コラムニストとエッセイストの違い

エッセイストとは

コラムニストと混同しやすい職種にエッセイストがあります。実際にコラムニスト兼エッセイストという人もたくさんいます。

ではコラムニストとエッセイストにはどのような違いがあるのでしょうか。まずはエッセイストについて考えてみましょう。

「エッセイ」はおおむね「随筆」と訳されますが、その起源や由来から両者のあいだにも多少のニュアンスの違いが存在します。

「随筆」はさまざまな体験をもとに感想や思想を主観的に綴った散文のことで、日本では清少納言(966年頃-1025年頃)の『枕草子』に起源があるといわれています。

ほかに鴨長明(1155-1216)の『方丈記』と吉田兼好(1283年頃-1352年頃)の『徒然草』とともに、「三大随筆」と呼ばれます。

「エッセイ」の由来はフランスの哲学者モンテーニュ(1533-1592)の著書『随想録(エセー)』(1580年)にあるといわれており、欧米では日本の「随筆」より幅広く「小論文」や「評論」を含む印象が強いでしょう。

コラムニストとは

主観的な散文である「エッセイ」に対して、「コラム」とは新聞や雑誌、ウェブサイトなどのニュース以外の記事のことをあらわします。

そもそも「コラム(column)」には、柱、円柱、(新聞などの)欄(らん)という意味があります。つまり新聞などの囲み欄に掲載されている評論やエッセイのことをコラムというのです。

場合によっては評論家やエッセイストがコラムを書くこともありますし、コラムニストが書くコラムの内容はエッセイや評論です。

コラムニストとエッセイストには、執筆記事の内容としてはほとんど差がないようにも思われますが、ひとつだけ明確な違いがあります。それは著作権です。

コラムニストの執筆したコラムの著作権は、掲載された新聞や雑誌、ウェブサイトなどを運営する新聞社や出版社などに帰属します。

つまりコラムニストは原稿料を受け取るとともに原稿の著作権を会社に委ねることになるのです。

あるいは新聞社や出版社、サイト運営会社などの編集部に所属する記者が、自社の媒体にコラムを書くこともありますが、その場合は原稿料ではなく給料となり、著作権は同じく会社に帰属します。

対してエッセイストの書いたエッセイの著作権は執筆者本人のものになります。まとめてエッセイ集として刊行されることが多いでしょう。