情報システム部門で働くには
情報システムになるまでの道のり
情報システムとして働ける場所は中小企業から大企業までさまざまあります。
企業によっては高卒採用を行うケースもあります。
情報システムになるためのルートは、企業の採用条件に左右されるといえるでしょう。
その中でも代表的なのは大学を卒業して就職するルートです。
情報システムとして働くには必須となる資格はなく、実務を通して学ぶことも多いですが、規模の大きな企業になれば研修制度も整っており比較的安心して働くことができます。
また、高専に進学し専門的な基礎知識を学んでから情報システムを目指す方法もあります。
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情報システムの資格・難易度
情報システムとして働くために必須の資格はありません。
しかし持っていると業務で役立つだけでなく、転職時のアピールポイントにもなります。
以下に代表的な資格を紹介していきます。
・基本情報技術者
ITエンジニアの基礎知識を証明する国家資格。
参考:情報処理推進機構 基本情報技術者試験
・ネットワークスペシャリスト
ネットワークの設計や構築、運用、保守、セキュリティなどのスキルを証明できる資格。
参考:情報処理推進機構 ネットワークスペシャリスト試験
・オラクルマスター(Oracle Master)
世界共通のOracle Databaseの管理スキルを証明する資格。
参考:ORACLE MASTER Portal
・LPIC (Linux Professional Institute Certification)
Linux技術者としてのスキルを認定するIT資格。
参考:Linux Professional Institute日本支部
・CCNA(Cisco Certified Network Associate)
ネットワーク関連機器メーカーとして世界最大手のシスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能認定資格。
参考:CISCO
・CCNP(Cisco Certified Network Professional)
シスコシステムズ社が提供するシスコ技術者認定のプロフェッショナルレベルを認定する資格。
参考:CISCO
ここで挙げた資格がすべて必要ではありませんし、業務によって求められる技術知識もさまざまです。
資格を得れば将来的に役立つので、チャンスがあればチャレンジすることをおすすめします。
情報システムになるための学校の種類
情報システムとして働くのに特別な資格は必要ないため、通わなければいけない学校はありません。
ただし大企業になると基本的に大学卒が条件になることも多いため、大学に進学した方が選択肢は広がるでしょう。
新卒の場合は文系・理系を問わないケースが多いですが、企業によっては情報システムを志望する際の条件に理工学部など、理系学部を対象にしている場合もあります。
そのため高校時代から情報システムなどのエンジニアを視野に入れている人は、理系学部を目指した方がよいでしょう。
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情報システムに向いている人・配属されやすい人
当然ながら業務に関する知識やスキルを有している人は配属されやすいです。
中途採用の際、そうした面は大きく影響しますが新卒の場合は適正も重視されます。
一般的に情報システムに向いているのはコミュ二ケーションスキルの高い人といわれています。
システムを導入する際は、社内の関連部署やソフト販売元となるベンダーと協力しながら仕事を進めますし、社内のPCトラブルに関しても迅速に対応しなければいけません。
いずれの場合もスムーズに仕事をこなすにはコミュニケーション力が問われるため、そうした適性がある人は向いているようです。
情報システムのキャリアプラン・キャリアパス
情報システムに配属されたら
大企業や中小企業を問わず、情報システムに配属されると、まずパソコンやアプリケーションのセットアップなど、ITインフラ業務を担当します。
企業規模や業界を問わず、ビジネスの現場ではパソコンやインターネットは欠かせないツールです。
利用方法を説明したり、トラブルがあれば個別に対処したり、社内のサポートデスク的な役割として、社員が業務をスムーズに進めるためにも重要です。
そうした基本的な業務を通し、情報システムに必要なコミュニケーション力を養いつつ、社内業務も知ることができます。
その後はサーバー構築や社内システムの改善、そして新システムの開発や導入の際の責任者など、徐々に責任のある業務に関わっていきます。
情報システムとしてスキルアップするには
IT技術に関する知識は必要ですが、必ずしも最新のIT技術が実務レベルで求められるわけではありません。
あくまでも情報システムとしてスキルアップするには、会社組織の知識や所属する業界の知識が必要です。
また、社内では業務効率化システムを多数運用するケースが考えられるため、各部門の役割や会計に関する知識、そして会社運営に関わる基幹システムの知識も求められます。
技術だけを追求するのではなく、会社全体を客観的な視点でとらえることも、情報システムのスキルアップには不可欠な要素といえるでしょう。
情報システムのキャリアパス・キャリアアップの考え方
メンバークラス
入社後はITインフラまわりのサポートにはじまり、その後はPHP、PerlといったWebやオープン系技術のスキル取得していくのが大きな流れです。
また、数年の経験を積めばネットワークやインフラの設計、構築。
またERPやデータベースの経験、システムの運用などの業務もまかせられるようになります。
おおむね20代半ばくらいまでは現場担当として、精力的に実務を担当することが求められ、必要に応じて新しい技術の習得も期待されるでしょう。
リーダークラス
20代後半~30代前半になればひととおりの業務を経験することになり責任の伴う業務も任されるようになります。
次第にプロジェクトリーダーとして業務にたずさわることも多くなり、効率的にプロジェクトを進めたり、関わるメンバーの調整・進捗を確認したりなど、マネジメント業務もにないます。
同時に、システム開発や運用、特に情報システムとしては基幹システムまわりの技術スキルや知識に対し、高い専門性も求められます。
実務とマネジメント、両方のスキルが要求される立場といえます。
マネージャークラス
メンバー、リーダーというステップを踏んだ後はマネージャーとして情報システム部門を統括する立場になるケースが多いです。
現場の第一線から離れてマネジメント中心に行うパターンや、実務をこなしつつ部門のマネジメントを行うパターンなど、企業規模によって役割は変わります。
共通しているのは、自社システムの課題を解決する方法を見極めることです。
会社の将来を左右するといっても過言ではなく、それほど重要な判断力が必要になります。
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