消防士に転職するには?

消防士への転職状況は?

消防士は、高校や大学などを卒業してそのままこの仕事に就く人が多くいる一方、別の仕事をしていた人が転職によってなる人もいます。

転職者の割合は正式にはわかりかねますが、消防本部や消防署によっては、全体の2割~3割程度が転職組ということもあるようです。

消防士になる方法は自治体が実施する「消防官(消防士)採用試験」を受験し、合格して採用されることで、これは新卒であっても転職であっても変わらないため、転職だからといって採用で不利になることはありません。

逆に、転職だと採用試験に有利になるということもないため、もし消防士への転職を目指すのであれば、消防官採用試験の突破に向けて準備していく必要があります。

消防士への転職の志望動機で多いものは?

最近では、災害時などに消防士の活躍がニュースなどで大きく取り上げられることも多く、「自分も世の中の役に立ちたい」「人々を救いたい」といった気持ちから、消防士になることを決める人が増えているようです。

あるいは、就職の時点では何をやりたいかはっきりしていなかったけれど、数年間働いてみて、「消防士になりたい」という思いが強くなったと話す人もいます。

警察官など同じ公務員として働いていた人が消防士になるケースもあれば、民間でまったく畑違いの仕事をしていた人が消防士になるケースもあります。

消防士への憧れを抱く人は多いようですが、ときに危険な場にも出動しなくてはならなかったり、勤務時間が不規則であったりと心身ともにハードです。

決して簡単な気持ちでは務まらないため、消防士への転職を考える際には、本気でこの仕事をやっていきたいのかをよく考えておいたほうがよいでしょう。

消防士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から消防士になるには

消防士は、未経験や社会人からでも目指すことができる職業です。

これらの人が消防士になる方法は、高校や大学などで学んだ新卒の学生と同じように、各自治体が実施する消防官採用試験を受けることです。

自治体によって試験内容は異なりますが、年齢などの応募資格を満たせば、経歴は問わずに受験することができます。

自治体によっては複数の区分で試験が実施されているため、志望する自治体の募集要項を事前によく確認してください。

なお、消防官採用試験は人気があり、倍率も高くなりがちです。

とくに20代後半になってくると、難易度別にいくつかある試験区分のうち、大卒レベルの試験を受けなくてはならないことが多くなるようです。

試験対策をしっかりしておかないと合格は難しいとされるため、働きながら採用試験突破を目指す場合には、問題の出題傾向を調べて十分な対策をしておきましょう。

人によっては民間の資格スクールを利用し、効率的に試験勉強を進めている人もいます。

消防士への転職に必要な資格・有利な資格

消防士へ転職するにあたって、必要になる資格はとくにありません。

業務上必要になってくる資格は、消防士として働き始めてから勉強をしたり、経験を積んだりするなかで取得していくことができます。

ただし、消防士になる前に「救急救命士」の国家資格を取得していれば、消防士になってからも救急隊として存分に資格を生かすことができるでしょう。

そのほか「消防設備士」や「危険物取扱者」、また大型車両などの運転免許やクレーンなどの作業免許、さらには「潜水士」などの資格も消防士の業務で生かせることがあります。

消防士は所属先によってデスクワークをすることもあるため、パソコン関連の資格を持っておいてもよいかもしれません。

これらは消防士に転職するうえで必須というわけではなく、持っていれば役立つこともあるくらいに考えておいてください。

消防士を目指す人におすすめの資格は?

消防士への転職に役立つ職務経験は?

消防士は、ホースを伸ばして消火活動を行ったりロープを使って救助活動に携わったりと特殊な知識や技術が求められる職業であり、消防官採用試験に合格して消防士になりたてのときは、基本的に誰もが未経験という状態です。

だからこそ、それまで学校で何を学んできたかや前職でどのようなことをしていたかなどは関係なく、誰でも消防士になれる可能性があります。

それは逆にいうと、消防士へ転職するにあたって、特別に役立つ職務経験はないということもできます。

ただし、消防士はかなり体力を要する職業であることから、前職でも身体を動かしており基礎的な体力が備わっている人は、消防士の業務に生かせるところがあるでしょう。

また、警察官や自衛官など消防士と同じ公安系の公務員として働いていた人は、組織の雰囲気や公務員としてのあり方などになじみやすいところがあるかもしれません。

消防士に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

消防官採用試験における応募資格の年齢制限は、自治体によって異なります。

多くの自治体が30歳くらいまでとしていますが、試験区分によっては25歳くらいまでしか受験できないこともあります。

消防士の場合、30歳を超えて採用試験を受験できるケースは極めて少ないため、もし消防士への転職を考えているのであれば、20代のできるだけ早いうちに行動に移すことをおすすめします。

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