コンサートスタッフ・ライブスタッフの正社員になるには? 仕事内容や年収、就職状況も解説

「コンサートスタッフ」とは

コンサートスタッフ・ライブスタッフの正社員になるには? 仕事内容や年収、就職状況も解説

コンサートやライブ会場で設営や運営全般に携わり、出演者と一体となって場を作り上げる。

コンサートスタッフとは、コンサートやライブをはじめとするステージの準備や運営に携わる人のことをいいます。

担当業務によって、PAエンジニア、照明エンジニア、映像エンジニア、ローディー、設営・受付・警備スタッフなど、さらに細かな職種に分けられます。

音響や照明に携わるスタッフの場合には、専門学校などで各分野の知識や技術を身につけてから就職するのが一般的です。

一方、設営や警備スタッフなどは、専門的な知識や技術がなくても就職できることも多いです。

最初は先輩スタッフに仕事の進め方を教わりながら現場に出て、一人立ちまでには数年かかる人もいます。

収入は担当業務や経験、スキルなどによって大きくことなります。

毎日、日本各地でさまざまなライブやイベントが開催されていることから、安定したニーズがある仕事といえます。

「コンサートスタッフ」の仕事紹介

コンサートスタッフの仕事内容

コンサートやライブ会場の準備や運営を担当する

コンサートスタッフとは、コンサートやライブなどのイベント会場で、ステージの準備や運営に携わる人のことを指します。

コンサートスタッフの種類は、担当業務ごとに以下のように分けられます。

・PAエンジニア(音響)
・照明エンジニア
・映像エンジニア
・ローディー
・設営
・受付
・警備

これらの仕事に携わる人たちを総称して、コンサートスタッフと呼ぶことが多くなっています。

一人ひとりのスタッフが力を発揮する

コンサートやライブが行われる際には、会場の準備や運営に携わる専門スタッフたちが制作会社やプロダクションなどから派遣されます。

規模の大きなイベントになるほど、関わるコンサートスタッフの人数も多くなります。

それぞれが自分の担当業務を全力でこなしながらも、他のスタッフや出演者と一体になって理想のステージをつくり上げます。

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コンサートスタッフになるには

熱意や意欲があれば誰でもコンサートスタッフを目指せる

コンサートスタッフになるために、学歴や性別、年齢などが問われることはほとんどありません。

担当業務によっては重い機材を持ち運ぶなどの理由から、体力や腕力がある人が求められることがありますが、熱意や意欲のほうが重視されます。

したがって、どのような学校を出ている人でもコンサートスタッフとして就職できる可能性があるといえるでしょう。

ただし、音響や照明のエンジニアとしての仕事を担当したい場合には、専門学校などで各領域に関する知識、技術を身につけておくほうが即戦力として採用されやすいです。

現場で学ぶことも多い

学校で基礎的な知識や技術を学んできた人であっても、すぐに現場で独り立ちできるとは限りません。

コンサートスタッフの仕事は、現場ごとに臨機応変な立ち回りが求められることも多く、突発的なトラブルへの対応力など、現場で身につくことも多いです。

そのため、まずは先輩と一緒に現場に出て、徐々に経験を積んでいく努力が必要です。

新人時代は厳しい下積み生活になる可能性もあるため、一人前を目指す強い覚悟が求められます。

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コンサートスタッフの学校・学費

目指す職種によっては専門学校などへの進学が近道に

コンサートスタッフを採用する企業にはさまざまなところがあり、職種も多岐にわたります。

コンサートスタッフのなかでも、大手の放送局や広告代理店、レコード会社への就職を望む人は「大卒」の学歴があるほうが就職先の選択肢が広がるでしょう。

ただ、就職先にもよりますが、大卒の人は現場に出るよりも、企画・宣伝などオフィスワーク的な仕事をメインで任されることもあるようです。

まずは自分がどのような仕事をしたいのかイメージして、学校選びをしていくとよいでしょう。

エンジニア系の技術は専門学校でも学べる

音響や照明などのエンジニア全般を目指す場合、おすすめの進学先としては、まず大学の工学系学部(電子工学科、情報通信工学科など)が関連する学部・学科として挙げられます。

