刑務官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

刑務官を目指すきっかけで多いものは?

受刑者の更生を応援したい

「受刑者の更生を応援したい」という理由から刑務官を目指す人は多いようです。

刑務官の仕事は受刑者への指示出しや監視だけではなく、刑務所を出所したあとにスムーズに社会復帰ができるよう、矯正教育やカウンセリングなどさまざまサポートをおこなっています。

一度間違いを犯してしまった者に「やり直す機会」を提供する仕事であり、社会的意義の高い仕事だといえるでしょう。

また、自分自身も過去に大きな失敗があり、それを乗り越えてきたという経験のある人が、その思いを受刑者にも伝えたいと考え刑務官を志す人もいます。

体力に自信がある

これまでのスポーツ経験などから体力に自信があることがきっかけで、刑務官を目指す人もいます。

刑務官は勤務時間もシフト制でばらつきがあり、業務と並行して各種訓練もこなしていく必要があるため、体力的な強さは十分に活かせる職業です。

とくに採用試験では「武道拝命」の枠もあることから、柔道や剣道の経験者はこの枠での合格を狙う人も少なくないようです。

刑務官の志望動機の考え方

刑務官は民間の営利企業とは違い、公務員として公共のために働く役割を持っています。

そのため、志望動機でも「公共のために働ける人間かどうか」を見られていると考えましょう。

志望動機が重視され面接でもよく聞かれるのは、そこに「刑務官として貢献してくれる人材なのか」が表れてくるからです。

なお、志望動機は人によってさまざまであり、一つの正解はありません。

言葉を飾ったり上手い言い回しを考える必要はなく、「なぜ刑務官なのか」というテーマに対して信念を持って答えることが大切です。

「刑務官として今後どう働いていきたいのか」といった就職後の展望を掲げることで、面接官に対してさらに強い気持ちが伝わるようになるでしょう。

刑務官の志望動機の例文

社会的に追い込まれた人を助けたい

「私が刑務官を志望したのは、父が法務関係の仕事に就いていたことがきっかけです。

父からは、受刑者として捕らえられるような人たちが「なぜ非行に走ってしまうのか」をよく聞かされていました。

とくに印象に残っているのが、「生まれつきのように言う人もいるが、実際は家庭環境に問題があったり社会的に追い込まれた人も多い。誰かが手を差し伸べていたら違っていたかもしれない」という話です。

この話をきっかけに、そういった逃げ場のなかった人たちに対して手を差し伸べられるような存在になりたいと考えるようになり、刑務官を志望しました。」

同じ過ちを繰り返さないよう、心の支えになりたい

「私自身、これまで刑事施設の慰問活動や職業訓練の支援ボランティアなどにたずさわった経験があります。

そのなかで感じてきたことが、刑事施設に収容されている全員が「根っからの悪い人」とは思えないということです。

反社会的とされることに手を染めた人たちも、もちろんその行為自体は許されるものではありませんが、やむにやまれぬ理由があったのではないかと考えています。

刑務官としてそういった人たちの心の支えになり、同じ過ちを繰り返さないよう適切な更生指導に努めていきたいと考えています。」

平和な社会を実現したい

「日本は国際的にも犯罪が少なく安全であるといわれていますが、出所した人が再び犯罪を犯してしまう「再犯率」については課題が残っています。

再犯率を下げるためには、受刑者が収容される刑務所の環境、とくに受刑者が日々接することになる刑務官が担う役割は非常に大きく重要だと捉えています。

そこで私も刑務官の一員として、平和な社会の実現のためにその役割を担っていきたいと考え志望しました。

実際に受刑者と接する際は、刑務官として高圧的な態度で接するのではなく、一人一人としっかり向き合いながらサポートをしていきたいです。

自分自身の接し方で受刑者の考え方を変えることができれば再犯の防止につながり、より暮らしやすい社会の実現に貢献できると考えています。」

刑務官の面接で聞かれること・注意点

面接試験は必須

刑務官として採用するうえでは「任務をきちんと遂行できる人物かどうか」も重要な判断材料であるため、面接試験で人柄はしっかり見られています。

面接試験は複数の試験官が担当します。

受験者数が多いときや地方受験の場合には、受験者数名が一緒に面接を受ける「集団面接型」もあります。

試験官は現職の刑務官の幹部クラスの人が多く、なかには外見に威厳があったり、話し方に威圧感や迫力があったりすることから、年齢が若い受験者だと戸惑ってしまうこともあるようです。

面接でのチェック事項・聞かれやすい質問

刑務官の面接試験では、以下に挙げる内容について厳しくチェックされています。

・人柄が誠実で信頼できるか
・礼儀正しいか
・厳しい任務をやり遂げる根性はあるか
・上下関係に耐えられるか
・集団行動をやっていけるか
・仕事へのやる気や本気度
・受験者本人や家族・親戚の犯罪歴など

具体的な質問事項については、以下のような内容がよく問われているようです。

・将来的に幹部などを目指す気持ちはありますか?
・官舎住まいや全国転勤は問題ないですか?
・過去に武道やスポーツの経験はありますか?
・武道経験がなくても、武道や護身術の訓練は必須ですが耐えられますか?
・体力に自身はありますか?
・刑務官の現状や、政治・行政に関する時事的な質問

このように「刑務官にふさわしい人物かどうか」を判断するために、さまざまな側面から質問を受ける可能性があります。

採用試験を突破するために面接試験は非常に重要なポイントであるため、気を抜かずに十分な対策を立てて臨むと良いでしょう。

刑務官の自己PRのポイント

刑務官には強い正義感や責任感が求められることは当然ですが、それと同時に「身体的な強さ」が必須の職業だといえます。

業務中は受刑者の監視に目を光らせ、万が一逃走や喧嘩などのトラブルが発生したときには体を張って制止しなければいけません。

1回あたりの勤務時間が長い傾向にあることからも、体力や運動能力に自信のある人は重宝されるといえるでしょう。

これまで運動部や体育会系のクラブに所属してきた経験がある人は、面接を有利に進めることが可能です。

逆にそういった経験のない人は、体力的に問題ないことをどうアピールすべきかを事前に考えておくことが重要となります。

刑務官の履歴書で気をつけるべきことは?

刑務官は法や規律を守る意識が求められ、ときにはハードな勤務が続き精神的につらい場面もある仕事です。

そのため、「すぐ辞めずに続けていける人材かどうか」が問われています。

その点をアピールするためには、履歴書の内容でも「やる気」や「熱意」を最大限に伝えることが必要です。

表面的な文章が書かれていたり、空欄部分が目立つような履歴書では熱意を感じとることはできません。

また、履歴書の趣味や特技の欄では、「日頃のストレスをどう解消しているのか?」がわかるような内容を書いておくのがおすすめです。

厳しい刑務官の仕事を、しっかりとオン・オフ切り替えながら遂行できることをアピールするとよいでしょう。