営業事務の仕事とは？ わかりやすく仕事内容を紹介
この記事では、営業事務の具体的な仕事内容や役割、キャリアパスなどについて紹介しています。
営業事務の仕事とは
営業事務は、主に企業において、営業担当者のサポートをする職種です。
「事務」という名の通り、営業部署における事務作業を広く担当し、メーカー、商社、金融など、業界や業種を問わず活躍しています。
具体的な仕事内容は勤務先によって異なりますが、一般的には顧客の電話・メールの応対、訪問者へのお茶出し、請求書や納品書などの書類の作成・送付などを行います。
このほか、企業によっては、商品の受発注管理、在庫管理、納期管理などを行ったり、部署のメンバー全体のスケジュール調整を行ったりと、多様な業務を担当して営業部署を支えています。
営業事務は、外回りが多く、多忙な営業担当者のバックアップを行うことで営業担当者を助けることはもちろん、顧客にも信頼感を与える重要な役割を担います。
20代で正社員への就職・転職
営業事務の業務の内容
ここでは、営業事務の具体的な業務内容を説明します。
社内の事務作業
営業事務は、主に社内で書類作成やファイリング、書類の送付、連絡・調整といった事務作業を行います。
そのため、パソコンスムーズに扱えることや、Office系ソフトの基本的なスキルは欠かせません。
電話・メール対応や訪問対応などで顧客に直接接する機会があるため、商品・サービスに関する知識や、ビジネスマナーも身につけておく必要があります。
営業事務の仕事はそこまで難しくはないものの、作業量が膨大になることが多く、要領よく仕事をこなす必要があります。
営業メンバーのバックアップ
営業事務の仕事のひとつに、営業メンバーのバックアップがあります。
営業担当者に替わって直接営業に行くことはありませんが、契約後の問い合わせ窓口になったり、さまざまな書類の作成・処理などを担当したりすることも多いです。
課長や部長などの秘書のように部内に連絡を回したり、会議準備やスケジュール調整などを行ったりすることもあります。
メンバーの特徴や性格、業務負担に配慮し、周囲が働きやすくなるようにサポートすることは営業事務の大事な仕事です。
営業部門は売上を生み出す部署であるため、営業事務の的確なサポートは全社の業績にも影響します。
営業事務の役割
営業事務は、基本的に営業部署の中で縁の下の力持ちとしての活躍が期待されます。
決して目立つ立場ではありませんが、営業事務の仕事によって支えられていることを営業メンバーは日々実感しています。
そのため、部内における影響力は大きく、役職・職種からは想像もできないほど周囲に大切にされているケースもあるほどです。
実際、営業事務の働きによって部署のパフォーマンスが変わってくることもあります。
チームワークを大切にし、部署の目標達成を陰で支えるやりがいのある仕事です。
20代で正社員への就職・転職
男性の営業事務
営業事務にかかわらず、「事務職」は、まだまだ女性のイメージが強い職種です。
実際、ほとんどの職場では事務系の仕事に就いている人は女性で、男性はあまり見かけません。
しかし、男性が営業事務事務になれないわけではありません。
男性の営業事務が少ない理由は報酬面や世間のイメージなどが影響していると思われますが、価値観も多様化してきています。
男女関係なく営業事務の求人は行われているため、本当にこの仕事に挑戦したいなら応募しても問題はありません。
営業事務と関連した職業
ここでは、営業事務と近しい役割をもつ職業をピックアップしています。
ここでは「一般事務」と「営業アシスタント」を取り上げて、それぞれの仕事内容や、営業事務との違いを紹介します。
一般事務
「一般事務」は、企業や団体などの各部門で、事務全般や庶務的な業務に携わる職種です。
配属された部署で事務作業をしたり、アシスタント役として活躍したりする点においては、営業事務とほぼ同じです。
営業事務は一般事務に含まれるとも考えられますが、営業事務の場合、営業部の性質によって、やや特殊な仕事が多く任される傾向です。
たとえば、営業事務の仕事では、営業の仕事に関する理解が必要で、自社が扱う商品や取引先なども覚えなければなりません。
営業担当者が非常に忙しい時期には、営業と一緒に残業することもあります。
そのため、一般事務と比べると給料面で少し優遇される場合があります。
