刑務官の離職率は高い? 仕事は激務?

勤務ローテーションは決まっている

刑務官は公務員であるため、勤務時間や休日などはしっかりと決まっています。

日勤の場合は時7~17時まで(休憩2時間あり)、夜勤の場合は最長で24時間(仮眠4時間あり)、夜勤明けは非番で休みに入るというローテーションが基本となります。

さほど忙しくない配属先であれば、この基本パターンが守られながら勤務ローテーションを回していくため、一定のペースで働くことができるでしょう。

しかし、配属先の刑務官が少なかったり、トラブル発生などの現場の事情によってはかなりの激務になることもあります。

刑務官同士のプレッシャー

新人は刑務所に隣接した官舎に住むことが多く、そこでの刑務官同士の人間関係に悩む人も少なくありません。

2〜3人の共同部屋に住む場合もあるため、プライバシーの問題や、先輩職員との付き合いで休日がなくなってしまうこともあるでしょう。

また、刑務官は護身術や武道の訓練も欠かせません。

周りは武道経験者も多く、休日でも稽古に駆り出されることがあります。

このような職場の雰囲気はもちろん各施設によっても異なりますが、厳しいところでは「軍隊並み」の緊張感とストレスがあり、なかなか気を抜く場面がないようです。

新人は休暇が取りにくい

刑務官は精神的な負担が大きい仕事であるため、とくに新人刑務官は体調を崩しやすかったり、場合によっては退職してしまうことも珍しくありません。

そのため、人員不足による「予定外の出勤」もつねに想定しておかなければなりません。

刑務官の軍隊にも似た独特の組織文化も影響し、階級が低い間は長期休暇などは取りにくいケースもあるでしょう。

そして、多忙でトラブルが頻発するような施設では休日出勤や超過勤務も度々発生し、それらのしわ寄せが若い刑務官にいってしまうこともあります。

非常召集などでも新人が使われやすい職場もあり、こうした状況に耐え切れなくなった刑務官が辞めてしまい、人手が足りずさらに負担が大きくなるという悪循環も起こっています。

刑務官の離職率は高い傾向がある

ここまでご説明してきたとおり、刑務官は肉体的にも精神的にもハードな仕事であり、多くの人がイメージする「公務員」とはギャップの大きい職業かもしれません。

刑務官の具体的な離職率は公表されていませんが、ほかの公務員と比較しても離職率は高めな傾向があるようです。

とくに、刑務官は武道経験者も多いことから「体育会系の文化」があり、これまで運動部や体育会系のクラブに所属した経験のない人からすると、最初は戸惑ってしまうことも多いでしょう。

こういった職場環境になじめず退職してしまう人も少なくないため、「上下関係の厳しい世界で自分はやっていけるのか」をよく考えておく必要があります。

「公務員で安定しているから」「勤務時間や休日などがしっかり守られていそうだから」などの理由で刑務官を目指すことは、失敗するリスクが高いといえそうです。