このほか、音楽系もしくは映像系の専門学校のエンジニアコースなどでも、音響や照明、映像などの勉強をすることが可能です。

専門学校は、大学よりも実践を重視したカリキュラムが組まれているところが多いです。

目指す職種、やりたい仕事によって進学すべき学校には違いがあるため、詳しく調べてみましょう。

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コンサートスタッフの資格・試験の難易度

資格よりも実務を通じてスキルアップすることが重視される

コンサートスタッフとして働くうえで、資格はとくに必要ありません。

資格よりも、現場を効率よく回すことや、担当業務に対する専門的な知識、スキルなどが求められますが、これらは実際に働き始めてから実務を通じて身につくことが非常に多いです。

そのため、まずは強い熱意をアピールして、スタッフとして働ける場所を探しましょう。

ただ、音響や照明、映像などの各エンジニアとして働きたい場合には、専門学校などで各領域に関する勉強をして、基礎的な知識とスキルを身につけておくとよいでしょう。

何の知識・技術がないところからでも働ける可能性はゼロではありませんが、学校で勉強してきた人に比べるとやや不利になります。

コンサートスタッフの給料・年収

職種や経験によって年収には開きが出る

コンサートスタッフの給料は、個々の職種や担当業務によって異なります。

音響エンジニア、照明エンジニア、映像エンジニアなど舞台演出にかかわるステージエンジニアは、専門の知識や技術が求められる技術職であるため、給与水準はやや高めとなっています。

新人時代は年収300万円ほどですが、経験豊富なベテランになると、年収1000万円ほどになる人もいます。

ローディーも有名なアーティスト専属になれば、高めの収入が得られるでしょう。

経験を積むと独立してフリーランスで働くこともあり、その場合は個々の能力、信頼、実績などで大きく収入が変動します。

アルバイトなど非正規で働くスタッフも

コンサートスタッフのなかでも、設営や受付、警備に携わる人の場合、必ずしも正社員で働くわけではありません。

派遣やアルバイトのスタッフも多くおり、その場合の給料は、働いた時間分だけ給料をもらう「時給制」が基本です。

非正規とはいえ、さまざまなコンサートの現場に出向いてアルバイトリーダーのような形になれば少しの昇給も見込めます。

ただし、正社員に比べると給料は低くなりがちで、イベント量によっても収入が左右されます。

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コンサートスタッフの現状と将来性・今後の見通し

ニーズは大きいが、キャリアをよく考えておくことが重要

コンサートスタッフは、日本全国各地で行われるライブやコンサートの質を高め、円滑に運営するために不可欠な存在です。

ライブやコンサートの人気は衰えておらず、その場を支えるスタッフのニーズは拡大しています。

ただ、この仕事は体力を要することや、雇用形態が不安定になりがちなことから、若者向けの職業となっている面があります。

もちろん、専門的な知識や技術を積めば安定した働き方も目指せますが、自身のキャリアパスについては早くから考えておいたほうがよいでしょう。

コンサートスタッフの経験を足がかりに、音響プランナーやステージディレクターなど、上位の職種へキャリアアップしていく道もあります。

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コンサートスタッフの就職先・活躍の場

イベント制作会社や広告代理店など多彩

コンサートスタッフのおもな就職先は、イベント制作会社やプロダクション、広告代理店、レコード会社などが一般的です。

同じコンサートスタッフに分類させる人でも、担当業務や職種によって勤務先は異なります。

イベント系の会社で正社員として雇われている人であれば、オフィスでコンサートの企画・準備のために内勤をすることもありますが、実際にコンサート会場の現場へ出向いて働く時間も長くなります。

