鍼灸師の資格は夜間や通信でも取得できる?

夜間の鍼灸師学校

鍼灸師の養成学校の中には、日中の時間帯に講義が行われる「昼間部」のみならず、夕方以降に開講される「夜間部」が設置されているところもあります。

学校によって異なるものの、18時から19時に最初の講義が始まり、21時から22時に終わるカリキュラムが多いようです。

昼間部ではなく夜間部に通う人の理由はさまざまですが、「昼間に仕事をしながらでも学べ、国家試験の受験資格が得られる」という点は、夜間部の特徴の一つといえます。

実際、夜間部の学校には、現在医療業界で働いていながら、キャリアアップのために鍼灸師の国家資格取得を目指している人、あるいは「手に職を付けたい」という思いで、異業種から鍼灸師への転職を考える人も多く通学しています。

また、昼間部に比べると高校卒業後や大学卒業後の若年者だけでなく、すでに社会でキャリアを積んでいる30代以上の人もいるなど、就学者の年齢層には幅があるのが特徴です。

夜間部の養成学校で学ぶこと

夜間部であっても、鍼灸師として必要になる専門知識や技術、さらには人体の構造と機能や疾病の成り立ちといった健康・疾病についての基本を学ぶ点は、昼間部の学校と変わりません。

また、一人前の鍼灸師を目指すためには机に向かって知識を学ぶだけでなく、覚えたことを現場で発揮するための「実技」も欠かすことができません。

夜間部でも実習は積極的に行われており、学校によっては附属の鍼灸院を併設し、そこで治療を受け、自分で施術を行う経験を積むことができます。

また、近年は美容やスポーツの分野でも鍼灸師の技術が求められていることから、美容施設やスポーツ大会などでの学外実習を行う学校もあります。

学校によって実習先や実習内容には違いがあるため、同じ夜間部の学校でも、カリキュラムをよく比較してから選ぶとよいでしょう。

そのほか、学校が鍼灸院や整骨院などを紹介してくれ、そこで働きながら学べる制度が設けられていることもあります。

収入が得られるだけでなく、現場の仕事を身近に見たり、練習したりすることで、直接プロの鍼灸師の指導を受けることができるので、資格取得への熱意もさらに高まるでしょう。

通信教育では鍼灸師を目指せない

鍼灸師の資格は、現在のところ通信教育では取得することができません。

鍼灸師になるためには、はり師・きゅう師の国家資格を取得しなくてはなりません。

受験資格は厚生労働省と文部科学省が指定する鍼灸師の養成機関(専門学校や大学)を卒業することで得ることができますが、鍼灸師の養成課程は3年以上と定められているため、最短でも3年間学校に通う必要があり、通信教育では受験資格が認められていません。

はり師・きゅう師に限らず、医療の専門的な知識や技術が必要な医療職は通信教育では資格の取得が認められていません。

とくに鍼灸師は人の身体に触れる医療技術が必要な仕事のため、職業として一定のレベルを保つこと、患者の安全のために学校に通いしっかりと技術を身に付けた上で資格を取得してほしいというねらいがあります。