チャイルドマインダーの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
少人数保育のプロフェッショナル
チャイルドマインダーという職業は、一言でいうと少人数保育のプロフェッショナルです。
預かる人数はその都度異なりますが、年齢や状況によってはマンツーマンで保育をするケースもあります。
一人ひとりの子どもの様子に丁寧の目を配り、その子の個性や両親の希望に沿った対応ができるのがチャイルドマインダーの最大の強みといえるでしょう。
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ミルクから寝かしつけまで
チャイルドマインダーの仕事内容は子どもの年齢によって決まります。
たとえば0歳児のあかちゃんの場合は、決められた時間にミルクをあげたり離乳食をあげたりすることもありますし、おむつ替えや抱っこでの寝かしつけなども大切な業務の一環となります。
3歳児くらいになると一般的な幼児食やおやつを食べられるようになるので、好き嫌いなく上手に食べられるように食事の補助をします。
また、この年齢だとオムツが外れていることが多いので、声をかけてトイレに連れて行ったりおもらしをしてしまったときの着替えの対応をしたりします。
6歳児くらいになると自分のことは基本的には自分でできるようになるので、遊びや勉強の補助がメインになります。
身体を大きく動かして思いきり遊んだり、本を読んだり宿題をしたりするのを手伝ったりするのもチャイルドマインダーの仕事です。
子どもの年齢に応じて必要な関わり方が異なるので、子どもの発達に関しての幅広い知識と経験を積み重ねていることが大切です。
男女によっても好きな遊びが違うことが多いので、「この年齢の女の子ならままごとが好き」「この年齢の男の子ならこういう本が好き」というように傾向を理解しながら細やかな対応をできる人のほうが重宝されるでしょう。
自分の子育ての経験を生かしてこの職業にチャレンジする人も珍しくありません。
在宅型と訪問型の違い
チャイルドマインダーの働く場としては、民間企業や商業施設などに併設されている保育ルームで子どもを預かるケースと依頼者の自宅に出かけるケースがあります。
一般的には後者の訪問型のほうが割高料金になることが多いのですが、そのぶん保護者と子どもにとっては普段と変わらない環境の中で安心して過ごせるというメリットもあるようです。
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チャイルドマインダーと保育士の違い
保育士との資格の違い
チャイルドマインダーという職業は、今の日本ではまだまだ決して認知度が高くはありません。
子どもを預かるスペシャリストといえば「保育士」を思い浮かべる人が多く、チャイルドマインダーと保育士は何が違うのか疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。
ここでは2つの職業の資格や仕事内容の違いについて詳しく説明していきます。
まずは、資格の違いです。
チャイルドマインダーは民間資格であり、特定の大学や専門学校を卒業したり国家試験を受けたりする必要ありません。
基本的にはチャイルドマインダー養成講座を受講して資格を取得した人であれば誰もがチャイルドマインダーとして働けます。
これに対して、保育士の場合は児童福祉法で定められた国家資格であるという違いがあります。
厚生労働大臣の指定した保育士養成のための学校を卒業する、保育士試験に合格する、などの厳しい条件を満たした人だけが保育士を名乗れます。
一般的には保育士のほうが取得までにかかる時間や費用は長くなります。
保育士との仕事内容の違い
チャイルドマインダーと保育士はどちらも子どもを預かって世話をするという点では同じですが、保育環境自体は大きく異なります。
まず、チャイルドマインダーが「家庭的な保育」や「少人数保育」のスペシャリストであるのに対して、保育士は「集団保育」のスペシャリストであるのが一般的です。
チャイルドマインダーが子どもの年齢や個性に合わせてマンツーマンで保育をするのが得意だとすれば、保育士は子どもたちの集団の指導に長けていると考えてよいでしょう。
働く場所としても、チャイルドマインダーが民間企業や商業施設などの保育ルームで働くのに対して、保育士は保育園で働くことが多いようです。
同じように子どもを預かる仕事であっても子どもとの向き合い方や職場環境は異なるので、自分の適性や希望に合わせてどちらの職業をめざすかを決めるとよいのではないでしょうか。