ファッションデザイナーへの転職・未経験採用はある?
気になるのは、未経験でも採用されるのか、有利になる資格はあるのかといった点ではないでしょうか。
本記事では、ファッションデザイナーへの転職状況や必要な経験、志望動機の考え方などを紹介します。
ファッションデザイナーへの転職状況は?
募集は春先が多い
アパレル業界では転職は比較的多く、スキルアップをめざしてファッションデザイナーへの転職を考える人も増えています。
ファッションデザイナーの募集は年間を通して行われていますが、新しいブランドの立ち上げや、店舗の開店などは秋や冬に比べると春先が最も多く、スタッフの募集も行われます。
未経験採用はほとんどない
現実問題としては、全くの未経験者を雇うアパレルメーカーはほとんどないと考えておいたほうがよいでしょう。
ファッションデザイナーの実力がその企業の売り上げやブランドイメージそのものを大きく左右するといっても過言ではないのです。
どのメーカーも優秀なデザイナーを欲しているため、学生時代にコンクールやコンテストで入賞した人や、海外のブランドで働いたことがある人など即戦力として働ける人を積極的に採用する傾向があります。
全くの未経験者でアパレルメーカーへの就職をめざす人は、経験を積むための方法を考えることが先決です。
あるいは一部の大手アパレルメーカーなどでは新しい流れを入れるために未経験者を募集することがあるので、このような企業に絞って就職活動を行う方法もあります。
20代で正社員への就職・転職
ファッションデザイナーへの転職の志望動機で多いものは?
ファッションデザイナーの志望動機で一番多いのは、ファッションデザイナーへの夢をあきらめきれないというものです。
一度はファッションデザイナーへの道をあきらめたものの、別な仕事を持ちながら夢をあきらめきれずにチャレンジし続けるという人は少なくありません。
また既にファッション・アパレル業界で働いている人が、自分のスキルアップやキャリアアップのためにファッションデザイナーへの転職を目指す人も多いようです。
ファッションデザイナーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
未経験・社会人からファッションデザイナーになるには
転職を成功させるには
ファッションデザイナーへの転職を考える場合は、アパレルメーカーのデザイナーといった企業デザイナーへの転職が一般的です。
その際に転職を成功させるには、そのブランドを理解しているとアピールすることが大切です。
すでにその企業にはブランドイメージがありますから、何よりもそのブランドイメージを理解している、またはそのブランドが好きだという気持ちを印象的に訴えなくてはなりません。
そしてそのブランドで自分の好きなものや考えていることを発信していきたいという意志を明確に表すことが大切です。
デザインの仕事ができるとは限らない
ファッションデザイナーへの転職を考える際には、注意しなければならないのは、たとえデザインの担当を希望していても、最初からこの業務に就けるとは限らないということです。
デザイナーの描くデザインは、商品の売り上げやブランドイメージそのものを左右する重要なものです。
ですから、たとえ高いスキルやセンスを持っているデザイナーであっても、まずは入社後にブランドのコンセプトや消費者の年齢層や好みなどを学ぶ必要があります。
ある程度の知識が身につくまでは他のデザイナーのアシスタントをすることも珍しくないので、転職後すぐに希望の仕事に就けなくてもコツコツと経験を積むことが大切です。
転職の面接試験においては「デザイン以外の仕事もやる」という気概を見せておくことが必要となるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
ファッションデザイナーへの転職に必要な資格・有利な資格
ファッションデザイナー国家資格や免許を必要とする職業ではありませんが、服飾やデザインに関する知識と高いスキルが求められる専門職です。
アパレルメーカーやデザイン事務所のファッションデザイナーの求人で「未経験者も可」としているところはほとんどありません。
すでにこの業界で働いたことがある人、あるいは学生時代に服飾系の専門学校や大学の被服科などで勉強をしてきた人を積極的に採用する傾向があるため、未経験者がファッションデザイナーをめざすのであれば、まずは学校に通って基礎を学ぶというのが最もオーソドックスな方法といえるでしょう。
ファッションデザイナーへの転職に役立つ職務経験は?
即戦力となる高いスキル
アパレル業界ではたとえ求人があったとしても、即戦力となる高いスキルを持った人材が求められています。
大手のアパレルメーカーなど、人材を育てる余力のある企業では新卒や未経験者の募集がありますが、そうでないところではたいていは即戦力となりうる、充分なスキルを持つ経験者が募集されています。
現場で修行をする道も
ごく一部の大手アパレルメーカーでは未経験者を採用することもあります。
こうした企業の場合は、内定後に研修をしたり先輩が教育係としてついたりすることで必要な知識やスキルを身につけることができるようです。
また服飾関係の企業でアルバイトやパートをしながら勉強をするという道もあります。
現場で職人の背中を見ながら学ぶ形になるので、わからないことは自分からどんどん聞きに行ってスキルアップをめざす積極性が必要不可欠といえるでしょう。
ファッションデザイナーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
企業によっては今後の育成のことも踏まえて若い人材を欲しているため、年齢制限を設けていることがあります。
30代や40代での転職は条件にあてはまらない場合があるので、求人票をよく確認したほうがよいでしょう。
ただし、既にデザインの仕事をしたことがあったり、ファッション・アパレル業界で長く働いた経験がある人であれば、この限りではありません。
ファッションデザイナーへの転職のまとめ
ファッションデザイナーの募集は年間を通して行われていますが、新しいブランドの立ち上げや、店舗の開店などは秋や冬に比べると春先が最も多く、スタッフの募集も行われます。
まったくの未経験者を採用する企業は少ないうえ、同じ未経験であれば若い人が採用されやすい傾向にあり、30代や40代から未経験で目指すのは厳しいといわざるを得ないでしょう。
転職市場でファッションデザイナに求められていることは、技術と経験です。
ごく一部の大手アパレルメーカーでは未経験者を採用することもあり、内定後に研修をしたり先輩が教育係としてついたりすることで必要な知識やスキルを身につけることができるようです。