刑務官のつらいこと・大変なこと・苦労

刑務官のつらいこと・大変なこと

仕事のストレス

刑務官の仕事として施設内の秩序を保ち、受刑者たちを指示に従わせ、常に監督していかなければなりません。

ときには刑務所内で事件を起こしたり、人間的に問題がある受刑者もいるでしょう。

心の中では嫌だと思っていても、必要に応じて威圧的な態度を取ったり、懲罰を与えなければいけないケースもあります。

性格的にそういったことが向かない人や、精神的な図太さがない人にとっては、刑務官の仕事は大きなストレスを抱える原因となってしまいます。

また、まれではありますが、拘置所などの配属になった場合は「死刑の執行手続き」にたずさわるケースも出てきます。

その場合は死刑囚の最後の瞬間に立ち会うことになり、刑務官の心的な負担は相当なものだといえるでしょう。

体力的な強さも求められる

精神的な負担に加えて、肉体的なストレスに対する強さも刑務官には必要です。

刑務官は一日の大半が刑務所内での勤務となり、警察などと同じく軍隊式の秩序だった態度や監督姿勢が求められます。

勤務時間は基本的に一日8時間勤務で、休日は一ヶ月に8日程度です。

また、交替制で数日に一度の割合で夜勤があり、その際は仮眠や休憩の時間はあるものの、合計で24時間勤務をこなさなければいけません。

刑務所にいるのは刑務官の指示を素直に聞き入れる受刑者だけではないため、予想外のトラブルが発生した際には勤務時間を延長して対応するケースもあります。

このように刑務官一人あたりの負担は軽いものではなく、体力的な強さも求められる職業です。

刑務官の悩み

配属先によっては刑務官の数が不足している施設もあるため、その場合はどうしても残業や休日出勤が多くなってしまいます。

十分な睡眠時間が確保できなかったり、自炊をする余裕がなく栄養の偏った食事になる日が続いたりしてしまうこともあるでしょう。

また、官舎勤めが多くなるため、深夜に話し声が聞こえてくることや、官舎が職場に近いせいで心からリラックスできないこともあります。

このような状況からストレスが蓄積され、刑務官同士のいさかいや、受刑者への人権侵害などの問題に発展することもしばしば見られます。

刑務官は「初等科研修」の段階で脱落する人もいます。

単に「国家公務員で安定しているから」といった安易な理由で入ると、後々苦しい思いをすることになるでしょう。

刑務官を辞める理由で多いものは?

刑務官は心身ともにプレッシャーの大きい仕事であるため、それが原因で退職する刑務官は多いようです。

それ以外では、「人間関係」に関する問題も刑務官を辞める理由の一つになっています。

刑務官は警察や自衛隊と同じく上下関係が厳しい仕事であり、職業柄武道の有段者なども多く、そういった「体育会系の文化」が合わない人には厳しいでしょう。

また、一度勤務につくと簡単に外出はできません。

一日のほとんどを刑務所内で過ごすことになり、自宅でさえ敷地内の官舎の場合があります。

閉鎖的な環境の中で濃密な人間関係ができやすいため、一度トラブルが起きると、かなり居づらくなってしまいます。

このような人間関係の問題により、退職する人も多いといいます。