環境コンサルタントになるには? なるまでのルートや必要な資格を紹介

環境コンサルタントになるまでの道のり

道のりはさまざま

環境コンサルタントとして働くために、絶対に必要とされる資格などはありません。

専門的な仕事内容ではありますが、なるために決まりきったルートはなく、さまざまな道筋をたどって環境コンサルタントとして活躍している人がいます。

環境コンサルタントの求人

環境コンサルタントの求人情報は、一般の求人情報サイトでは見つけることが難しい場合があります。

近年では「エコ・環境系ビジネス」に特化した企業情報を集めたWebサイトや就職支援サービスもあるため、これらを使うことで就職に関連する情報を見つけやすくなるでしょう。

首都圏ではエコ・環境ビジネスの企業を集めた合同説明会も開催されはじめています。

環境系の仕事は近年需要が増してきており、徐々に就職活動もしやすくなっているようです。

しかし、一般的な職業と比べれば就職できるチャンスはさほど大きくないため、インターネットも活用しながら情報を集めていくとよいでしょう。

また、環境コンサルタントの就職情報は、企業ホームページに掲載されていることもあります。

情報を出していないところであっても、どうしても働きたい企業が見つかったら、メールや電話で問い合わせてみることで道が開ける可能性もあります。

コンサルタントという仕事では、受け身ではなく主体的に考え、行動することが強く求められるため、自ら積極的に動いていく姿勢を見せることも重要だといえるでしょう。

環境コンサルタントになるまでのルート

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環境コンサルタントになるのに必要な資格はある?

環境コンサルタントにおすすめの資格は?

必須の資格はない

環境コンサルタントとして働くうえで、必須となる資格はありません。

法律で役割などが明確に定義されているわけでもないため、「環境コンサルタント」と名乗っても、人によってしている業務内容はさまざまです。

しかし、環境に関する専門的知識やスキルが求められる仕事であることは確かであり、業務に関連する公的な資格や民間の資格も多数存在しています。

スキルアップのための資格取得

資格のなかには、環境計量士のように国家資格もあれば、ビオトープ管理士のように民間資格もあります。

ビオトープ管理士の仕事

仕事をする上では「環境計量士」「港湾海洋調査士」「環境アセスメント士」「公害防止管理者」などの資格を取得すると、携われる業務の幅が広がり、さらなるステップアップも目指しやすくなるでしょう。

環境アセスメント士などは、受験資格として実務経験が必要とされるため、専門分野で実務経験を積んでいき、資格取得を目指す人も多いようです。

環境コンサルタントは、さほど求人が多く出ているわけではありませんが、専門知識を持っている人が優遇されやすいため、資格は転職時にも強みとなるでしょう。

これらの資格は、受験資格として一定以上の実務経験が求められるものもあるため、環境調査などをするコンサルティング会社などで働きながら、スキルアップのために資格を取得していく人が多いようです。

資格を取得することで、給料がアップしたり、企業からの信用も得られやすくなったりするなどのメリットもあります。

自分の興味関心や担当する分野に合わせながら、取得を検討していくとよいでしょう。

環境コンサルタントの業務に関連する資格

環境計量士

環境に関する濃度や騒音・振動についての計量結果を証明するのに必要とされる経済産業省所管の国家資格です。

環境計量士には「濃度関係」と「騒音・振動関係」という2種類の区分があり、毎年1回、年度末頃に試験が行われます。

港湾海洋調査士

港湾や港湾海洋関連の調査について業務全体を指揮・監督し、調査計画や実施内容の確認、データの解析・考察する技術力があることを認定する資格です。

港湾、港湾海洋等の調査には必須の資格で、国土交通省所轄の国家資格です。

公害防止管理者

公害を発生させる可能性のある工場や施設などで、大気・水・振動・騒音などの検査をする資格です。

資格の取得には2種類の方法があり、公害防止管理者等国家試験を受験するか、公害防止管理者等資格認定講習を受講することで取得できます。

環境アセスメント士

道路・河川・鉄道などの開発をする際に、環境への影響を調査して問題がないかを評価する資格です。

一般社団法人日本環境アセスメント協会が認定している民間資格で、資格取得には環境アセスメント関係業務の実務経験が必要です。

ビオトープ管理士

生物多様性を守り、野生生物が生息する空間を取り戻したり、保持したりするための知識や能力があることを証明する資格です。

公益財団法人日本生態系協会が認定しており、環境省や国土交通省、農林水産省などの中央省庁、各地の地方自治体で、業務入札条件や技術者の評価基準として採用されています。

