女性のサービスエンジニアのキャリアパス・結婚後の生活
女性のサービスエンジニアの現状
女性のサービスエンジニアはまだまだ少ないですが、さまざまな業界・職種で女性エンジニアが増えてきているため、女性のサービスエンジニアは今後増加が予想されます。
IT系の機器や、コピー機などのOA機器を扱う企業では女性エンジニアも見られますが、まだまだ設備系の現場ではあまり見られません。
設備系の現場では、どうしても体力の必要な仕事が多くなることや、勤務時間が不安定になりやすいために家庭を持つ女性には厳しい労働環境であることが原因です。
現状では、女性がサービスエンジニアを目指す場合、勤務時間が比較的安定している企業で、かつ体力的な負担が少ない現場でなければ難しく、求人側もそれを考慮して採用活動を行っています。
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女性のサービスエンジニアの強み・弱み
女性のサービスエンジニアは、まず女性ならではの気配りやコミュニケーションのうまさが強みになります。
また、女性エンジニアはまだまだ少ないため、顧客先から覚えてもらいやすいのもメリットです。
コミュニケーションがスムーズになったり、トラブル時には緊迫しがちな雰囲気が自然に和らぐこともあったりするため、チームの一員に女性を求める声もあるようです。
どうしても屋外での長時間作業や、高温・低温の環境下での作業となると体力面で劣る女性は不利です。
そのため、現場に入る前に、採用や配属の段階で不利になっているケースも少なくありません。
基本的には入社さえできれば、あまり不利はなく、むしろ強みが生きる場面の方が多いでしょう。
サービスエンジニアの結婚後の働き方・雇用形態
サービスエンジニアは、基本的に顧客を優先しなければならない仕事です。
そのため、結婚したことを理由に、働き方を大きく調整することは難しいと考えておくべきです。
雇用契約の変更によって残業を少なくすることはできる場合もありますが、その場合は待遇も悪くなりますし、昇進などでも不利になるでしょう。
しかし、働き方や仕事の内容についてパートナーから十分な理解を得られていれば、十分に働ける現場も多いです。
残業やトラブル対応がもともとそれほど多くない職場であれば、無理せずに働き続けることができるでしょう。
残業や突発の対応業務が多い職場の場合は、雇用契約の変更や転職も視野に入れて検討しましょう。
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サービスエンジニアは子育てしながら働ける?
サービスエンジニアは、人手不足もあり、人材確保に努めている企業も少なくありません。
育児休暇や長期休暇などの休暇制度はしっかりと準備されている企業も多いです。
ただ、どうしても顧客が優先される仕事ですので、子育てをしながら働くことが難しい場合もあります。
時間外の対応が求められるケースや、急な残業、遠くの現場によって帰宅が遅くなるといった状況も起こり得ます。
そのため、パートナーや他の家族、保育施設などとの協力や理解がほぼ必須です。
業務の性質上、同じ会社・製品であれば、一時的に休職しても復職は難しくありませんので、状況が落ち着くまではお休みをもらうのもよいでしょう。
サービスエンジニアは女性が一生働ける仕事?
サービスエンジニアは、女性が結婚や子育てによって不利になることはあまりありません。
需要も高く、収入も比較的安定しているため、続けられる限り続けたいという人も多いです。
ただし、年齢を重ねるごとに現場での体力的な負担も大きくなります。
サービスエンジニアは、管理職や上級職の選択肢があまり多くないため、一生の仕事として続けるのは難しいでしょう。
マネジメントスキルを磨いて管理職を目指すか、負担の少ない雇用形態に変更するか、技術を生かして別のエンジニアになるかを検討しなくてはなりません。
サービスエンジニアとして一生働くなら、男女問わず、業務上の技術に加えて、エンジニアの管理・育成に携わるポジションを目指す必要があるでしょう。