塾講師の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
塾講師の仕事とは
塾講師の仕事は、おもに2種類にわけられます。
ひとつめは中学・高校・大学合格を目指す生徒に、受験対策を軸とした学習指導を行うことです。
もうひとつは、学校での普段の授業の予習、復習を中心とし、主に定期テストの点数をとらせることで内申点の向上を目指す補習を行うことです。
塾に通ってくる生徒の目的はこのどちらかであることが大半です。
講師はそれぞれのニーズに合わせた指導を行うことが求められます。
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塾講師の業務の内容
授業を行う
塾で行われる授業には、講師一人に対して生徒が一人あるいは二人で行われる個別授業と、いわゆる学校の授業のような集団授業とがあります。
授業の展開や準備の仕方には大きな違いがあるため、たいていの場合どちらか一方を専門に行います。
個別授業では、それぞれの進度に合わせた授業展開が可能になる一方、生徒が完全に授業内容を理解するまで根気よく付き合わなくてはなりません。
集団授業の場合は、授業の舵取りは講師が行うため、綿密な授業計画を練る必要があり、複数の生徒への目配りが不可欠です。
また、ときには生徒指導的な役割を担うこともあります。
どちらにもそれぞれの難しさとやりがいがありますが、担当する年齢層もまちまちであるため、それぞれの発達に合わせた対応も考えていく必要があります。
生徒の学習意欲を引き出す
塾に通う生徒の中には学習意欲が低く、なかなか思うように結果の出ない人もいます。
とくに補習目的で通ってくる生徒の中には、基礎が定着していないために、成績下位層から抜け出せず、すっかり学習への興味を失っている場合が多い傾向にあります。
このような生徒に対しては、いくら熱心な学習指導を行ったところで十分な効果は生まれません。
学習面以外でコミュニケーションをとりながら、本人の気持ちを引き出したり、講師自身が自らの経験を語ったりすることで、生徒のモチベーションを向上させることも塾講師の大切な仕事です。
結果、生徒の意識が変化し、勉学に向かう姿勢が180度変化することも珍しくありません。
また受験を控えた生徒の士気を高めるためにも、塾講師は学習指導以外の生徒とのコミュニケーションも大切です。
学習指導以外の仕事も多い
塾講師は生徒への学習指導だけを行っていればいいというわけではありません。
塾を運営していくために必要な電話応対や保護者対応、入塾希望者を集めるための広報や営業、各種説明会の実施などの業務も講師が行わなければなりません。
塾によっては事務員を雇用している場合もありますが、多くの場合は講師がこれらの仕事も兼任しています。
また保護者や生徒との面談も大切な業務の一つです。
現在の生徒の気持ちを知ること、それを保護者と共有することは学習効果を高めるために必要不可欠です。
そのほかには、教室の掲示物等の整備や配布物の作成なども講師が行っている場合が多いようです。
このように塾講師の仕事は学習指導だけではなく、多岐にわたっていることを心得ておきましょう。
塾講師の役割
塾講師の役割は、生徒一人ひとりに合ったていねいな学習指導をすることです。
生徒は「定期テストの点数を上げたい」「苦手科目を克服したい」「志望校に合格したい」などそれぞれの目標をもっています。
塾講師は、こうしたニーズをくみ取り、それぞれに合った目標の設定やアプローチの仕方を考えていくのが主な役割です。
また、学校とは違い民間企業であるため、生徒のテストの点数を上げる、人気を得て生徒数を増やす、といったサラリーマンとしての役割も求められます。
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塾講師の勤務先の種類
塾講師の勤務先は、全国にある学習塾です。
一口に塾といっても、全国展開しているような大手の学習塾から、個人で経営している塾まで規模はさまざまです。
塾講師と関連した職業
塾講師と関連した仕事に、学校の教師があります。
塾講師と学校の教師との大きな違いは、塾講師は学習指導に特化した仕事であるということです。
学校の教員は、行事や部活動をはじめとした生徒指導を行いますが、塾講師は授業以外の活動は基本的に行いません。
また、塾講師は必ずしも教員免許を取得していなくてもなれるということ、民間企業のサラリーマンであるため、実力によって収入が異なることなどが主な違いです。