サービスエンジニアの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「サービスエンジニア」とは

サービスエンジニアの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

メーカーなどで、機械や電気の設備、機器の保守管理やメンテナンスを担当する技術職。

サービスエンジニアは、機械や電機の設備、機器の保守管理およびメンテナンスをする仕事です。

フォークリフトなどの大型機器から、空調機器やセンサー精密機器などの小型機器まで多様な設備や機器を扱い、会社によって「保全管理グループ」や「設備エンジニア」といった名称で呼ばれることが多いようです。

就職先はメンテナンス専門に行うメーカーの子会社などが中心となり、勤務先によって求められるスキルは異なるものの、技術系の専門学校や大学の学部・学科出身者の採用が中心となっています。

また、年収は400万円~700万円程度と幅があるようです。

機器の高性能化やIT技術との融合が進むなか、技術職として、以前にも増して新しい技術や知識を学び続ける努力が求められる仕事といえます。

「サービスエンジニア」の仕事紹介

サービスエンジニアの仕事内容

機械や電気設備の保守管理を行う

サービスエンジニアとは、機械や電気設備、機器類の保守管理・メンテナンスを行う職業です。

明確にサービスエンジニアという区分があるわけではなく、会社によって「保全管理グループ」「設備エンジニア」「エンジニアスタッフ」など、異なった名称で呼ばれます。

また、扱う機種も、フォークリフトなどの大型機器から、空調機器やオフィス機器、さらにはセンサー精密機器といった小型機器まで幅広くあり、必要になる知識やスキルもそれぞれに異なります。

代表的な仕事は、客先に設置されている機器の定期点検と、故障時の修理対応ですが、勤め先によっては、機器導入時の設置作業や初期設定、試運転などまで手掛けるケースもあります。

化学プラントのような大規模設備になると、工事施工段階から携わり、設備稼働、定期的なメンテナンスと、専業的にプロジェクトに参画する場合もあるようです。

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サービスエンジニアになるには

企業の採用試験を受ける

サービスエンジニアになるには、メーカーなどの就職試験を受けて採用される必要があります。

大手などでは「技術系」といった枠で募集されるケースが一般的ですが、応募するために技術系専門学校で学んでいることを条件とする企業もあれば、入社時点での知識を問わない企業もあります。

ただ、いずれの場合でも、実際の業務にはそれぞれの機器に合わせた豊富な専門知識と技術が必要になりますので、数か月程度の手厚い社内研修を受けてから、現場に配属されることになります。

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サービスエンジニアの学校・学費

必須ではないが、専門知識があると有利

サービスエンジニアの仕事は非常に専門性が高いため、機械や電気関係の基礎知識を一通り学んだ学生のほうが、重宝されやすい傾向にあります。

できれば4年制大学に進むことが望ましく、学部としては工学科をはじめとした理系が、なかでも機械工学科や電気電子学科などが、就職の際に有利となるでしょう。

また、どの町にでもあるわけではありませんが、高等専門学校に進学して工業について集中的に学習することも、サービスエンジニアになるためには有効な学歴です。

サービスエンジニアの資格・試験の難易度

業務によっては就職後に資格を取得する

サービスエンジニアは技術系職種ではあるものの、新卒就職時に何らかの資格保有が必須となることはありません。

ただ、取り扱う機器によっては、点検作業やメンテナンスをするために法律で定められた資格が必要になるケースもあります。

電気機器を取り扱う際の「電気工事施行管理技士」、コンピュータ関連機器の「基本情報技術者」などが挙げられますが、これらは就職後に取得するケースが一般的です。

なお、サービスエンジニアは外国製の設備・機器を扱うこともよくあり、また外資系メーカーに勤める可能性もありますので、英語力は学生のうちから磨いておいたほうがよいでしょう。

サービスエンジニアの給料・年収

企業差・個人差が大きい

サービスエンジニアの収入は勤務先による差が大きく、平均年収は400万円~700万円前後とかなり幅がありますが、一般的には企業規模に比例する傾向があります。

また、取引先によっては、夜間や休日にしか作業できない場合もあり、そういったクライアントを担当するサービスエンジニアは、残業手当や休日出勤手当の分だけ、年収も高くなります。

