ゲームプログラマーの需要・現状と将来性
ゲームプログラマーの現状
ゲームプログラマーの社会的立場
これまでのゲームプログラマーの社会的な立場は、決して高いとはいえないものでした。
残業や徹夜などのハードな職場環境、労働時間に見合う給与が得られないなど、さまざまな厳しい声が聞こえてくる職業でした。
こうした厳しい労働条件であるにもかかわらず「ゲームプログラマーになりたい!」という志望者は非常に多かったため、業界として待遇改善の力学が働きにくい状況が続いていたのです。
これは日本特有の文化で、プログラマーのような専門性の高い人材が重宝される海外とは異なる状況でした。
しかし、それからさまざまな業界がグローバル競争に直面し、世界のライバル企業の強さを目の当たりにしたり、日本に流入してくる外国人人材の優秀さを痛感するなかで、日本のゲーム業界でも、スキルの高い専門的人材を優遇しようとする風土が育ちつつあります。
今後もゲームプログラマーの待遇がよくなっていく可能性は大いにあるといえるでしょう。
ゲーム業界の現状
現在の国内ゲーム業界は、かつての最盛期に比べて衰退傾向にあるのは間違いありません。
単価の高いハード機やそれに付随するコンシューマー向けソフトは、スマートフォンゲームの勢いに押され気味です。
一方のスマートフォンゲームについては、スマホの普及によって若者に限らず多くのユーザーを獲得しているものの、課金型ビジネスへの疑問や依存性の高さなど、少なくない問題を内在しています。
ゲームアプリなど、従来の据え置き型ゲームに比べて低コストで作れるようになった分、参入プレイヤーが増え、拡大余地の少ないパイをより多くの企業で取り合っているのが現在のゲーム業界といえます。
しかし、どのような環境にあっても、日本はもちろん世界を熱狂させるヒット作は生まれるものです。
市況が厳しいからこそ、「ヒット作を生み出してみせる!」という気概を持ったゲームクリエイターやゲームプログラマーが求められています。
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ゲームプログラマーの需要
企業からのニーズ
ゲーム業界のプレイヤーは、コンシューマーゲーム、スマホゲーム、オンラインゲームと大きく3つのセグメントに分類できます。
かつて日本にゲームブームを巻き起こした家庭用ゲーム機を扱うコンシューマーゲーム企業たちは、ユーザーのモバイル志向が進むなか、苦戦を強いられています。
こうした企業はもともと大企業が多く、待遇自体は良質なため、志望者が多く入社のハードルが高いといえるでしょう。
一方で市場規模を拡大させているのが、スマートフォンのゲームアプリを開発するスマホゲーム企業群です。
誰もが日常的に使うスマホで気軽に遊べるゲームとあって、老若男女を問わず、広くユーザーを獲得しています。
成長を続けるスマホゲーム会社は、ゲームプログラマーの募集を絶えず行っています。
ヒット作を連発している企業は待遇もコンシューマーゲーム会社に迫る水準となっており、ゲームプログラマーからの人気も高まっています。
オンラインゲームについては、世界的に海外企業が覇権を握っており、日本企業の存在感はあまり大きくありません。
よってゲームプログラマーの需要も、そこまで多くないのが実情です。
市場全体でのニーズ
セグメントごとに勢いに差はあるものの、ゲーム業界は、全体として「人材不足」の状況にあります。
ゲームの開発にはもともと多くのスタッフが必要であり、しかもゲームアプリのようにゲーム開発のコスト的敷居が下がったためにゲームタイトルの発売数が増え、そのぶん開発を担うゲームプログラマーが多数必要とされるようになったのです。
また、まだまだ給与や労働環境に課題がある現場が多いために、転職や退職などによって人材が定着しないという問題もあります。
こうした理由から、ゲームプログラマーに対するニーズは現在も強いといえるでしょう。
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ゲームプログラマーの将来性
ゲームプログラマーの見通しは暗くない
衰退が叫ばれるゲーム業界ですが、その中でゲームプログラマーという職業の将来的な見通しとしては、そこまで悲観すべきものではありません。
