脚本家の生活

自宅での作業が中心

脚本家というのは基本的に一人の独立した事業主です。ほとんどは会社に属さず、フリーランスでやっています。

そのため「脚本家」と限定するよりどちらかといえば個人事業主やSOHOといったスタイルとなります。

たとえばテレビドラマの脚本制作ならば、毎日テレビ局に行って丁々発止でシナリオを議論するというのは少なく、仕事の大部分を占めるのは自宅での地味な執筆作業です。

書き直しは日常茶飯事

脚本が完成しても、そこで終了ではありません。プロデューサーや現場のスタッフ含む制作者側と会議を重ね、時にダメだしをされて書き直しを重ねます。

撮影が実際に開始になっても、実力者の一声で突如話を変えるように要求されたり、最後まで気が抜けません。場合によっては徹夜して脚本を何度も何度も書き直すといった作業に追われます。

やりがいはあっても、不安定さとハードな生活がつきものとなります。

執筆スタイルはさまざま

執筆のスタイルは個人によってさまざまです。毎日数時間決めた分だけ書く人もいれば、構想に力を入れて、締め切り間際の数日感で猛然と徹夜しながら一気にしあげるという人もいます。

自宅での仕事であるため、普段はそれなりに自由はあります。作品の執筆の参考になる本やビデオを見たり、ネタを探して旅や取材に行ったり、美術館巡りをしたり。

こういったことだけ聞くと、何やら自由気ままで良い生活のように思われますが、「自由」とは「保障」のないきわめて不安定な状態であることも忘れてはなりません。

アルバイトも覚悟

いつ仕事がなくなるかの不安にさいなまれながら毎日を送り、もし仕事が途切れたら収入のあてはありません。特に駆け出しで売れっ子でもない脚本家の場合、収入がとても低いことが多いです。

そのため、別の生計を立てるためのアルバイトや内職に時間をとられ、肝心のシナリオ執筆に時間が割けないという事態も起こってきます。

シナリオの仕事があったとしても、あまり気が進まない分野のものを生活のために仕方なくやったり、シナリオとは関係のないライティング系の仕事をするなどさまざまです。

新人のうちは二足のわらじをはきながら、暇を見つけては脚本を練り上げて売り込んだり、自分の実力の向上に励むことが必要です。