ローディーや音響系のエンジニアの仕事を担当する場合は、フリーランスとして、アーティストの専属や指名で動く人もいます。

受付や設営、警備などを担当するスタッフは、イベント会社の正社員だけでなく、アルバイトやパート勤務の人も多いです。

また、派遣会社に登録したうえで現場ごとに派遣されて働く人も多くいます。

コンサートスタッフの1日

職種や現場によって毎回動き方は異なる

コンサートスタッフは、担当業務や現場によって毎回動き方が異なります。

イベントの内容によって仕事の進め方が毎回変わるため、まったく同じスケジュールで働くことはほぼありません。

ここでは、PAエンジニアとして働くコンサートスタッフのある1日を紹介します。

7:00 起床・スケジュール確認
11:00 会場入り
11:30 セッティング
音響機材やコンピュータを立ち上げ、セッティングを確認します。
12:00 打ち合わせ
ディレクターや他のコンサートスタッフと一緒にミーティング。
13:00 リハーサル
16:30 休憩・軽食
18:00 開場・最終チェック
19:00 開演
22:00 終演
スタッフが集合して簡単に反省会をします。
23:00 打ち上げ
2:00 就寝

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コンサートスタッフのやりがい、楽しさ

仲間と協力して、コンサートを成功へと導けること

コンサートスタッフにはさまざまな業務がありますが、すべてに共通するのは「各スタッフが力を合わせ、一つのイベントを成功させる」ということです。

コンサートでは、内容によっては何百人という多くの人数のスタッフが関わることもあります。

毎回、異なる緊張感がありますし、新鮮な気持ちで当日に臨むことができます。

人気のコンサートやイベントに運営側の一人として関わって、その裏側を覗き見ることができたり、お客さまが喜んでいる姿を見られたりすることは、大きな喜びとなります。

また、表からは目立たなくても、自分の仕事ぶりが運営責任者から認められたり、前回よりもスムーズに現場を回せたという実感が得られたりしたときには、やりがいを感じられるでしょう。

