を行っていたにもかかわらず、後になって企業の決算が間違っていたことが発覚した場合、企業の信頼を大きく損なうだけでなく、社会における公認会計士の存在意義自体が問われます。

また、万が一、粉飾決算があった場合は、株価や日本経済にも影響が出てきます。

投資家保護の観点からも、誤りは決して見逃すことがないよう、正義感を持って仕事に取り組む人が求められています。

健康管理やセルフコントロールがしっかりできる

監査業務には期限があり、決算資料ができてから情報開示日までの間に業務が集中します。

そのため、監査期間は朝から夜まで働き詰めになることも珍しくなく、公認会計士には長時間集中して働くことができる体力も必要になってきます。

もし、繁忙期に体調を崩して休むようなことがあれば、チーム全体に迷惑をかけてしまうことにもつながりかねません。

日ごろから体調管理に気を付けて、しっかりと自分をコントロールできる人に向いている仕事だといえます。

公認会計士になるには

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公認会計士に必要なスキル・能力

数字に強いこと

監査業務を行うときには、企業が提出してきた膨大な財務書類を見ながら、その数字が正確なものなのかどうかを徹底的にチェックしなければいけません。

とくに決算期のような忙しい時期には、朝から晩までひたすら数字ばかり見ながら過ごすこともあります。

公認会計士は、間違いや不正を決して見逃さないように、資料に書かれている数字を細かく検証することが必要です。

「数字は見るのも嫌だ」という人よりは、それを得意にしている人のほうが望ましいといえるでしょう。

情報収集力

ひとえに財務諸表といっても、業界などで使う勘定科目が異なったり、その時の経済状況によって例年と異なる内容になったりと、担当する企業によって内容はまったく異なるものになります。

そのため、公認会計士には、事前に担当する企業の取り巻く環境などをリサーチする情報取集能力が必要になります。

コンサルティング能力

公認会計士は、ただ決められた通りの手順で監査を行うだけではなく、監査で分かった企業の弱点などをうまくフィードバックできると、よりお客さまからの信頼を集めることができます。

たとえば、「会計方法を変えることで税金を節約できる」「設備投資をするならこの時期がよい」などのアドバイスをすれば、お客さまとしては「この人は頼りがいがあるな」という気持ちになるものです。

このようなコンサルティング能力は、公認会計士の付加価値を高めるためにも必要な能力です。

公認会計士に向いていないのはどんな人?

公認会計士は、数字に間違いがないか細かく見ていかなくてはならないことから、ケアレスミスの多さは致命的になります。

膨大な情報を取り扱う仕事の中でも、少しの見逃しや計算ミスは一大事になってしまいます。

おおざっぱで「ちょっとした間違いならいいや」と思ってしまうようでは、もちろん仕事で評価されることもなく、お客さまからの信頼を失い、働くことがつらくなってしまうでしょう。

ただし、ケアレスミスは自分の心がけ次第で、確認をしっかりすればなくせるものです。

そもそもの公認会計士の仕事内容が嫌いでないのなら、そこまで心配する必要はないでしょう。