刑務官の給料・年収

刑務官の平均年収・給料の統計データ

刑務官の給料は、国家公務員法に基づく「公安職俸給表」によって決められています。

現在は、さまざまな行政改革がおこなわれるなかで公務員の給与削減を求める声もあります。

しかし、民間企業のような不況の影響による給与の大幅削減やボーナスカットは極めてまれです。

刑務官の平均年収・月収・ボーナス

刑務官には階級が存在し、階級によってもらえる給料額が違います。

まずは「看守」からスタートし、「主任看守、看守部長、副看守長…」と昇進していくなかで給料も上がっていきます。

刑務官は本人の努力が反映されやすい実力主義の世界であり、上位の研修を修了すれば、早く昇任することができます。

刑務官全体の平均年収は約600万円程度です。

勤続年数が長くなり、昇進試験に合格して階級が上がれば800万円以上の年収をもらうこともできます。

そのほか、扶養手当や超過勤務手当などの各種手当もつくため、経済的な面での苦労はあまりないでしょう。

また、勤務先の敷地内にある官舎に住めば、毎月の家賃負担を大きく減らすことができます。

刑務官の初任給はどれくらい?

東京都特別区内に勤務する場合、公安職俸給表(一)の1級3号俸が適用され、初任給は205,440円です(令和元年4月1日時点)。

これに各種手当やボーナスなどをふまえると、初年度の最終的な年収は400万円程度と予想されます。

参考:法務省 刑務官採用試験

刑務官の福利厚生の特徴は?

刑務官の1週間あたりの勤務時間は38時間45分と決められています。

基本的には、日勤にあたる「昼間勤務」と当直にあたる「昼夜間勤務」を交代で繰り返していきます。

週休2日制ですが、土日や祝日に出勤することは避けらないでしょう。

おもな勤務先である刑務所や拘置所などは「24時間365日」稼働しているためです。

刑務所や拘置所などの施設にはつねに一定の人員が必要であり、刑務官同士でローテーションを組んで対応するため「急な休みが取りにくい」という面もあります。

このように大変な部分はあるものの、福利厚生は充実しています。

年間20日間(任官一年目は15日間)の有給休暇や介護や病気による休暇、そのほか夏季休暇や結婚休暇なども利用できます。

また、勤務先の敷地内に官舎が用意されていることも多く、そこに住むことで住居費用を抑えることも可能です。

刑務所でなにか事件が起こった際には休日でも対応が求められますが、各種制度は整っているといえるでしょう。

刑務官の給料・年収の特徴

一般の国家公務員よりも高い給与水準

刑務官の仕事は、ほかの公務員に比べて精神的・肉体的にハードな部分も多いですが、その分「給与面での配慮」がみられます。

具体的には、一般の国家公務員に適用される「行政職俸給表(一)」に比べて12%ほど高い給与水準である、「公安職俸給表(一)」が適用されます。

民間企業のように、不況による大幅な給料削減やボーナスカットが起こる可能性も低いため、金銭的な面では恵まれた職業だといえるでしょう。

充実した各種手当

国家公務員法の給与に関する法律に基づき、刑務官にはさまざまな手当が用意されています。

手当の例としては、扶養親族がいる人への「扶養手当」、借家や賃貸住まいの人への「住居手当」、公共交通機関を利用した通勤者への「通勤手当」などがあります。

また、ボーナスに相当する「期末手当・勤勉手当」についても4ヶ月分程度が支給されます。

残業代は多め

刑務官は、ほかの公務員と比べて残業が比較的多い職業です。

刑務官の残業が多い理由は、多数の受刑者を収容している刑務所の保安維持のために、つねに誰かが勤務していなければならないからです。

刑務所においては、たとえ数分でも「刑務官が誰一人いない」という状況は絶対に避けなければいけません。

刑務官の数が不足している施設もあるため、配属先によってはさらに超過勤務が増える可能性もあります。

このように時間外勤務が求められる仕事なので、残業代(超過勤務手当)はほかの公務員と比べて多くもらっているでしょう。

国家公務員共済組合の組合員

刑務官は国家公務員共済組合の組合員として、病気や事故、なんらかの高度な障害や出産といった場合に給付を受けることが可能です。

また、退職してからは共済年金の適用を受けることができます。

一般的に、保険料は厚生年金よりも数パーセントほど安く、支給額も厚生年金を上回っているのが現状で、民間よりも充実していると言われています。

刑務官が収入を上げるためには?

刑務官が収入を上げる方法は、勤続年数や良好な勤務成績を積み上げて昇進していくことです。

刑務官として採用された後、初等科研修を修了して最初に任命されるのが「看守」の階級です。

その後、順調に昇進できれば階級が上がるにつれて給料も高くなり、「看守長」の階級からは管理職の立場となります。

なお、昇進には勤続年数や勤務成績のほかにも、「中等科研修」や「高等科研修」などを修了することや、昇進試験を突破することが求められます。

一般的に公務員は年功序列の色が強いですが、刑務官は本人の努力が反映されやすい出世のシステムができあがっています。

学歴差別などもなく、向上心をもって仕事に取り組める人にとっては非常にやりがいのある環境だといえるでしょう。