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コンサートスタッフのつらいこと、大変なこと

長時間労働になったり、体力勝負の一面もある

コンサートスタッフの仕事では、体力勝負の要素が大きいです。

担当業務によっては立ちっぱなしや座りっぱなしですし、そもそもコンサート当日は長時間勤務になりがちです。

重い機材を持ち運ぶようなこともあり、体力面の負担はどうしても大きくなるでしょう。

また、公演の内容によって出勤・退勤時間が変わることもありますし、毎回違う現場へ出向かなくてはならないなど、不規則な生活パターンになることもあります。

そういった変化の多い仕事を楽しめればよいのですが、「本番で失敗してはいけない」という緊張感や体の疲れなどが溜まって、疲れてしまう人もなかにはいます。

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コンサートスタッフに向いている人・適性

裏方として人を楽しませることができる人

コンサートスタッフに向いているのは、音楽や演劇、イベントなどエンターテインメント全般に興味がある人です。

また、それらをただ観客として楽しむだけではなく、自分がその場を演出・運営する立場となり、イベントを盛り上げていくことを楽しめる人に向いています。

基本的には裏方仕事のため、たとえ目立たない存在でも手を抜かずに力を発揮できる人のほうが仕事を楽しめます。

仲間と協力して、大きなイベントを成功させるためにコツコツと動けるようなタイプの人であれば、コンサートスタッフの適性があるといえるでしょう。

ただ、いざ仕事を始めると、自分があまり興味のない内容のコンサートやイベントにも関わることもあります。

そうした場合でも、責任をもって前向きに取り組めることも重要です。

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コンサートスタッフ志望動機・目指すきっかけ

エンターテインメントを通じて、人に感動を与えたい

コンサートスタッフを目指す人は、もともと音楽やエンターテインメント全般が好きということが多いようです。

自分自身がコンサートを楽しむことが好きで、そのような感動の場をつくり上げていくことに携わりたいという思いが志望動機につながっています。

なかには学生時代にコンサートスタッフのアルバイトをして、その経験がきっかけになっているケースもあります。

この仕事はあくまでも裏方の役割となるため、志望動機でも、見えないところでコツコツと努力できることをアピールしましょう。

できるだけさまざまなコンサートに触れて、どのような演出がなされているのかや、現場をスムーズに回すための工夫など、自分なりに考えておくのもおすすめです。

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コンサートスタッフの雇用形態・働き方

雇用形態も働き方も多種多様

コンサートスタッフには、さまざまな勤務先や雇用形態、働き方があります。

イベント制作会社や舞台制作会社では、正社員として働くスタッフがイベント全体の企画や運営に携わり、現場のスタッフに指示や指揮を行うことが多いです。

音響や照明、映像といった専門のプロダクションでは、イベント制作会社から依頼を受け、専門のスタッフが現場に出向いて働くことが多くなっています。

正社員以外に、フリーランスで働いている人もいます。

あまり例は多くありませんが、コンサート会場専属のスタッフとして働く人も一部います。

また、会場の設営や受付、警備に携わるスタッフの場合、イベント系の人材派遣会社に登録をして、人手が足りない時だけ働くアルバイト(学生、フリーターなど)が多いです。

コンサートスタッフの勤務時間・休日・生活

不規則な生活スタイルになることも

コンサートスタッフの勤務時間は、催されるライブやコンサート、舞台などのスケジュールや内容により異なります。

有名アーティストのコンサートだと18時開場、19時開演ということが多いですが、リハーサルの長さはアーティストによりまちまちであり、会場入りの時間や勤務時間も一定していません。

公演の前日までに行われる舞台セットの設営にかかわるスタッフ、プレリハーサルにかかわるステージエンジニアなどは、日によって勤務時間が長くなることも多々あります。

休日は、固定で休みが決まっている一部の正社員を除くと、基本的に曜日に関係なく、仕事が入らない日に不規則にとることが多くなるでしょう。

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コンサートスタッフの求人・就職状況・需要

職種によって就職しやすさは異なる

コンサートスタッフは、職種によって就職の難易度がやや変わります。

受付や設営、警備を行うスタッフは、イベント制作会社などで勤務する人が多く、正社員だけでなく派遣やアルバイトとして働く人も多数います。

場合によってはアシスタントからのスタートとなりますが、完全な未経験でも採用されることはあり、雇用形態にこだわらなければ働き口を見つけるのはさほど難しくないでしょう。

一方、舞台演出に関わるエンジニア系の仕事やローディーなどは、もともとの需要があまり大きくなく、採用数自体があまり多くありません。

また、専門的なスキルが求められる仕事であるため即戦力になれる人が優遇されやすく、新卒者の採用ハードルはやや高いと考えておいたほうがよいでしょう。

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コンサートスタッフの転職状況・未経験採用

職種によっては未経験でもスムーズに転職可能

音響、照明、映像を扱うステージエンジニアは、経験が重視されやすい技術職であるため、同業種からの転職は比較的スムーズです。

ただし、未経験からの転職は、とくに正社員を目指す場合には極めて難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

場合によってはアルバイトなどでキャリアをスタートすることも視野に入れる必要があります。

一方、設営や受付、警備などの職種はイベント系の派遣会社に登録している人の中から担当者が適任者を選び、単発で派遣される形になります。

前職が何であれ登録することは可能ですが、担当者に選ばれない限り仕事を受けることはできません。

設営や警備には体力、受付には元気さが欠かせないため、若い人が優遇される傾向にあります。

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女性でも正社員のコンサートスタッフとして働ける?

女性も活躍できるが、職種によってはハードルがやや高め

コンサートスタッフは、男性のほうが圧倒的に多く活躍している現実があります。

しかしながら、女性がまったくいないわけではありません。

ひとことでコンサートスタッフといっても、その業務内容は多岐にわたり、一部の領域では女性の姿を見かけることも多いです。

女性の活躍が目立つのは、接客中心の受付や物販担当、また楽屋で出演者に食事の提供などをするケータリング担当などです。

一方、音響エンジニアやローディー、設営などの仕事は、重い機材を持ち運んだり長時間労働であったりと体力的にハードであるため、どうしても男性のほうが目立ちます。

とはいえ、女性でも体力に自信があり熱意があれば、もちろんこうした仕事でも活躍できます。

女性だからといって正社員採用されないことはありませんが、男性が多く活躍する職種を希望する場合は、熱意や覚悟をアピールすることが大切です。

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