コンサートに関わる職業、仕事

日々、日本全国のあちこちで多数のコンサートが開催されています。 見る人の心をグッと掴む感動的なステージを作り上げるためには、ステージで歌ったり踊ったりする主役はもちろんですが、裏方として活躍する人の存在も欠かせません。 コンサートは、規模が大きくなればなるほど、大勢のプロフェッショナルたちが力を合わせて動いていきます。 ここでは、素晴らしいコンサートを作り上げていくさまざまな仕事の一部を紹介します。

イベントプランナー

イベントプランナーは、コンサートをはじめとする多種多様なイベントを企画・準備・運営する仕事です。

イベントの種類によって具体的な仕事内容も変わってきますが、情報収集や現地視察、パンフレット制作、宣伝・PR活動、会場内の音響や照明など、クライアントと相談しながらイベント成功に向けて総合的なプロデュースを行っていきます。

舞台監督

舞台監督は、コンサートやイベントを開催するときに、美術や照明、音響など多くのスタッフをとりまとめ、舞台を成功に導く仕事です。

演出家などの意向を汲み、その伝えたいイメージを形にするにはどうすればよいのか考えながら、各スタッフや出演者などと打ち合わせを重ね、一つの作品としてまとめあげるために指揮や進行管理の責任者として動きます。

舞台美術

舞台美術は、コンサートの舞台装置などを舞台監督や演出家の意向を汲んでデザインする仕事です。

コンサートの種類によっては、ものすごく大がかりなセットを作ることもあり、デザインセンスと高い設計技能が求められます。感動的な舞台を作り上げるために、音響や照明と並んで不可欠の存在です。

PAエンジニア

PAエンジニアは、アーティストが理想とする音を出すために、アーティスト本人や他のスタッフと打ち合わせを行いながら、適切な機材やスピーカーの配置を考えたり、アーティストが出す音を整えていく仕事です。

会場への機材の搬入やセッティングからはじまり、本番中には曲調に合わせた音が出るように調整し、本番終了後には機材の搬出、撤去まで一連の仕事を担当します。

ローディー

ローディーは、コンサートツアーやライブに出演するミュージシャンが使う楽器の運搬や、セッティング、調整などを行う仕事です。

ギターやベースの弦を張り替えたり、ドラムヘッドを交換したりと、ミュージシャンが本番で気持ちよく、思い通りの音を出せるようにサポートします。

楽器を正しく扱えることはもちろんですが、ミュージシャンに信頼される人間になることも重要です。

照明スタッフ

照明スタッフは、コンサートのステージ上で照明装置を用い、さまざまな視覚効果を作りながら、アーティストと一体になって魅力的な舞台を作る仕事です。

照明効果によって、音楽の盛り上がりをより深く演出したり、客席を煽ったりしながら、アーティストや観客の心に残る感動的なコンサートを作り上げていきます。

特殊効果

特殊効果は、さまざまな仕掛けや装置、材料を使って、照明、音響、美術などでは作れない現象を視覚化する仕事です。しばしば略して「特効」と呼ばれることもあります。

スノーマシンを使って擬似的な雪を降らせたり、白煙を浮き上がらせたりと、コンサートを別の角度から盛り上げていく重要な役割を担います。

コンサートスタッフ

コンサートスタッフは、コンサートの開催に向けて場内の機材の準備や柵の設置、撤去、場内整理などを行う仕事です。

大きな会場でのコンサートになればなるほど大勢のスタッフが配置され、それぞれの持ち場でチケットのもぎりや観客の誘導など、さまざまな業務を分担して働きます。

なお、コンサートの運営に関わる人を総称してコンサートスタッフと呼ぶこともあります。

ステージ設営

ステージ設営は、コンサート会場におけるステージ機材の設置、撤去を行う仕事です。

広いステージ上で音響や照明などの重い機材を持ち運んだり、ときには真夏・真冬に野外ステージで設営を行うこともあるため、体力が欠かせません。

イベント終了後には撤収作業も行います。決められた時間内で効率的に、安全に作業を進めていくことが大切です。

ツアーマネージャー

ツアーマネージャーは、アーティストがライブやコンサートツアーを開くに当たり、アーティストやスタッフ全員の宿泊および移動手段などの手配をはじめ、会場の準備やプロモーションプランニングなど、ツアー全体のコーディネートを行う仕事です。

大勢のスタッフが一斉に動くツアーを成功に導くための、縁の下の力持ち的な存在です。

ミュージシャン

ミュージシャンは、楽器を演奏したり歌を歌ったりする仕事で、とくにロック、ポップス、ジャズなどの大衆音楽の演奏家のことをいいます。

ライブハウスやコンサート会場での演奏のほか、CDを出したり、作詞・作曲・編曲をしたり、音楽学校の講師を務めたりと、人によって活動内容はだいぶ異なります。

音楽の魅力を直接たくさんの人々に伝えていける職業です。

スタイリスト

スタイリストは、ステージに出演するアーティストに対し、服やアクセサリなどをコーディネートする仕事です。

アーティストや他のスタッフと舞台のコンセプトを共有しながら、どのような雰囲気のスタイルにするのかについてイメージを固め、自らのセンスを生かしてブランドやアイテムを選びます。

アパレルメーカーに対し、商品の貸出や返却を確実に行うこともスタイリストの仕事の一部です。

メイクアップアーティスト

ヘアメイクは、舞台に立つアーティストの髪型のセットとメイクアップを施す仕事です。

衣装とのバランスを考えながら、目的や状況に応じて、その人を美しく魅せるためにはどうすれば良いのかを考えながら働きます。

ヘアメイクの技術はもちろん、センス、そしてアーティストに信頼してもらうための人間性も問われる仕事です。

このような職業に携わっている人は、自分自身も音楽が好きであったり、舞台に魅力を感じるという風に考える人がほとんどです。 これらの職業に就けば、たとえ自分が主役にならなくても、仕事を通じて大勢の人々に感動を与えていく喜びが味わえます。 なお、コンサートは一人きりの力では成功させることができません。他の人と協力して何か物事を達成することが好きな人には向いている仕事といえるでしょう。