スクールカウンセラーのやりがい・楽しさ・魅力
スクールカウンセラーのやりがい・楽しさ
健やかな成長を応援できる
スクールカウンセラーとして働く人たちの一番の願いは「子どもたちの健やかな成長を応援したい」ということです。
思春期の子どもの心は非常にデリケートで、ささいなことで傷ついたり、自信をなくしたりしてしまうものです。
人間関係のちょっとしたトラブルがいじめに発展してしまう、本当は仲良くしたいのに両親と衝突してしまうなども珍しくありません。
将来の夢や希望を見失ってふさぎこんでしまうこともあるでしょう。
そんなときに、スクールカウンセラーがじっくりと話を聞いて心の整理を手伝ってあげることで、子どもたちは笑顔を取り戻していけます。
「あの人と仲直りができた」とか「進路の目標ができたよ」という前向きな報告を聞けたときは、スクールカウンセラーにとって本当にうれしい瞬間です。
子どもたちの健やかな成長を自分が陰で支えているのだという実感を持てることが、スクールカウンセラーの大きな魅力です。
ひとつの職場に縛られずに働ける
スクールカウンセラーの多くは、時給制の非常勤職員として契約を結ぶのが一般的です。
そのため、一人のスクールカウンセラーが複数の学校を担当するなど、仕事を掛け持ちしているケースもあります。
このメリットとしては、ひとつの職場に縛られることがないため、職場的なストレスを受けることなく働ける点です。
一方、デメリットとしては、収入が不安定になってしまうことが挙げられます。
スクールカウンセラーの平均時給は、各学校を所管する自治体によって異なるものの、約3,000~5,000円とされています。
額面だけで見ると高いように感じますが、出勤が週に1~2回、午前中、または午後だけの「半日勤務」といった勤務時間の場合もあるため、全体の収入としては少なくなります。
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スクールカウンセラーの魅力
たくさんの出会いがある
スクールカウンセラーは、仕事を通してたくさんの子どもたちと関わっていけます。
学校の教師であれば、担当しているクラスや部活動の子どもたちを中心に関わりますが、スクールカウンセラーは学年や部活動の垣根を越えて、あらゆる生徒の相談に応じる機会があります。
もともと子どもたちと話をする、接することが好きな人にとっては、たくさんの出会いに満ちた魅力的な仕事といえるでしょう。
ときには、かつて相談にのった生徒が卒業してから会いに来てくれたり、手紙やメールをくれたりすることがあります。
「あの時は支えてくれてありがとうございました」という感謝の言葉をもらうこともあるのです。
悩みや問題を乗り越えてたくましく成長していく子どもたちの姿を見守れることは、スクールカウンセラーの特権といえますし、よりいっそう頑張ろうという活力にもなります。
家庭との両立がしやすい
スクールカウンセラーの働き方としては、週に1~2回の出勤、半日勤務などの契約での業務が多いため、家庭との両立がしやすいメリットがあります。
「週5では働けないけれど、臨床心理士の資格を生かせる仕事はないか」「フルタイムは難しいが、子どもたちと関わる仕事がしたい」など、短時間勤務を検討している人にはぴったりです。
また、非常勤講師ということもあり、全体として残業が少なく定時で帰宅することが可能である点も魅力的です。
突発的なカウンセリングや会議など、必要に応じて残業が発生することはありますが、基本的には定時で帰宅できます。