キャリア・コンサルティング技能士とは
キャリアコンサルタントの上位資格
キャリアコンサルタントの資格のなかでも、国家技能検定として認定されているのが「キャリアコンサルティング技能検定」です。
キャリアコンサルティング技能士は2級と1級の2種類に分かれており、この検定試験に合格すると、試験等級に応じた「キャリアコンサルティング技能士」の称号が与えられます。
2016年にキャリアコンサルタント国家資格が導入されたのを機に、厚生労働省は、日本のキャリアコンサルタントのレベルを「導入レベル」「標準レベル」「熟練レベル」「指導者レベル」の4段階に分けました。
このうち、「2級キャリアコンサルティング技能士」は熟練レベル、「1級キャリアコンサルティング技能士」は指導者レベルに位置づけられます。
一方、国家資格である「キャリアコンサルタント」は、それより下の段階である標準レベルにです。
つまり、キャリアコンサルティング技能士は、一般的なキャリアコンサルタント以上に、キャリアコンサルティングに関する高度な専門的知識・スキルをもっていることを示します。
2020年1月31日現在、1級は399人、2級は9417人のキャリアコンサルティング技能士がいます。
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キャリアコンサルティング技能試験の概要
受験資格として実務経験が必要
「技能検定試験」は、実務経験を有している人の技能レベルを問うものであり、キャリアコンサルティング技能試験も、実務経験をもつ人だけが受験できる試験です。
これに合格することによって、キャリアコンサルティングの仕事をする際に必要な一定のスキルがあるとみなされるため、現職のキャリアコンサルタントがステップアップのために受験することが多くなっています。
1級の受験資格は「10年以上の実務経験」もしくは「2級の技能検定に合格した者で、その後、3年以上の実務経験を有するもの」などがあります。
2級の受験資格は「5年以上の実務経験」もしくは「3年以上の実務経験を有する者で、キャリアコンサルタント試験に合格したものまたはキャリアコンサルタントであるもの」などとなっています。
キャリアコンサルティング技能検定の試験内容
1級は年に1回、2級は年に2回の試験が実施されており、どちらも学科試験と実技試験(論述・面接)があります。
学科と実技のどちらか片方が合格となった場合は、一部合格証書が与えられ、合格科目に関してはその翌々年度末までに行われる試験が免除となります。
キャリアコンサルティング技能検定の受験資格や試験日程などについては、キャリコンサルティング技能検定のWebサイトでご確認ください。
キャリアコンサルティング技能士の難易度は?
キャリアコンサルティング技能検定は、実務経験者を対象としているだけあり、2級であっても国家資格のキャリアコンサルタントより難易度は高めです。
合格率は毎回上下する傾向があるものの、とくに実技試験は難しく、2級の合格率は20%以下になる回も見られます。
2級学科試験の合格率はおよそ70~80%と比較的高めではあるものの、実技にも合格しなければキャリアコンサルティング技能士として認められません。