個人のスキルがものをいう職業ですので、専門性を高めると年収800万円~1000万円前後に達することもあるようです。

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サービスエンジニアの現状と将来性・今後の見通し

労働環境の改善が今後の課題

最新の技術が用いられた機械や設備は、便利である分だけ、複雑かつ繊細なシステムで成り立っており、定期的なメンテナンスは不可欠です。

世間からのサービスエンジニアの需要は高く、現状では人手不足に陥っている企業も散見されます。

今後についても売り手市場が続く見通しですが、夜間や休日作業を余儀なくされたり、故障などで突発的に呼び出されたりと、労働環境は決してよいとはいえません。

さらにIT技術が進化し、遠隔操作でのメンテナンスが普及すれば、サービスエンジニアの働き方も徐々に改善されていくでしょう。

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サービスエンジニアの就職先・活躍の場

年齢と共に現場で活躍する機会は減る

サービスエンジニアは、機器や設備メーカーに直接就職して、社内のメンテナンス部門で働くこともあれば、グループ内のメンテナンス専門子会社に所属する場合もあります。

若手のうちは先輩社員に帯同して、中堅になると単独で、クライアントをまわって現場作業を担当しますが、年齢を重ねるに従って、徐々に現場に出る頻度は減少していきます。

ベテランになると、若手の育成や指導、問題解決のサポート、蓄積したノウハウをデータベース化する仕事などを手掛けるようになり、オフィスワークが主体となります。

サービスエンジニアの1日

外での作業がスケジュールの中心

サービスエンジニアの一日のスケジュールは、客先に訪問しての作業が中心です。

製品や実施する作業によって、客先での滞在時間は異なりますが、多い場合は一日に4件5件と回ることになります。

訪問先の事情で朝早くや夕方から訪問を行ったり、急なトラブルへの対応を求められたりするため、予定はなかなか一定にはなりません。

予定に固執ぜず、柔軟にスケジュールを変更することも大切ですし、エンジニアが対応しやすいようにフレックス制度を採用する企業もあります。

<コピー機のサービスエンジニアの1日>
8:30~ 出勤
9:30~ クライアント訪問・点検作業
10:30~ クライアントへ報告
11:30~ 帰社。営業部門と打ち合わせ
12:00~ 昼休憩
13:30~ クライアント訪問・機器搬入
14:30~ 接続作業・コンフィグ
15:30~ 確認・報告
16:00~ クライアント訪問・定期点検
18:00~ 帰社、在庫点検
19:00~ 退社

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サービスエンジニアのやりがい、楽しさ

縁の下の力持ちとしての誇り

サービスエンジニアの手掛ける仕事は、すべてがクライアントを支えることに繋がっています。

業務は決して華やかとはいえず、一人で黙々と行う地味な作業ばかりであり、また日々新しくなっていく技術や最新の機械・設備に対応するため、日常的に勉強することも欠かせません。

ただ、それらの苦労や努力は、人々の役に立つことに直結しており、大きなやりがいと、プロフェッショナルとしての誇りをもって働くことができます。

取引先と直に接する分、感謝の言葉をかけてもらえる機会も多いでしょう。

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サービスエンジニアのつらいこと、大変なこと

時間に関係なく呼び出される

サービスエンジニアのつらいことは、早朝や夜間、あるいは休日であっても、機器が故障した際など、クライアントから緊急に呼び出される場合があることです。

クライアントからできる限り迅速に復旧させることを求められて、夜を徹して修理作業にあたらないといけないケースもあり、体力的・精神的に追い詰められることもあります。

また、担当先によっては夜間の定期作業が必須であるところもあり、生活リズムが狂いやすい職業であるといえるかもしれません。

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サービスエンジニアに向いている人・適性

論理的で、粘り強い人

サービスエンジニアは、機器に何らかの不具合が起こった際に修理することも大事な役割です。

しかし、故障の理由は千差万別で、何が原因なのかわからないケースもしばしば起こります。

さまざまな仮説を立てて実証実験を繰り返しながら、長時間トラブルと向き合うことが必要になるため、根気強くひとつのものごとに取り組める人が、サービスエンジニアに向いているといえます。

また、顧客への説明や提案なども自分で行う必要がありますので、専門的な内容をわかりやすく伝えられるコミュニケーション能力があると、仕事を円滑に進めることができるでしょう。

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サービスエンジニア志望動機・目指すきっかけ

興味と適性をアピールできる内容に

サービスエンジニアを目指すきっかけはさまざまで、幼少時に理科の授業が得意だった人もいれば、機械や玩具をいじるのが好きな人、機械の図面や説明書を読むのが好きな人もいます。

また、大学時代に工学や機械について学んだ人が、専門知識を生かして人の役に立ちたいと志望するケースも珍しくありません。

専門性の高い職業ですので、採用試験で志望動機を述べる際には、業務自体への関心の高さと、自身の適性をアピールするとよいでしょう。

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サービスエンジニアの雇用形態・働き方

契約社員にも十分なチャンスがある

サービスエンジニアは、正社員だけでなく、契約社員としての雇用もあります。

ただ、長い期間をかけて技術を蓄積することが必要な職種ですので、企業としては、有望な人には正社員として長く勤めてもらうことが理想です。

このため、たとえ契約社員であっても、就職後のがんばり次第では正社員になれる可能性が十分にあり、なかには最初から正社員としての登用を前提とした募集も数多くみられます。

サービスエンジニアは、就職時点での雇用形態に関係なく、多くの人にチャンスがある職業です。

サービスエンジニアの勤務時間・休日・生活

勤務時間はクライアント次第

サービスエンジニアの勤務時間は、おおむね8:00~17:00くらいに設定されていますが、担当するクライアントの都合に合わせるため、フレックスタイム制が導入されているところもあります。

また、工場などを担当する場合、設備が稼働していない時間帯にしか点検作業ができないケースもあり、夜間や休日にスケジュールが組まれる可能性もあります。

さらに、取引先が遠方にある企業では、2日~3日ほどの宿泊を伴う長期出張をこなす人もいるようです。

サービスエンジニアの求人・就職状況・需要

就職先は多様化している

近年はありとあらゆる業界で機械化・IT化が進展しており、サービスエンジニアの求人数は増加傾向にあります。

年間を通してさまざまな企業からの募集があり、需要は安定しているといえるでしょう。

これまでは、各種機械系メーカー、およびそのグループ企業に就職するケースが一般的でしたが、最近は技術スタッフの人材派遣サービスを行っている企業に就職する人も増えつつあります。

手掛けたい機械の種類や業界によって、就職先の候補も変わってくるでしょう。

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サービスエンジニアの転職状況・未経験採用

業界全体として転職しやすい

メーカーなどの企業は、サービスエンジニアの中途採用も積極的に行っています。

即戦力となれる経験者は優遇されますが、設計図を読み解くための知識や修復作業にあたるための基礎スキルがある工学部出身者などは、業務経験がなくても歓迎されやすいでしょう。

また、業界全体として若手技術者を大事に育てていこうという風潮があり、研修制度も充実していますので、文系出身者などの未経験であっても、年齢と熱意次第では採用される可能性があります。

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