営業アシスタント
営業事務と似ている職種に「営業アシスタント」があります。
営業アシスタントは、任される仕事や社内における位置づけが、企業によってさまざまです。
たとえば、営業メンバーと一緒に営業訪問に同行したりテレアポを行ったりすることもあれば、営業事務とほぼ同様の仕事をすることもあります。
そのため、営業アシスタントの求人では自分が希望している仕事内容かどうか、よく確認してから応募するのがよいでしょう。
営業事務のキャリアプラン・キャリアアップするためには？
ここからは、営業事務のキャリアプランについて紹介します。
営業事務からのキャリアアップ例も見ていきましょう。
営業事務に配属されたら
ひとことで「営業事務」といっても、任される仕事の内容は職場によってだいぶ異なります。
基本的には営業事務として配属されたら、簡単な研修の後、データ入力やファイリングの仕事をまずは行いつつ、上司や先輩社員からOJTで仕事を学びます。
営業事務では、資料作成や顧客対応などの仕事も行いますが、これらは業界や商品についての知識が必要な場合が多く、ある程度慣れてきてからの仕事となります。
1～3年で部署で行うべき仕事をマスターし、その後は自身で試行錯誤しながら業務の効率化を考慮しつつ働きます。
営業部署が大きくなっていけば後輩ができる場合もありますし、ベテランの営業事務なら営業事務だけでなく営業メンバーの教育に携わることもあるでしょう。
営業事務としてスキルアップするには
営業事務としてのスキルアップの方向性は職場によってさまざまです。
自社で利用しているITツールや業界知識・商品知識に磨きをかける必要があるのは、多くの職場で共通しています。
しかし、こうしたスキルは転職した後には必要なくなる場合もあるため、社内で質の高い仕事をするためのスキルと、営業事務としてのスキルアップは分けて考えておいたほうがよいでしょう。
営業事務としてスキルアップを目指すなら、オフィスソフトの利用やビジネスマナーといったビジネススキルの基礎となる部分に磨きをかけたり、幅広い業界で働けるように英語力を磨いたりといった方向性も考えられます。
また、営業事務の枠を超えて、SNSによるマーケティングやデザインスキルを磨いていくことで、別職種への転向も考えることができます。
営業事務のキャリアパス・キャリアアップの例
営業
営業事務として、お客さまの問い合わせ等に直接対応したり、商品案内や納期管理まで携わったりした経験があれば、営業職に転職してもスムーズに活躍できる可能性があります。
なお、最近はオンラインで営業する企業が増えてきており、勤務先によっては訪問営業のスキルはあまり求められません。
営業事務からのキャリアチェンジのチャンスは増えているとも考えられます。
営業になれば、自身の成果に応じて報酬も増やしやすいため、大きな収入アップを目指す人には向いています。
秘書
営業事務は、日頃から上司や営業メンバーの秘書的な業務を担っている場合も多いため、その経験を生かして秘書に職種変更するキャリアも考えられます。
もちろん、秘書としてやっていくためには新たな勉強も必要ですし、会社の社長や役員と接するためにビジネスマナーに磨きをかける必要があります。
しかし、人のサポートが好きな人にとって、秘書は、営業事務とはまた違ったやりがいを得られるでしょう。
秘書は営業事務と比較すると正社員の割合も高く、安定した待遇が期待できるため、志望する人が多いです。
その他事務職
営業事務からのキャリアパスとして、経理や総務など他の部署の事務職に就くケースもよくあります。
とくに経理部・総務部・庶務部といった部署ではたくさんの事務職が活躍しており、事務職メンバーのなかでのリーダーや教育係が求められることも多いです。
営業事務の現場で身につけたチームワークやスキル、経験を、事務職のリーダーの立場として生かすこともできるでしょう。
「営業事務の仕事」まとめ
営業事務は、主に企業の営業部門に配属され、営業担当者のサポート役として、事務的な業務を広く担当します。
オフィス内でパソコンを使った書類作成をはじめ、ファイリング、書類の送付、連絡・調整といった業務が中心になりますが、顧客の問い合わせに担当するなど、コミュニケーションをとる機会も多いです。
具体的に任される業務範囲や仕事の進め方などは勤務先によっても異なってきます。
