キャリアコンサルタントのつらいこと・大変なこと・苦労
キャリアコンサルタントのつらいこと・大変なこと
解決するのが難しいケースに遭遇すること
キャリアコンサルタントが接する相談者は、一人ひとりさまざまな悩みや課題を抱えています。
たとえ似たように見える悩みや課題であっても、相談者が置かれている状況や立場、価値観はみんな異なり、ときには解決するのが非常に難しいケースに遭遇する場合もあります。
転職活動の支援を行う場合、なかなか結果が出ずに落ち込んだ表情の相談者の様子を見ていると、キャリアコンサルタントもつらさを感じてしまいがちです。
新しい知識・スキルの習得
キャリアコンサルタントは国家資格をもったキャリアの専門家ですが、いざ仕事を始めてからも、新しい知識やスキルを習得し続けなくてはなりません。
カウンセリングスキルを高めることはもちろん、メンタルヘルスや雇用管理、各職業の事情、社会保障制度など、キャリアカウンセラーに必要とされる知識は幅広いです。
また、それらは社会の動きにあわせて日々刻々と変化していくため、最新の情報を追いかけ続ける必要があります。
さらにカウンセリングは絶対的な正解が存在するわけではなく、いくら勉強しても勉強し尽くしたということはありません。
相談者のケースに応じて調べなくてはならないことも多いため、忙しい日々を送ることになります。
一人で抱える業務が多い
キャリアコンサルタントの仕事では、基本的に担当する相談者に対しての責任は、自分一人で抱えることになります。
キャリアコンサルタントは相談者の個人情報にも接しますから、気軽に同僚などへ自分の業務内容を口外できません。
もちろん、もっと大枠での仕事の進め方などは上司に相談することもできますが、一人で抱え込む業務も少なからずあるため、その点で大変さを感じるケースも出てくるかもしれません。
20代で正社員への就職・転職
キャリアコンサルタントの悩み
キャリアコンサルタントを目指す人は「人の役に立ちたい」という気持ちをもっており、優しく情に厚い人も多いです。
その思いが強くなりすぎると、場合によっては相談者の課題を重く受け止め過ぎて、自分自身が深く悩んでしまったりすることもあります。
カウンセリング全般にいえることですが、相談者には十分に寄り添っても、課題そのものに自分を重ね合わせてどっぷり入り込んでしまうのはよくありません。
適切なコンサルティングを行うには、自分の中で第三者的な視点や相談者との境界をきちんと設け、冷静さを失わないことが大切です。
キャリアコンサルタントを辞める理由で多いものは?
キャリアコンサルタントはキャリアの専門家として、相談者が希望の進路に進めるようにサポートします。
相談者の可能性を誰よりも信じ、前向きに歩んでいけるように支援するやりがいがある一方、責任も重くのしかかります。
とくに就職・転職は、相談者にとって人生を左右する非常に重要なイベントです。
生半可な気持ちでは務まらず、相談者の真剣な思いと常に向き合わなくてはなりません。
キャリアコンサルタントのなかには「相談者を支えたい」という責任感が強過ぎて、プレッシャーが大きなストレスになり、仕事を辞めることを考える人もいます。