まず、足元の需要は、スマホゲーム企業を中心に堅調です。
腕にそれなりの自信があれば、コンシューマーゲーム会社のような業界最高峰の待遇を目指すのでなければ、就職先を見つけることはそこまで困難ではないでしょう。
また、ゲームプログラマーには「キャリアの拡張・転換の選択肢が多彩」という優位性があります。
たとえば、企画や仕様作りにも積極的に関わって「ゲームプランナー/ゲームクリエイター」としての素養を磨くことで、上流工程にも対応できる付加価値の高い人材になることができます。
あるいは、より普遍性の高いプログラミング技術を獲得することで、ゲーム業界から離れた、一般のIT企業などでエンジニアとして働くこともできるでしょう。
ゲームプログラマーに求められることは変わっていくか
日本企業に資金・人材的な余裕があり、各人が決められた業務を担当する分業が成り立っていた頃は、ゲームプログラマーはプログラミングに集中することが許されていました。
もちろん現在でも、大手企業などはそのような環境で働くことが可能でしょう。
しかし、中堅・小規模なプレイヤーやベンチャーマインドを重視する企業の場合、ゲームプログラマーといえどもプログラミングだけしていればいいというものではありません。
今後はこれまで以上に、プランニングやデザインなど、プログラム構築の周辺業務に関する知見も求められることになるでしょう。
また、企業間の競争が激化するなかで、企画の急な方向転換や、複数プロジェクトの掛け持ちといった働き方が必要とされるようになるかもしれません。
そうした状況にも対応できる柔軟さとスピード感も、ゲームプログラマーが備えるべき要素として重要になっていくはずです。
新技術や環境変化による機会、リスク
ゲーム業界は、技術革新をはじめとする外部の環境変化に大きな影響を受ける市場です。
セミコンダクターなどの技術が家庭用ゲーム機を生み、インターネットとパソコンの進化がオンラインゲームの台頭を助け、スマートフォンの普及がスマホゲームの隆盛を支えているのです。
新しい映像技術や通信技術、国内外での新興プレイヤーの参入など、今後もゲーム業界を揺さぶる環境変化は起こるでしょう。
環境の変化はいち企業や業界の力を超えて働くものですから、基本的に不可避なものであり、そのために「変化に適切に対応すること」が重要となります。
課題に対する解決策
技術や新規プレイヤーの参入といった変化は、自社をおびやかすリスクにもなり得ますし、同時に新しいヒット商品を生み出すチャンスにもなり得ます。
大切なのは、こうした変化の中に大きな機会を見出す気構えです。
現場でのプログラミングが主業務のゲームプログラマーも、マクロな視点を持ち、国内外の業界に影響を与えそうな技術や潮流に関心を寄せておくことが重要です。
そうした視点を備えた大局を眺められるゲームプログラマーであれば、市場での評価が高まるのはもちろん、ユーザーのニーズを的確に捉えたゲームを作っていけるでしょう。
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ゲームプログラマーの今後の活躍の場
ゲームプログラマーは、基本的にプログラミングが主業務である専門的人材です。
プログラミングは特殊スキルですから、経験とノウハウを積むことで、より付加価値の高い人材を目指せます。
技術を磨いて高スキルな人材になれれば、ゲームプログラマーとしてさらにキャリアを追求することはもちろん、異業種や海外に活躍の場を求めることも可能となります。
たとえば、ゲーム業界からIT業界に転向し、一般のプログラマーとしてキャリアチェンジする選択肢もあるでしょう。
急成長中のIT企業や大企業であれば、ゲーム業界以上に高い収入を狙うこともできるはずです。
また、ゲームの人気は今や世界中におよんでいるため、海外のゲーム会社に移ることを検討してもよいでしょう。
海外では高いプログラミング技術を有するエンジニアは日本以上に評価されますから、有望なキャリアパスとして検討する価値は十分にあります。
このようにゲームプログラマーは、腕と経験次第で、ゲーム市場という枠にとらわれず多方面にキャリアを追求することができる、可能性にあふれた職業といえるでしょう。
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