通関士の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

通関士の平均年収・給料の統計データ

通関士は国家資格が必要な職種です。

通関書類の審査や税関への通関申請は通関士にしかできないことが通関業法で決まっており、輸入・輸出を行う会社にとっては必要不可欠な人材です。

そのため通関士は安定的に収入を得られる職種といえます。

通関士の平均年収・月収・ボーナス

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
通関業務
(Indeed)
475万円 時給 1,468円
月給 24.8万円
通関士
(求人ボックス)
375万円 時給 1,602円
月給 31万円
通関士
(転職ステーション)
459万円 -
通関士
(給料バンク)
394万円~517万円 月給 32万円

各社の年収情報を見てみると、おおむね440万円というのが分かります。

国税庁が行った平成30年分民間給与実態統計調査によると、日本国内における平均年収は約440万円であり、平均的な年収を得られる職業と捉えてよいでしょう。

ただし、375万円~517万円と140万円もの開きがあるため、企業規模や取り扱う案件によって変わってきます。

参考:国税庁 平成30年分民間給与実態統計調査結果について

通関士の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

上記のデータから月収平均を31.5万円とし、厚生年金や所得税、住民税などが控除された手取り額は25.2万円前後と予想されます。

年収がおおむね440万円ですので、仮にボーナスが出た場合は約60万円ということになります。

勤務する地域や勤める企業により増減するため参考値となりますが、求人票を見る際の参考とにしてください。

通関士の初任給はどれくらい?

通関士の初任給は20万円が相場とされています。

厚生労働省が行った「平成30年賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、大卒の初任給は20.6万円という結果が出ており、世間一般並みの初任給といえます。

年収も日本国内の平均年収と一緒ですし、輸出入業務に欠かせない資格を保有する通関士は手堅い職業といえるでしょう。

参考:厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概要

通関士の福利厚生の特徴は?

通関士は民間企業に勤めるため、企業によって福利厚生の内容は変わります。

ただし、通関士ならではの福利厚生として「通関士手当」があります。

通関業務に関し、通関書類の審査や税関への申告などは国家資格を有する通関士して行えないと法律で定められているため、貿易を主業務にする企業にとってそれだけ存在価値が高いということです。

毎月の手当額は5,000円や15,000円など会社により幅があるため、求人票や面接で必ず確認しておきたいポイントです。

参考:通関士ポータル 通関士の手当等

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通関士の給料・年収の特徴

一般的な会社員と同様

国家資格が必要なため特殊な職業ではありますが、あくまでも民間企業で働くため収入は一般的な会社員と同程度です。

国税庁の調査で日本の就業者の平均年収は約440万円という調査結果が出ていますが、通関士の平均年収は約440万円です。

また、厚生労働省の調査では大卒者の初任給が約20万円なのに対し、通関士の初任給も約20万円が相場です。

このように極めて平均的な収入レベルであるのが分かります。

ニーズが安定している

通関業務には通関士しかできない業務が多々ある上に、通関業者は営業所に必ず通関士を配置しなければいけないと通関業法で定められています。

また商社や倉庫業など貿易に関する業務を行っている会社であれば、ビジネスチャンスを損なわないために少しでも輸出入をスピーディーに行う必要があり、通関士の知識が生かされます。

貿易関連企業にとってはニーズの高い職種といえるため、極端な高収入は望めませんが安定した収入を得られる職種ではあります。

いつでも目指せる

通関士試験には学歴、年齢、経歴、国籍などの受験資格が一切ありません。

実際、貿易関連業者に就職後、スキルアップやキャリアアップを目的として通関士を目指す人も多いようです。

資格を取得すれば業務の幅が広がりますし、会社によっては通関士手当が支給されるため、結果として給料面でもメリットが生まれます。

通関士の勤務先別の給料・年収

通関士としての平均年収は約440万円と紹介しましたがこれは通関業者で勤務し、通関士として通関業務に従事した場合の年収です。

通関士資格を生かせる業界は通関業者以外にもあるため、参考までに業界別の年収を紹介します。

商社

商社の場合、企業数も多い上に企業規模はもちろん総合か専門かでも変わります。

上場企業の年収データを見てみると、平均年収1,600万円代の企業もあれば300万円代の企業もあるなど、年収幅はだいぶ広いです。

ただし、通関申請は通関業者に依頼するのがほとんどですし、輸出入に関係のない他部署へ異動する場合もあります。

倉庫業界

同じく上場企業に関してですが、倉庫業界の平均年収は400万円代~900万円代という情報があり、おおむね年収500~600万円代に集中しているようです。

商社と同様、通関申請は通関業者に委託する企業が多く、輸出入に関わらない部署で働くケースも十分考えられます。

参考:Ullet

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通関士が収入を上げるためには?

通関士手当が支給される以外、収入を上げる方法はキャリアを積むのがメインとなります。

さまざまな案件を経験し実績と成果を出したり、人材育成や部署の業績アップなどのマネジメントを経験したりし、役職が上がれば給料も上がります。

その後も実績を積んでいけば管理職になるチャンスもあり、管理職手当も支給されればさらに給料のアップも見込まれます。

また、海外に支社を持つ会社に就職すれば現地赴任するケースも考えられ、その際は別途手当てが支給されます。

海外赴任すると、給料が上がることだけでなく、経験を積めるというメリットが大きいといえます。

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