システムエンジニアの勤務時間・休日・仕事は激務?
システムエンジニアの勤務時間
一般的なシステムエンジニアの勤務時間
システムエンジニアの多くは、オフィス内で作業を行うことが多いです。
オフィス内で働くシステムエンジニアの場合、勤務時間は一般的な日勤の会社員とほとんど変わりません。
9:00~18:00頃を定時としている職場が多く、昼間は働き、夜は家で過ごす規則正しい生活が送りやすいです。
なお、ソフトウェアやシステム開発などを行っている企業は「フレックス制」を導入しているケースも多く、その時々の状況で、出社時間や退社時間をある程度ずらすことも可能です。
構築や保守を担当するシステムエンジニアの勤務時間
「構築」や「運用・保守」を担当するシステムエンジニアの場合、勤務時間が不規則になりやすいです。
たとえば「構築」を担当するシステムエンジニアの場合、構築作業のため夜間にデータセンターに足を運び、一晩中夜間作業をし、明け方に帰宅するような日もあります。
「運用・保守」の場合は、24時間絶え間なくシステムを管理する必要があるため、「シフト制」の変則勤務が発生することがあります。
夜間シフトとなると、夜間仕事して昼間は寝るという日夜逆転の生活が、長期間に渡り続くこともあります。
とくに入社したばかりの新人システムエンジニアは現場作業を任されやすいため、「運用チーム」や「保守チーム」に配属されると、シフト勤務の生活となる可能性は高まります。
システムエンジニアの残業時間
システムエンジニアが働くIT業界は「残業の多い業界」としても有名であり、近年は一時期より改善されつつもありますが、それでも他の業界から比べるとまだまだ長時間残業が目立ちます。
とくにシステムの「納期前」は長時間残業が発生しやすく、毎日終電近くまで残業したり、時には徹夜で働かなければならない場合もあります。
それほどIT業界において「納期」の意味は大きく、システムエンジニアの仕事は納期に振り回されやすい側面があります。
一方で、社内システムエンジニア(社内SE)が担当するような「自社開発」の案件であれば、そこまで忙しくなりにくいです。
社外のクライアントは存在せず自社の社員のみで仕事を進めるため、納期についてはさほど厳しくはならないことが多く、おのずと残業も発生しにくい傾向があります。
システムエンジニアの休日
休日の形態
オフィス内で働く一般的なシステムエンジニアの場合、月~金の平日は働き、土日祝日が休日となるケースがほとんどです。
ゴールデンウィーク・お盆・年末年始などには、1週間程度の長期休暇がとれる会社が多いです。
加えて、長く担当したプロジェクトが完了した場合などには、プロジェクト達成のご褒美として、1週間程度のまとまった休みが貰える会社もあります。
「有給休暇」については、IT業界には過熱期と閑散期がありますので、閑散期の落ち着いた時期に、まとめて有給を消化するエンジニアが多いです。
休日出勤について
納期前などで仕事が溜まっており、残業しても間に合わないような場合には、休日出勤をしてまで働かなければならないこともあります。
また、サーバーの構築やメンテナンス作業などを行う必要があり、かつ平日はシステムを停止できない場合には、休日の作業となることがあります。
加えて、システムに大きな「障害」が発生した際には、プロジェクトマネージャーなどの責任者、また障害箇所を担当したエンジニアは、休日や夜間であっても緊急で出勤しなければならないこともあります。
とくに「稼働後」のシステムに障害が発生した場合には、多くの利用者に迷惑をかける為、一刻も早く復旧させなければなりません。
障害が深刻で復旧に時間がかかると、何日も休日出勤が続き、最悪の場合は連日徹夜で対応しなければならないこともあります。
システムエンジニアは忙しい?激務?
前述もしましたように、IT業界では「納期」は絶対的であり厳守する必要がありますので、納期前はプロジェクト全体的に激務になりやすい傾向です。
たとえ自分や自分のチームの仕事が完了していたとしても、同じプロジェクト内に遅れている別チームがあると、納期前には助っ人としてサポートが求められることもあります。
ただ、納期が過ぎてしまうと負荷が一気に減り、残業ゼロで毎日のように定時帰りが続くこともあり、さらにはやるべき仕事がなくなり長期休暇に入る人もいます。
そのように、過熱期と閑散期が交互に生じやすく、忙しい時もあれば忙しくもない時もあるのがIT業界です。
もう一点いえることとして、システムエンジニアの場合は経験年数が上がるほどに、仕事は忙しくなりやすい傾向があります。
たとえば、一人のエンジニアとして設計作業を担当、さらには主任や課長など自社の管理職としての仕事まで任されるようになると、板挟みとなり日々激務に追われることもあります。
システムエンジニアの休日の過ごし方
システムエンジニアの仕事はデスクワークが中心であり、パソコンと長時間向き合うことが多いので、体調管理をすることが非常に重要です。
朝から晩まで椅子に座りっぱなしで腰が痛くなることもありますし、肩が凝る、視力が落ちる、ドライアイになる、頭痛がする、などの症状に悩まされている人もいます。
そのような背景もあってか、休日はスポーツやアウトドアなどを楽しみ、身体を動かして健康的に過ごす人が意外にも多いようです。
また、システムエンジニアとして長く活躍していくには、常に技術スキルを磨く必要もあります。
休日に技術書などを読み、最近のIT技術の知識を蓄えたり、「情報処理技術者試験」などの資格の勉強に励む人も多いようです。
もちろん忙しい時期などには、休日は倒れたようにぐっすり休む人や、反動で自分の好きなことだけを惜しみなく楽しむといった人もいます。