鍼灸師の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

鍼灸師になりたいと考えたとき、自分が望むライフスタイルに合った働き方ができるのか、1日の流れはどのようになるのかが気になるのではないでしょうか。

本記事では、鍼灸師の1日などを紹介します。

鍼灸師の業務スケジュール

鍼灸師の1日の過ごし方は、勤務先や雇用形態などによって異なります。

鍼灸院に勤める鍼灸師の場合は、朝から夕方過ぎくらいかけての鍼灸院の営業時間に合わせた勤務が基本です。

都市部などでは夜遅くまで診療を行う治療院もありシフト制勤務をすることが一般的です。

患者さんからの依頼に応じて出張訪問を行う場合は、患者さんの都合に合わせて働くこともあり、勤務時間が不規則になることも少なくありません。

もし鍼灸師として独立開業すれば、自分で決めた診療時間を中心に働くことになるでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

治療院で働く鍼灸師の1日

8:30 出勤
出勤すると、院長や他のスタッフに挨拶をし、白衣に着替えます。
その後、洗濯済みのシーツをベッドにかけて院内を掃除。
治療に使用する道具がきちんと整っているかも確認します。
8:45 ミーティング
院長や他のスタッフと一緒に、本日の予定を確認するなど簡単なミーティングを行います。
9:00 診療開始
朝一番の患者さんが来院されます。
基本的には予約診療のため、患者さん一人ひとりとよくコミュニケーションをとり、体調や様子の変化をじっくりと確認しながら治療を行うように心がけます。
12:00 休憩
午前の治療がすべて終わると、昼休憩に入ります。
14:00 診療開始
午後も次々と患者さんが来院されます。
一人あたりの治療は30分程度から、長い人だと2時間ほどかけることもあります。
19:00 診療終了・片付け
1日の治療がすべて終了したら、鍼灸院に戻って道具を片付けたり、カルテを作成したりします。

とくに掃除と消毒は徹底。院内がきれいな状態に整ったら、院長たちとミーティングを行い、帰宅します。

高齢者向けの訪問鍼灸で働く鍼灸師の1日

8:30 勤務開始
治療に使う道具を用意したら、車で患者さんのご自宅へ出発します。
9:00 患者さん宅に到着
なじみの患者さんのため、症状に変わりはないか、治療後の経過はどうかなどコミュニケーションをとりながら施術を行います。
病気やケガで動けない人や、寝たきりのお年寄りなど、在宅で鍼灸治療を受けたいと話す人が増えつつあります。
10:30 次の患者さんのもとへ
予約が入っている日は次々と患者さんのもとへ伺います。
在宅されている患者さんは、鍼灸師の訪問を楽しみにしてくれている人も多いので、笑顔で対応します。
12:00 休憩
昼は時間があれば自宅に戻って休憩したり、忙しいときには車の中で休憩したりします。
14:00 介護施設を訪問
提携している介護施設を訪問し、利用者に対して治療を行います。
介護施設には看護士も常駐しているため、その人の症状や普段の様子を聞きながら必要な治療を施します。

介護施設では何人もの患者を診るため、人数や症状によっては予想以上に時間がかかってしまうこともありますが、一人ひとり丁寧に診ます。

17:00 仕事終了
夜の予約が入らない場合はここで仕事を終了し、帰宅します。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

鍼灸師の勤務時間

鍼灸師は、鍼灸の治療院を中心に、スポーツや介護・美容業界など、さまざまな領域で活躍しています。

勤務先や働き方によって勤務時間は異なりますが、鍼灸院に勤めている鍼灸師の場合は、鍼灸院の営業時間に合わせたシフト制勤務をすることが一般的です。

鍼灸院は、一般的に朝9時ごろに診療から20時頃までの開院が多くなっています。

最近では会社員の人が仕事後に立ち寄れるようにと、とくに都市部においては夜遅くまで営業しているところも少なくないようです。

もし鍼灸師として独立開業すれば、自分で決めた診療時間を中心に働くことになるでしょう。

また、患者さんからの依頼に応じて出張訪問する働き方の場合は、患者さんの都合に合わせて仕事をすることも多くなります。

鍼灸師の休日

鍼灸院の鍼灸師として働く場合、一般的に休日は鍼灸院の休業日です。

患者さんの層やニーズに沿うため土曜日は午前中のみ営業している鍼灸院が比較的目立ち、日曜・祝日は休みで、土曜日は半日休暇というケースもあります。

勤務時間も休日も、勤務する鍼灸院によって異なると考えておいたほうがよいでしょう。

鍼灸師の残業時間

ある鍼灸院の募集要項には「朝9時から夜の9時まで」という勤務時間が設定されています。

これだけ見ると、1日当たりの労働時間は12時間と長時間に思えますが、実際には連続で12時間働くわけではありません。

多くの鍼灸院では、「午前」と「午後」の診療時間を分け、間に昼休みを挟みます。

昼休みは短くても2時間程度、長ければ3時間半程度取られていることが多く、そうなると、休憩を除いた実質の労働時間は1日8時間程度です。

休憩時間には外で食事をとり治療院の休憩室で身体を休めることができますが、休憩時間も含めると、鍼灸師は1日の大半を治療院で過ごすことになり、どうしても拘束時間は長くなりがちです。

全体として残業はさほど多くありませんが、患者さんが多い場合は、営業終了後の掃除や片付けなどに時間がかかる日もあります。

鍼灸師は忙しい? 激務?

鍼灸師は勤務先にもよりますが、激務ではありません。

治療院や鍼灸院は基本的に予約をとって患者を診るため、スケジュールが立てやすく休憩もないほど忙しいということはほとんどありません

ただし、休憩も含めると拘束時間が長いため、どうしても職場で過ごす時間が長くなってしまうことは覚悟しておきましょう。

鍼灸師の休日の過ごし方

鍼灸師の休みは週に1日から2日が多く、ゆっくりと体を休める人、趣味を楽しんでリラックスする人などさまざまな過ごし方をしています。

鍼灸師はあまり高い収入が望める仕事ではないため、なかには休日を利用してほかの鍼灸院でアルバイトをしたり、自ら患者さんの元に出向いて出張治療をしたりする鍼灸師もいます。

鍼灸師の1日・生活スタイルのまとめ

鍼灸院に勤める鍼灸師の場合は、朝から夕方過ぎくらいかけての鍼灸院の営業時間に合わせた勤務が基本です。

都市部などでは夜遅くまで診療を行う治療院もありシフト制勤務をすることが一般的です。

訪問鍼灸で働く場合は、予約された時間に沿って1日を過ごすことになります。