キャリアコンサルタントの需要・現状と将来性
キャリアコンサルタントの現状
キャリアに関する専門知識を持ち、カウンセリングを通して人の人生を支援する仕事は、以前から存在していました。
実際に、数々の民間団体が「キャリアカウンセラー」関連の認定資格を定めています。
一方、2016年4月には国家資格である「キャリアコンサルタント」制度が誕生。
以後、国としてキャリアコンサルティングの専門家を育てていこうという動きが強まっています。
キャリアコンサルタントは、企業や学校、またハローワークなどの公的機関など、多岐にわたる場所で活躍できます。
これまでキャリア支援に携わるカウンセラーは非正規雇用で働く人が少なくありませんでしたが、国家資格の認知度が高まり、正規雇用で働く人も増えつつあるのが現状です。
20代で正社員への就職・転職
キャリアコンサルタントの需要
現在の日本では、学校を出ても就職できずにフリーターやニートになる人、また大企業に勤めていても突然のリストラで苦しむ人の数が増えています。
一方、時代の流れとともに、新たな職種や仕事が生まれているのも事実です。
さらに都会から地元へとUターンやIターンをしたり、定年後にセカンドキャリアを選択したりするなど、個人の生き方、働き方は昔よりも多様化しています。
このような混沌とした時代において、自分の力だけでキャリアの方向性を定め、達成することは決して容易ではありません。
そこで活躍するのがキャリアコンサルタントです。
カウンセリングを通して個々の価値観や目標を客観的に把握し、キャリアのさまざまな選択肢についての情報を提供するキャリアコンサルタントのニーズは、今後も高まり続けると考えられます。
キャリアコンサルタントの将来性
厚生労働省は2025年までにキャリアコンサルタントを10万人に増やす計画を立てており、今後もこの職業の需要は高まっていくと考えられます。
とくにキャリアコンサルタントの国家資格は「名称独占資格」であり、取得のためには養成講座の受講や、国家試験への合格が必要です。
社会的な信頼性も高く、多岐にわたる場所での「キャリアの専門家」としての活躍が期待されます。
国が考えるキャリアコンサルタントの養成や施策に関しては、厚生労働省のWebサイトにも詳しく掲載されています。
20代で正社員への就職・転職
キャリアコンサルタントの今後の活躍の場
キャリアコンサルタントには、単に進学や就職・転職のサポートだけに限らず、人の「生活」や「生き方」、「生きがい」そのものを支援する役割が求められています。
これら全体を含めて「キャリア」と考えていくことが大切です。
カウンセリングを通して、相談者がどのような価値観を大事にしているのか、どういった生き方をしたいと考えているのかを導き出します。
相談者自身も、キャリアコンサルタントとの対話は、自分自身の隠れた強みや個性、能力に気づくきっかけになります。
キャリアコンサルタントのおもな勤務先・活躍の場は企業や学校、ハローワークですが、いわば人が生きる場所すべてにおいて、キャリアコンサルタントが活躍できるチャンスがあります。