システムエンジニアに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

システムエンジニアに向いている性格・適性

勉強意欲、成長意欲がある

システムエンジニアとして活躍するには、サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティなどさまざまな分野のIT知識を身につけていく必要があります。

さらにそれらのIT技術は日々進化しており、定期的に新しい知識にアップデートしなければなりません。

他にも、キャリアアップするには、プロジェクトマネジメントの手法を学んだり、上位の資格を取得することも求められてくるでしょう。

時には帰宅後や休日に自主的に勉強をしたり、講習に参加しなければならない機会も出てきます。

したがって、勉強意欲や成長意欲があり、常に学ぶことを惜しまない性格の人が向いています。

システムエンジニアの仕事には大きな責任が伴っているため、たったひとつのミスでもお客さまに多大な迷惑がかかってしまうことがあります。

とくに銀行や証券会社の金融システムのような社会的重要性の高いシステムでは、顧客データの流出や障害によるシステムダウンなどが起きてしまうと、クライアント企業だけでなく、それを利用する一般利用者にまで多大な影響を及ぼすことになります。

したがって、設計内容や構築作業の一つひとつまで責任をもって正確に対応できる、几帳面で丁寧な性格の人に向いています。

システムエンジニアが働くIT業界は、残業が多めの業界です。

システムの納期前などには夜遅くまで残業をする日々が続くこともあり、頑張り過ぎて身体を壊してしまう人もなかにはいます。

また、システムエンジニアはチームプレイやお客さま対応などで何かとストレスが溜まりやすい職業でもあり、メンタルの弱い人では精神的に参ってしまい、「うつ病」などを患う人も一定数います。

したがって、日々の健康管理やストレス管理をうまくできる人のほうが、この仕事に向いているといえるでしょう。

システムエンジニアになるには

システムエンジニアに必要なスキル・能力

基礎的なパソコンの知識

システムエンジニアは、業務で日々パソコンを使います。

したがって、以下のようなパソコンの基礎的な知識は、入社前にある程度は身につけておくことが望ましいでしょう。

・ファイルの保存やコピー&ペーストなど、パソコンの基本操作
・ある程度のタイピング能力、タイピング速度
・WordやExcelなどのオフィスソフトの基本操作
・「クライアントPCとサーバーの違い」など、基本的なコンピュータの知識
など

なお、「サーバーの構築スキル」や「データベースの操作スキル」など、より専門的な知識に関しては入社時の段階では必ずしも求められるわけではありません

論理的思考力

システムエンジニアの仕事はさまざまな場面で「論理的思考力」が求められます。

たとえば設計をするにしても、「何を根拠にそのような設計になるのか」「その設定値はどのように導き出したか」などが常々問われます。

クリエイティブな仕事ではあるものの、柔軟で自由・個性的なアイデアが生きる仕事とはまた違い、それよりも物事を順序立てて導き出すロジカルな発想が求められてきます。

いくら豊富な技術知識を備えていても、論理的思考力がないとシステムエンジニアとして活躍することは難しく、時に周囲から反感を買ってしまうこともあるでしょう。

コミュニケーション力

システムエンジニアはクライアントから要件を拾い出し、クライアントの要望に対して忠実にシステムを設計していかなくてはなりません。

クライアントによっては「コンピュータのことが全然わからない」あるいは「興味はないけれど業務上で関わらなくてはならない」という人もいます。

そうしたクライアントから要件を拾い出すには、根気よくわかりやすい説明をしながら、相手の要望を聞きだすといったようなコミュニケーション能力が必要です。

また、イエスマンになり何でもかんでもハイハイと引き受けてしまうと、のちのち手に負えない状況に陥ることもあります。

実現が難しい部分に関しては、その旨をしっかりと伝え交渉する力も求められてきます。

その他にも、システムエンジニアはチームプレイが基本であるため、チームメンバーと円滑な意思疎通や連携が行えるコミュニケーション力も求められてきます。

システムエンジニアに向いていないのはどんな人?

システムエンジニアに向いていない人は、強いて上げるなら「ルーチンワークを求める人」です。

システムエンジニアは日々新しい課題や問題と向かい合うことになるため、常に考えを巡らせ、臨機応変な対応をしなければなりません。

一度仕事を覚えたらその繰り返しではなく、その時々で仕事の進め方は変わってきます。

それこそ担当するプロジェクト案件が変更になったりすると、まったく新しいメンバーたちと、新しいシステムを一から作り上げることにもなり、挑戦の連続となります。

したがって、固定化されたルーティンワークを求めるような人には、システムエンジニアは不向きな職業といえるでしょう。