公務員からの転職・転職先で多い業界・職種は?

公務員が今の職場を辞める理由で多いものは?

他にやりたいことが見つかった

公務員として長く働くなかで、別の夢や目標ができることは当然あり得ます。

それでも公務員としての仕事にやりがいを感じていれば、実際に辞めるまでには至らない場合もあります。

しかし、何となく現在の仕事に不満があったり、夢中になれなかったりすると、他の夢や目標を追いたくなってくるものです。

現状の安定を捨ててでも「新しい挑戦をしたい!」という思いで、公務員から転職を考えるケースは少なくありません。

ちなみに、公務員から民間に移る人もいれば、同じ公務員でも別の職種や種類の公務員へ転職する人もいます。

職場の雰囲気や人間関係が合わない

どんな仕事でも、外から見ているのと実際に働いてみるのとでは、感じ方が変わってくることがほとんどです。

採用前は公務員になることをすごく楽しみにしていたのに、いざ職場に配属されると、何となく雰囲気が自分の肌に合わなかったり、周りの人とうまくやっていけなかったりすることもあるかもしれません。

たくさんの人と協調して働くには、ときに我慢や気遣いが必要なこともあります。

それでも、どうしても職場環境や人間関係のストレスに耐えられず、転職を決意する人もいます。

家庭の事情

公務員には異動がつきものなので、数年ごとに違う部署や勤務地に移らなくてはならない場合がほとんどです。

異動が決まると引っ越しをしなくてはならないこともあり、人によっては結婚、妊娠や出産、子どもの学校、親の介護など、さまざまなプライベートの事情によって、同じように働き続けることが難しくなります。

そうした結果、異動や転勤のない仕事に転職を考える人もいます。

ただし、異動については「異動希望調書」といって、異動に関する自分の考えや事情を書面で伝えることもできます。

どうしても公務員として働き続けたい思いがあるのなら、上司に異動の内容を考慮してもらえないか打診してみることをおすすめします。

公務員の転職で気をつけるべきこと

公務員の職場では、革新的であることよりも既存の体制やルールに沿って仕事を進めていくことが求められ、生産性や効率性はそこまで重視されない傾向にあります。

こういった環境での働き方に慣れていると、民間への転職時に戸惑うかもしれません。

民間では、「費用対効果」や「生産性」を重視する傾向にありますし、とくにスピード感や主体性、挑戦意欲などを強く求める企業へ転職しようとするとなると、「元公務員」というだけで敬遠されてしまうこともあるようです。

もちろん民間といっても長い歴史のある大手企業から、創業直後の小さなベンチャー企業もあるので、一概に「民間はこう」と言い切ることはできません。

ですが、公務員と民間の職場環境は、まったく異なる場合もあるので、転職先がどのような人材を求めているのかや、自分がどのような働き方をしたいと考えているのかを、しっかりと把握しておくことが重要です。

公務員の職務経歴書の書き方のポイント

民間の転職活動では、「即戦力」になる人材が求められることがほとんどです。

第2新卒といわれるくらいの年齢であれば、「これから伸びそう」というポテンシャルで採用されることもありますが、20代後半や30代になってくると、スキルや経験をアピールする必要があります。

職務経歴書には、公務員としてどのような業務に従事し、何をやってきたのか、どういった知識やスキルを身につけたのかを明確に記載するようにしましょう。

また、業務とは別で勉強していること、取得資格などがあれば、それも必ずアピールすべきです。

公務員から他の業界への転職はある?

公務員が転職をする場合、大きく「公務員内での転職」をするパターンと、「公務員から民間へ転職」をするパターンに分かれます。

前者の場合、同じ公務員ということもあり、面接を受ける際に公務員に対する仕事の理解が得やすいのは確かです。

たとえ異なる種類の職種や仕事内容であっても、それまでの成果や身につけた知識が評価されることがあります。

一方、公務員から民間への転職となると、仕事のスタンスや専門領域が異なることから、やや厳しいとされています。

ただしIT業界、不動産業界、ベンチャー企業などでは転職でも未経験者を歓迎する傾向があるので、人間性と意欲次第では転職しやすいでしょう。

また、ロジカルシンキングやコミュニケーションスキルなどは民間でも重要視されますので、それらに自信があれば、さまざまな業界で評価されることがあります。

まずは自分のスキルを見極め、「転職によって何をしたいのか」という明確な目的を持ったうえで、転職先を探していくことが重要です。

公務員の転職先はどのように探せばいい?

公務員が転職しようとするとき、最も手軽なのは一般の転職サイトに登録することです。

志望業種や希望の年収、雇用形態、勤務地などを入力すれば、転職者の求人を出している企業の情報を一覧で見ることができます。

説明会への参加やエントリーもサイト上から行えるので、時間のない中で転職活動をしたい人にはおすすめです。

サイトの運営会社が手掛ける転職セミナー・イベントに足を運び、企業の情報を集めるのもよいでしょう。

また、専門家のアドバイスや提案を受けたい場合には、転職エージェントを利用する方法があります。

転職エージェントは、求人情報の紹介をはじめ、キャリア相談、採用試験を受けるにあたっての面接対策やアドバイスなど、総合的にサポートしてくれます。

一般に出回らない非公開求人の紹介も受けられる場合があるので、自力での転職活動に限界を感じたら、ぜひ活用することをおすすめします。