環境カウンセラー

環境保全に関する取り組みについて豊富な実績や経験を持ち、環境保全に関する助言ができる知識や能力があること認められ、環境省に登録されている人のことです。

環境省所管の人材登録制度であり、国家資格ではありません。

環境コンサルタントになるための学校の種類

一般的には、大学などで環境学や生物学を学び、その後、環境問題を扱う調査会社やコンサルティング会社、研究機関などへ就職する人が多いです。

コンサルタントは学歴がある程度重視されやすいため、大卒以上の学歴を持っておくほうが就職先の選択肢は広がるでしょう。

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環境コンサルタントに向いている人

環境コンサルタントに向いている人は、自然や環境に関心がある人です。

もともと幼い頃から野生動物などに興味を持ち、そこから自然環境保護の仕事がしたいと環境コンサルタントを目指す人も多いです。

また、自然や環境の大切さや価値を理解し、使命感を持って仕事に取り組める人も向いているでしょう。

環境コンサルタントに向いてる人・適性・必要なスキル

環境コンサルタントのキャリアプラン・キャリアパス

どのような分野で働きたいか

環境コンサルタントは、大きく分けると「CSR(企業の社会的責任)系」「建設系」「アセスメント系」「法規制系」などの種類に分けられます。

就職先によって、特定の専門分野に特化したコンサルティングサービスを手掛けていることもあるため、どのような分野で働きたいかを明確にしておくとよいでしょう。

たとえば公共事業の大規模なまちづくりなどの環境コンサルティングに携わりたい場合には、環境アセスメント調査を専門的にしているような企業を目指すのがよいでしょう。

また、最近は企業のCSRがさらに重要視されていることから、CSR系のコンサルティングサービスを手掛ける会社も増えています。

キャリアアップのために

環境コンサルタントとして働く人は、キャリアアップについても前向きに考えている人が多いです。

一般的に、コンサルタントは成果主義の要素も強く、能力がある人は評価されやすい仕事でもあるため、懸命に働いて役職をつけたいと考える人も多いです。

また、女性でも男性以上の収入を手にしているコンサルタントもいます。

環境コンサルタントを目指せる年齢は?

環境コンサルタントを目指す際に、年齢はさほど関係ありません。

もともと「環境計量士」「港湾海洋調査士」「環境アセスメント士」「公害防止管理者」などの資格を持ち働いていた人が、環境コンサルタントに転身するというケースもよく見られます。

コンサルタント業全体として、新卒でいきなりなれる可能性はかなり低いため、企業で経験を積み、知識やスキルを身に付けてからこの仕事に就く人が多いようです。

環境コンサルタントは高卒から目指せる?

環境コンサルタントは、環境や自然などの問題に長けている必要があり、たいていは大学または大学院卒の学歴を持っています。

こうした知識は独学で身に付けるのは難しいため、高校卒からでは、環境コンサルタントへの道は厳しいでしょう。

環境コンサルタントは女性でもなれる?

女性も活躍する職業

コンサルタント業界はまだまだ男性が多く女性の比率は非常に少ないです。

環境コンサルタントは環境調査をする「技術者」のような側面もあるため、どうしても男性の活躍のほうが目立つかもしれません。

しかし、女性でも環境コンサルタントとして働いている人はいます。

働き方も多様

環境コンサルタントは、環境コンサルティングを専門にする会社や調査会社、研究所などに勤務することが多いとされますが、培ってきた専門知識やスキル、経験を生かし、独立して仕事をすることも可能です。

たとえば、起業して環境調査や環境コンサルティングを専門的にする企業を立ち上げたり、自然保護に関連するNGO団体を設立したりするような人もいます。

環境コンサルタントの役割や仕事は、法律で明確に定義されているわけではないため、さまざまな方面で活躍している人がいます。

結婚や出産というライフイベントの際にも、仕事の幅は制限されにくく、工夫次第で自分の志向や専門分野によって、多方面にチャンスが広がっていくといえるでしょう。